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第108話 夢の中で3

 ・・・・・・


 「・・・ちゃん」


 「・・・あーちゃん」



 んっ・・・。


 あれ、誰だろう? 僕を呼ぶのは。


 目を開けて体を起こすと、目の前にはのどか先輩がいた。


 自分の周りを見ると、僕は何故(なぜ)か、とてつも無く大きなベッドの上にいて。


 先輩はと言うと、僕の(かたわ)らにいて、白のヒラヒラしたドレスを着ており。


 しかもなぜか、頭には猫耳、後ろには猫尻尾が見える。



 「あーちゃん、起きたぁ〜?」



 先輩がそう言うと、ニッコリと笑う。


 その先輩の様子は、いつも以上に、可愛らしい雰囲気を漂わせてる。



 「あれ、ここはドコですか?」


 「それはね、ひみつだよぉ〜」



 そう言いながら、先輩が”クスクス”と笑う。


 おもむろに、僕が上半身だけを起こすと、先輩が僕ににじり寄って来て。



 「ねえ、あーちゃん、お願いがあるんだけど」


 「何ですか?」


 「あーちゃんの脚に、膝枕をしていいかなぁ」


 「?」


 「ねえ、いいでしょお」



 僕に顔を近づけると、先輩が甘える様に、おねだりしてきた。



 「は、はい、いいですよ」


 「やった〜、ありがとう、あーちゃん」



 僕は、先輩のおねだりに負けて、膝枕を許可したら、先輩が満面の笑みで喜んだ。


 そうすると、先輩が、伸ばした僕の脚の太股に頭を乗せる。



 「はあ〜、良い気持ちだなぁ」



 僕の太股に頭を乗せると、先輩は、まるで猫が甘える様に、僕の太股に頬ずりをした。


 そんな先輩を僕は、猫を可愛がる様に頭を撫でてやる。


 そうすると、先輩が目を細めて、顔がますます猫っぽくなってゆく。


 僕は先輩を眺めながら、頭を撫でていた。



 ・・・・・・



 ・・・・・・



 ん、何だか、右の太股が妙に重いなあ。


 どうやら、いつの間にか眠っていたらしい。


 で、眠りから覚めると、脚に感じる重さに気付いた。


 目を開けると、のどか先輩が僕の太股に頭を乗せていた。



 「あ、あーちゃん、起きたの(おはよ)」


 「・・・先輩、何をしているんですか」


 「ん〜、あーちゃんが居眠りしているし、丁度いい具合にスペースが開いているから、膝枕をしてたんだよ(ラッキー)」



 僕は、長椅子の左端に座って寝ていたので、丸々、長椅子の真ん中が開いていたのだ。



 「ねえ、あーちゃん、お願いだから、もう一回、頭を撫でて・・・(おねがい)」



 見ると、僕の右手が先輩の頭に乗せられたままである。


 どうやら、夢を見ながら、本当に先輩の頭を撫でていた様だ。


 先輩のご要望通りに、頭を撫でると、先輩が夢と同じように、猫の様に目を細めた。



 「あーちゃん、気持ちいいよぉ・・・」



 本当に気持ち良さそうに、そう言う先輩。


 そんな先輩を僕は、しばらくの間、気が済むまで撫でていた。



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