第116話 バレンタインデー4
翠先輩を落ち着かせた後、ようやく図書室へと向かう。
「はあっ、急がないと」
先輩がナカナカ離れてくれなくて、時間が掛かってしまった。
急ぎ足で、図書室へと向かう。
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図書室の扉を開けると、急いでカウンターへと向かい。
「すいません、遅れました」
そう言って、先輩達に謝ると。
「もお、おそいよ」
「どうしたの?」
「あー、誰かにチョコ貰ってたんだ(そうでしょ)」
静先輩、麗子先輩、のどか先輩から、そう言われた。
「あっ、チョコ持っている」
「誰から、貰ったの?」
と、静先輩がそう言うと、麗子先輩が僕にそう尋ねた。
「はい、ここに来る途中で翠先輩に出会って、それで遅れたんですよ」
「あー、あの先輩ね。(ふうん)
何か、久しぶりに合ったら、何だか雰囲気が変わったなあ。(へんだな)
あーちゃん、何か知っているの?(どお?)」
「(ギクっ!)」
僕がそう答えると、のどか先輩がそんな事を言った。
僕は心当たりがあるので、思わず”ギクリ”とする。
「まあいっか、それよりも、私達もあげないと(そうそう)」
しかし、興味が無いらしく、話題を逸らせたので、僕はホッとした。
「はい、あーちゃん、チョコレートだよ(どうぞ)」
のどか先輩が、カウンターからチョコレートを取り出して、僕に手渡した。
「じゃあ、私からもどうぞ」
「これは、私からね」
そうすると、静先輩と麗子先輩も、それぞれカウンターから、チョコレートを取り出して、僕に渡す。
「どうも、ありがとうございます」
そう僕は、3人にお礼を言った。
「どういたしまして」
「でもね、あーちゃん」
「これだけじゃ、無いんだよね(そうだよ)」
でも、それに対して、静先輩、麗子先輩、のどか先輩がそんな事を言った。
そう言うと、3人が僕ににじり寄ると。
「「「それっ!」」」
イキナリ、僕に抱きついて来た。
「日頃の感謝を込めて」
「あーちゃんの事を」
「これから、モフります(もふもふ)」
と、静先輩、麗子先輩、のどか先輩がそう言った。
静先輩は、僕の右手を握りながら、僕の肩に頭を乗せ。
麗子先輩は、僕の左側に抱き付きながら、僕の頭を撫でる。
そして、のどか先輩は、僕の後ろに抱き付きながら、僕の制服の前から手を入れて、僕の胸板と撫でていた。
・・・のどか先輩、ドサクサに紛れて、何をしているのですか。
結局、僕は昼休みが終わるまで、先輩達に抱き付かれた状態になっていた。




