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異世界の神はインモラル  作者: アリス
第14章
202/319

役に立つストーカー

いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ

本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!

これは…私のせいだ。


あれから1週間が経過したが

(いま)だ、誰もマーキングに成功していない。


先日、ご機嫌伺いがてらウィムニス組に念話を繋ぎ

こちらの進み具合が(かんば)しくないことを報告した。

すると返ってきた答えは、恐らく私のせいだろうとのこと。


どういうことかと問えば

本来なら、獣人、亜人は人間の魔術師よりも遥かに

魔法が上手いはずなのだと。


通常であれば、契約者はヴェールとヴィータとの

契約により力を得た後訓練を重ね、難なく魔法を使える。

従魔というのは、主である契約者の影響を強く受けるため

当然のようにハイレベルな魔法を使えるものらしい。


だが私の場合、魔核の影響により

魔力量や、魔法の威力がかなりおかしい。

攻撃魔法が調整できず、攻撃手段を体術に全振りした結果

魔法をほぼ使わないという状況になった。


魔核が干渉しているのは、あくまで私だけ。

従魔達には魔核の干渉がないために

私本来の力だけが反映されている状態なので

魔法の使い方そのものが上手くできていないらしい。

・・・これってつまり、魔核の力が無かったら

私って契約者としてはかなり雑魚ってことだよな。


『別に、そういうことでもねぇよ』

『今までの契約者だって、いきなりまともに魔法が使えたわけじゃないのよ。みんなそれなりに練習して、実戦で使って、ようやく自分のものにしていたわ』

『従魔契約をするのは、大抵魔法をしっかり使いこなせるようになってからだったしな』

『・・・ってことは、今まで私は魔核の力のお陰で魔法を使えていただけで、自分の力で魔法を使ってたわけじゃなかったってこと?』

『あぁ…多分な』


・・・と、こんなやり取りがあった。


どうやら私は勘違いをしていたようだ。

このとんでもない力が、自分のものになっていると

思い込んでいた。


だが、ヴェールとヴィータの話を聞けば

私はこの世界に来てから、魔核の力を借りて

魔法を使っていたのであり、自分の力は使っていなかった。


その結果、私の影響のみを受けている従魔達は

魔法があまり上手くない。

なぜなら、私の魔法レベルが低いから。

ということになるのだ。


これは…どうにかできないものか。

どうにかして魔核の干渉から抜け出して

私自身の魔法レベルを上げる修行ができないものか。

ヴェールとヴィータに相談するも


『無理だな』

『もしカオリが魔核の干渉から抜けられるとしたら、器になることを受け入れた時か、もしくは・・・』

『死んだ時だけだな』

『マジか…』

『でも害のあるものではないし、そうね…役に立つストーカーとでも思えばいいわ。従魔達には個々で頑張ってもらえば大丈夫よ』

『…役に立つストーカー…』


謎のパワーワードをぶっ込まれて脱力。

悩むのがちょっと馬鹿らしくなった。


そういえば、あれからバタバタしてて

すっかり忘れていたけど

魔核の器になるか否かって話

ちゃんと考えてなかったな。

本当はもっとしっかり向き合って

考えなきゃいけいないんだろうけど、正直怖い。


それに、話ができるなら魔核とも一度話をしてみたい。

なぜ私なのか、何を望んでいるのか。

納得できる理由が欲しかった。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

次回更新は25日、木曜日を予定しております。


よろしくお願い致しますm(_ _)m

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