103は石好き
103_______白垣
「ほったるーいるかー。」
「は、はいぃぃぃぃぃ……。」
貞子のように出てきたのは白垣蛍さん。俊さんの幼なじみで、俊さんを追ってこのアパートに来たらしい。
「蛍、新しい人。」
「あ、嗚呼えっと、……201の……た、た……。」
「蓼丸蓮です。」
「蓼丸蓮くん、ね。私は白垣蛍です。よろしく。」
丸い眼鏡をしていて、黒い髪は後ろで二つに分かれて結ばれている。
魔女みたいだなぁと思った。
「上がってもいいか?」
「あ、待って。片付ける。」
白垣さんはバタバタと部屋の奥に消えていった。
「はい、どうぞー。」
中に入ると沢山の綺麗な石が飾られていた。石というより、宝石……?
ともかく、凄く神秘的な部屋だった。
小さいものは透明なカップに入っていたり、なかにはアンモナイトのような物もあった。
「えへへ……そんな見られると照れるな……。」
「あっすみません。とても綺麗で……。」
「ふふ、嬉しいよ。」
ニコニコとしている白垣さんは優しそうな人だ。
「あ、優介くんと、蓮くん、お菓子でも食べていって。」
「ん、あんがと。」
……こ、これは!小石チョコ!!!見た目は小石、しかし食べれるチョコだ!!よく夏祭りとかであった……気がする(オマケとかで)。
白垣さん……石がとても好きなのか……。
「あ、蛍よ、春いたか?」
「春ちゃん……春ちゃんはさっき帰ってきてたよ。」
「春さん?」
「お前の隣のやつだよ。佐々木春。」
「あ、春ちゃんのところ行くならこれもお願い。」
「なにこれ。」
可愛い小さい紙袋を白垣さんは倉本先輩に渡した。
「えっと、本。前に貸すって言ってたの。」
「おっけー。じゃ、行ってくるわ。」
「うん。じゃあね。蓮くんも。」
「はい。お世話になりました。」