1話
森に1体の子供のサイクロプスが生まれた
生まれたばかりだと言うのに身長は既に3mもあり
体格も筋肉質で強そうだ
「グァァ」
サイクロプスはあくびをしながら周りを見渡した
草が生え繁っていて木の根元には様々なキノコある
サイクロプスは少し歩き近くの木の根元にあった黄色いキノコを1個取りかじりつく
すると
「グッ?」
サイクロプスの手からキノコが落ち体に異常がでる
全身に力が入らなくなり膝をつく、体が動かないようだ、指をピクピク動かすことはできるが痺れたようで動かない
サイクロプスが食べたのは痺れキノコだ
食べると麻痺が起きる
サイクロプスは30秒程で動けるようになった
元々サイクロプスという種族は状態異常が効きにくいためそこまで効かなかったようだ
もちろんサイクロプスの腹は満たされていないため違うキノコを食べることにした
今度は赤色のキノコを食べることにした
紫色のキノコもあったのだが匂いがヤバそうな匂いだったのでサイクロプスは赤色の方にした
口のなかに放り込み噛む
ガシュガシュ
「グガガ!」
赤いキノコは食べれるようだ
サイクロプスはその辺にある赤いキノコを次々と食べ続ける
「グァァ」
サイクロプスはお腹いっぱいになり木に寄りかかり眠った
「グァァァァ」
サイクロプスは起き周りを見渡すともう真っ暗になっていた
しかしサイクロプスという種族は目が異常なほど良いので辺りが真っ暗でも普通に見えるため行動することができる
「グー」
しかし別にサイクロプスは何かやることがあるわけではないので寝ることにした
すると
「ホォォホォォ」
サイクロプスはパチッと目を開き立ち上がりギョロギョロと周りを見渡して音の出所を探す
「グガ」
サイクロプスは発見した
そこにはかぎ爪が刃物のようになっているフクロウがいた
大きさも2mはあり通常サイズのフクロウよりかなり大きい
「ホォォ!」
フクロウがかぎ爪でサイクロプスに斬りかかる
サイクロプスは斬りかかってくるフクロウから左に避ける
そしてサイクロプスは手を握りしめている腕を振り上げ、避けられ体制を立て直しているフクロウに勢いよく振り落とす
「ホォ…」
フクロウは勢いよく地面に叩きつけられて身体中の骨が折れ逃げようと地面でもがくも、しばらくして動かなくなった
「グガガ!」
大きめの獲物を仕留めたサイクロプスはご機嫌になり、そしてフクロウを食べた
食べている最中にフクロウの胸から薄い紫色の透けている石、魔石を見つけそれを口の中に放り込んだ
「グガァ~」
魔石は甘い味がしていて溶けきるまでサイクロプスは甘い味を楽しんだ
溶けきり終わり残っているフクロウの肉を食べきったあとサイクロプスは木に寄りかかり眠った
「グガ…」
日が登り始め森が明るくなりサイクロプスは起きた
「グガァー」
起きたサイクロプスは立ち上がり体を伸ばした
「グガガ」
そして昨日の勝利したときの感覚を思い出し腕に力を込め、手を握りしめ近くにあった木を思いきり殴る
ドォォォォン
「「「ピィィピィィィ!」」」
周辺にいた様々な鳥たちが飛び去り逃げていく
「グガ~」
殴ったことでスッキリしたサイクロプスは木の根元にある赤いキノコ抜き取り食べた
キノコを食べながら歩いていると空けているとこに出て洞窟を見つけた
サイクロプスは洞窟の入り口に見張りらしき盗賊3人を見つけた
盗賊たちもサイクロプスに気付き
「やべぇだろあれ…‼」
「どうすんだ!?」
「と、とりあえずボスに伝えてくるぞ‼」
一人が洞窟の中に入っていき残った二人はサーベルを構える
「くっそ!」
「グガ?」
一人の盗賊がサイクロプスの脚に斬りかかる
サイクロプスの脚に当たるがちょっとした切り傷しかできない
サイクロプスは斬りかかってきた盗賊を手で掴んだ
「グガァ!」
サイクロプスは掴んだ盗賊を思いきり投げ盗賊は木に激突し吐血して死んだ
「うわぁぁぁあ‼」
もう一人の盗賊が恐怖しながらも死んだ盗賊と同じように斬りかかる
だがサイクロプスは腕を振るい盗賊に当て盗賊を吹っ飛ばした
そして盗賊は木に激突し死んだ
「グガァ?」
サイクロプスは盗賊が逃げた先の洞窟の中に頭をぶつけないように下げて入っていった
「グガァー」
サイクロプスはようやく頭を上げても余裕があるほどの広い空間に出て体を伸ばした
そこには盗賊が10人いる
その中で一番体格のいい盗賊のボスが盗賊に捕まえられた檻の中にいるエルフの男性に吠えるように聞く
「おい!あの魔物はいったいなんなんだ!!」
「サイクロプスです…魔素が濃くなった場所に稀に生まれる魔物です…」
「くそったれが!、奴隷を売って大儲けするはずだったのに!!てめぇら武器を構えろ!」
盗賊たちが槍や剣などをかまえる
そして盗賊たち怯えた表情で襲いかかってくる
「グガガ」
サイクロプスは襲いかかってくる盗賊たちを殴り、蹴り、投げ、などしてボス以外の盗賊を全員殺した
「くそがっ!!」
ボスが大剣で斬りかかるがさすがにあれは痛そうだと思ったサイクロプスは振り落としてきている大剣を避け盗賊のボスを掴み壁に投げ飛ばした
「ゴフォ…!!」
そして死んだ
サイクロプスは人間がどんな味なのか気になり死んだ盗賊を一人食べてみるが
「グガァ…」
人間はサイクロプスの口には合わなく食べるのをやめた
「グガ?」
サイクロプスは檻の中に入っている20人くらいの人間、獣人、エルフを見て首をかしげた
そしてサイクロプスはこいつら出れないのか!と理解し、檻に手を伸ばす
「ひっ」
檻にいる誰かが怯えた声を出すが気にせずサイクロプスは檻の鉄棒に手をかけ力を入れ壊した
「グガガ」
これで出れるだろうと思ったサイクロプスはもうこの洞窟でやることは特にないので洞窟を出て森へ戻った
これからも暇なときに見てくれるとありがたいです