第1話 スカイアウン学園
翠珀です。2度目の小説となります。読んでみてください。
「アース」は科学と魔術が入り混じっている世界―――。
俺はスカイアウン学園という学園の入学式に出ている。どんな学校でも共通する長い校長の話の間に俺の紹介をしておこう。
俺、神代裕真は4月4日生まれの16歳。黒髪黒目で後ろ髪は男にしては少し長いぐらい。身長はほんの少し物足りない168cm。他は平凡な学力、平凡な顔立ちだ。まぁ、平凡じゃないところがあと1つだけあるんだが、説明すんの面倒だから後でいいだろう。
まぁこんな感じか?自己紹介は。ちょうど校長の話も終わったしこれでいっか。
そして、入学式は終わって、校長やら教頭やらが出てゆき残ったのは俺たち入学生と5人ぐらいの大人たち。
「では、ここの人からここの人までは1−Aです!自分についてきてください!!」
スーツを見事に着こなしている20代前半ぐらいの俗世ではかっこいいという部類にかろうじで入るっぽい男が呼びかけている。
まぁ、俺は世の中に興味はないんでな。つーか、何てアバウトなクラス分け!名前順に並んでるんだろここは!!
「ではここの、神代裕真さんから、えーっと、九条凛音さんまでが1−Bです。わ、私についてきてください!!!」
白衣を着ていて何故か、上にかなり年季が入ってる小学生が描くような魔女が頭にのせてるヤツ――三角帽を被り、長い髪を三つあみにして黒いフレームの丸眼鏡をかけている可愛いの部類に十分入りそうなさっきの男と同じ20代前半の女が呼びかけた。
ちなみに何故「か」から「く」までかと言うと、それだけでもう既に30人ぐらいいるからだ。と思う。
俺は1−Bなのか。この女が担任なら……不安だ。
「えーっと。皆さんは何故こんな大雑把なクラス分けなのかと思ってる人もいると思います」
当たり前だろ。
「それには理由があるんです」
そう言って配られたのは一枚のアンケート用紙。そこには魔術学部・科学学部・科学魔術学部と書かれていた。
「このスカイアウン学園には3つの学部があります。魔術を学ぶ魔術学部。科学を学ぶ科学学部。そして、科学と魔術両方とも学ぶ科学魔術学部の3つです。皆さんはその3つから自由に選んでください。この教室にはあまり集まらず、勉強はそれぞれの校舎でやるんです。だからクラス分けは大雑把でいいんです。学部って?と思う人もいるでしょうから、説明しますね!」
そう言うと女は紙をまた配った。そこには、説明が書かれていた。
魔術部は魔術だけを勉強する。その代り他は学べない。
科学部は科学だけを勉強する。その代り他は学べない。
科学魔術学部は上のどちらも勉強する。その代り授業の量が多く、寮生活となる。
簡単に言うとこんな感じだ。
「では、アンケート用紙のどれか丸をつけて提出してください。1度その学部と決めたら、もう変えることはできないので慎重にやってくださいね!」
皆どんどん提出してゆく。残ったのは俺含めてあと数人。
魔術学部もいいけど科学学部もなー。俺は寮生活になるからーとか悩んではいるが俺はもうとっくに決めていた。
俺はアンケート用紙に丸をつけ提出した。
「では、これで終わりですね」
俺が最後だったらしい。
「地図を配りますので行ってみてください。あと、アンケートの結果は30人中魔術学部14人。科学学部13人。科学魔術学部3人です」
地図を見ると魔術学部と科学学部は中心の方にあるが科学魔術学部は一番教室から離れていた。
まっ、いっか。
俺は科学魔術学部がある校舎に向かった。
読んでくださりありがとうございます。
友達と考えたヤツです。と言うより、学園とか大まかな設定しか考えてなかったんだけどね……。