第5話 はああああ!?
前話までのあらすじ!
科学魔術学部に入った主人公神代裕真と同じ学部の九条凛音、如月絢、深淵鴉。
科学魔術学部に初登校。のつもりが理事長『義を打ち砕く義』神条征砕に呼び出しを受け!?
俺達は革張りのソファに座って無言。あえて無言にした。と言うよりこんな俺様な人がいたら無言にしか出来ねぇよ。
沈黙が数分…ではなく数秒続く。
破ったのはやっぱし予想していた通り俺様な理事長だった。
「ア――――!!何でテメェラ黙ってんだよ!ここは普通「何で俺達を呼んだんですか?征砕様」だろぉぉがぁぁ!!」
「何で様ついてんだよ!普通は理事長だからな!分かってんだろ自分でも!」
あっ、いけね。つい……。
理事長は本当にビックリしたように言った。
「マジでか?知らなかったぜ。いやー悪い悪い」
「ぜってぇ悪いと思ってねぇよな?そうだよな。うんそうだよな」
というよりその年で様づけが基本だと信じてるなんて…ありえない。
「さすがココの理事長。やることが半端ないですね」
「ありがとさん」
鴉!お前なんで褒めてんだよ!
「とにかく理事長、何で呼んだですか?」
さすが絢!ナイス!
「あ゛?俺が呼びたかったから呼んだんだ。文句あるか?」
なんて言うか、俺様の真骨頂キタ―――!!
「……そうですか」
おいアッサリと引き下がるな!
「せーちゃんは何が面白いのかなっ?」
そしてお前は理事長にまであだ名かよ!!
「りーちゃん!よく聞いてくれた!」
便乗してんじゃねぇぇぇ!!
二人はそんな俺に構わず話を続ける。
つっても「漫才トリオ〜」とか「唯一のツッコミ〜」とかいう会話だったがな!
「とまぁ、冗談はさておき」
「冗談なのかよ!30分も話してたくせに!」
「おお。正確だな。さすが人間時計」
「それはいつ誰がつけたんだ!」
「今、俺が」
「普通に言われるとかなりムカつくー!」
こいつらは何だ。俺をキレさせる才能でも持ってんのか。
「で、そろそろコメディは止めにしようや」
理事長はいきなり真顔になった。
さっきまで笑っていた緑の眼が鋭く眼光を放つ。
いきなり、威圧感を放つ理事長。
マジでさっきまで俺様の真骨頂だった理事長?
「お前らを呼んだのは、お前らが特殊な存在だからだ」
はああああ!?
更新がかなり遅くなりました……。
すいませんでした!!