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異世界の神はインモラル  作者: アリス
第11章
162/319

見えるというか

いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ

本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!


評価もしていただきまして心より感謝致しますm(_ _)m

ダレルが到着し、魔術師団にもうちの子達を紹介し終えると

私、タツ、ダレルはフェードアウト。

ヴェールとヴィータも、これからの話の内容が気になると

念話を繋いだままにして、拠点に戻った。


到着すると、狼兄弟がお茶の準備をしておいてくれた。


「おかえりなさいませ」

「ダレルさんも、いらっしゃいませ」


フェンとヘルが出迎えてくれたのだが


「あれ?ヨルは?」

「それが…なんだか嫌な予感がすると…」

「ジッとしていられないらしくて、森の見回りに行きました」

「嫌な予感?…それは、困ったね」

「何か、問題があるのか?」

「あぁ、うん・・・ちょっとね」


ヨルの勘はよく当たる。

本人も自覚しているのだが

ヨルは頭を使って考えることが苦手。

だけどその分、あの子は勘がとても鋭いのだ。

それを知っているだけに、私も兄弟達も不安に駆られた。


「しかし、何かあればヨルから連絡があるはずです。ひとまず今は、お話の本題の方を」


フェンが()()してくれたので、私達は落ち着いて

テーブルに着くと、ダレルが話を切り出した。


「さて、それではアーサーのことだが…タツ、話をしてもらっても?」

「あぁ、そうだな。だが、その前にまず確認しておかなければならないことがあるんだが…ヴェールとヴィータにも聞こえているんだよな?」

「うん、繋がってるよ」

「ならば、この世界の神である2人に聞きたいのだが、この世界には、なぜこんなにも()が少ないんだ?」

『霊?…あぁ、アレか。お前らのいた世界で言う、人間の死後の姿。こっちじゃ俺が人間の死後、魂を回収してるから基本的にはそういうのはいないはずだが…』

「…タツ、レイ、とはなんだ?」

「?霊は霊だが…なんだ?イマイチ噛み合わないな」

「タツ!やっぱり()()()人だったんだ!」

「いや、見える見えない以前に、そもそも俺は()()()()()()の住人だ」

「あ、そっか」


タツが元いた世界は、確か妖の世界だったっけ。

そこには、悪霊から昇華した

邪神や守護神なんかもいるそうだ。


私が元いた世界から妖の世界へ行くのは容易ではないが

その逆は、さほど難しくないらしい。


「だから、本来人間の世界というのは、相当数の魑魅魍魎(ちみもうりょう)跋扈(ばっこ)しているはずなのだが、この世界には、その類のものが見当たらない」


妖の世界に住まう者達も、元を辿ればそのほとんどが

人間の怨念などから生まれているそうで

例えば、とある悪霊がいたとして、その悪霊と

同じ感情に支配されている人間には

その悪霊が取り憑きやすいのだとか。


「あー、なるほど。そういうことか。あのねタツ、そもそもこの世界と私達が元いた世界では、死後のシステムが違うのよ」

「システム・・・」

「そう。まずこの世界では、人は死後、成仏しない」

「何!?では、魂はどうなるんだ?」


この世界に来てから初めて大きなカルチャーショックを

受けいたタツに、この世界の神様式輪廻転生システムを

説明すると、とても驚いていた。


「では、通常であれば悪霊になるような怨念は、魂と分離され、魔獣として現世に留まるということか」

「そういうことだね」

「・・・だとしたら、アーサーのあの状態は、かなり異常なものだと思う。どうにかした方が・・・」

「どういうことだ?」


焦ったようにダレルが口を挟んだ。

ここまでお読み頂きありがとうございました。


ちなみに、この世界の神様式輪廻転生システムと魔獣については

第1章の「新しい体」及び「中途半端という万能」

第3章の「満を持して」をご参照頂けると幸いです。


次回更新は23日、火曜日を予定しております。

よろしくお願い致しますm(_ _)m

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