どうも、元魔女(っ娘って言いたい)です。
オリジナル創作小説です。
この世界には色々な素敵な物語がある。
夢や希望や、胸躍る大冒険。
見たこともない世界に幼いあなたは想いを馳せていた記憶もあるのではないでしょうか?
女の子は可憐なお姫様に自分を重ねて、素敵な白馬の王子様にときめいて…。いいよね、王子。女の子はいくつになったって女子だからね。
この機会に夢見る少女の年齢じゃないのは承知してんだから夢ぐらい自由に見せろよって声を大にして言わしてもらう。
…うん、まぁ心の叫びは置いといて。
お姫様ってのは憧れで主人公、最後には「王子様と幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたしー」な勝ち組の代表者である。
その真逆の負け組、キングオブ負け組代表取締役、負け犬名誉会長がいる。
それは【魔女】である。童話のキャラクターに聞きました街角(森、海も協力)アンケートでは「第3位:醜い(ブサイク)、第2位:スタイル悪い…そして第1位:性格が腐ってる!!と、救いようなく良い所全くありませんでした!!」と、気の遣えない使い魔に元気良く言われる始末。…ご苦労様、ちょっとご主人様目頭が熱いから向こう行ってて…。
…うわぁ…ボコボコ打ちのめされてるわ…負けてるけど、負けないで私!…
コホン、まぁ良い反応がないそんな魔女こそが私である。
確かに、色々やりました…大人だから認めますよゴメンなさい。
あの頃の私は不良と言うか…やさぐれてたと言うか、やりたい放題で黒歴史のオンパレードでした。
なんてゆーかなぁ…自分が世界の全ての不幸を背負ってんじゃないかってぐらいマイナス思考の塊で
そんな時に全てに祝福されてキラキラしてる女の子がいるんですよ。
もうお局根性ですか、ハンカチ噛み締めるわリンゴは拳で握り潰せるぐらい嫉妬してたよねぇ…
あっちこっちで意地悪レベルで済まないことして負のスパイラル地獄。自業自得で数々の物語を歩き、流す涙も枯れ果てて最期に思ったことがあった。
【お姫様なんかじゃなくていい、…悪い奴じゃなくて普通の女の子になりたい。】
そう願いながら、消えた。
魔女の私が最期のページで呟き、物語は終わる。真っ暗な世界に包まれて続きはない筈だった。
お姫様と王子様はハッピーエンドで、魔女はバッドエンドで。
私が、花森 咲として
自分が魔女として童話を読み聞かせている世界で
普通の人間として
あの人物達と出逢うことで、物語の続きが始まったのです。
観覧ありがとうございました。