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欲望という名の支配者

作者: しー

思いつきで書いてみました!初めて書いたので暖かい目で見てください笑

たまに、自分が思っていたことをドキュメンタリー風に物語?にしました!

この世界は残酷だ。

なんて思う日々が続く。この世で1番恐ろしい物は、病気?違う。じゃあ、お化け?違う。

「人間の欲望」だ。

ある日、たまたまテレビでやっていたドキュメンタリー番組が目に入った。

それは、

金欲しさに父親が大切な家族を殺害する事件だった。


会社の友人に誘われ始めたギャンブル。正直、ギャンブルには興味もなく悪いイメージしかなかったのだが、その日は断りきれずにそのまま競馬場へと来てしまった。もちろん競馬についての知識はまったくなかったので、人気のある馬にてきとうな金額をかけた。それがまさかの大当たり。その時の快感はギャンブルが趣味に変わるほどのものだった。


あの日以来、週に1回程度で少しの金だけかける程度でギャンブルを続けていた。あくまで趣味だったから。まだこの頃は。


ギャンブルにハマってから約3ヶ月が経った。

何日間か休みが取れない日が続き、久しぶりのギャンブルとなったこの日は始めるきっかけになったあの友人と来ている。


「久しぶりのギャンブルだな。そうだ、今日は一攫千金を狙って大金かけるぞ!お前も大金かけろよ?」


と、勢いに負けてこの日は1ヶ月分の給料ほどの金をかけた。なんと、これがまた大当たりする。

この時、働かなくてもギャンブルで食っていける。

そう思ってからはすぐだった。家族には内緒で会社を辞めた。


完全にギャンブルにハマってしまったその男は、次から次へと大金をかける。もちろんハズレることが多かった。そんなこんな続けているともちろん金が無くなる。しかし、男は快感を求めて借金をしてまでギャンブルを続けた。また金が無くなる。借金に追われた男が次にとった行動は。そう、殺人だ。家族の保険金目当ての殺人だ。大切な家族を殺してまでギャンブルを続けたいか?そんな言葉が男の中でよぎるがもう手遅れだった。ギャンブルによる快感に支配された男には周りが見えなくなっていた。


ついに男は、家族を殺した。その保険金でギャンブルをする。金が尽きたとき、男は目を覚ますように大事なものを失ったことをあらためて実感した。だが手遅れだった。自らかけがえのない大切なもの、家族を無くしてしまったのだ。「大事なものは失ってから気づく」とはまさにこのことだ。…………


その後ナレーターが何か喋っていたが覚えていない。そして、番組が終わりCMが流れる。

私は棚の上にある写真を眺める。

その写真には満面の笑みで笑う女性と男性と子供が写っている。

「はあ、あれからもう何年経ったんだ。」

そんなことをつぶやく。


「もう一度、会いたい」





今日も家のインターホンがなる。

借金を返せと怒鳴り声が聞こえてくる。





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