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ノートの切れ端  作者: 本宮愁
13歳
76/91

夢の記憶 (2007)

夢を見たんだ・・・

遥か昔の日々の夢を――


黄昏時 金色に光輝く街で

全ての事に絶望して 僕らは歩む足を止めた

あの日あの時思っていたほど世界は綺麗じゃなかったんだ

もう2度とは戻れないあの時代へ戻りたい――


ねぇどうして僕らはここでなきゃだめなんだろう

この憎しみに満ちた汚い世界でなきゃ

どうしてだめだったんだ?

「生きることに疲れたんだ」

100万回も叫んだのに 気づく人すらいなかった

汚れきった世の中で それに染まりゆく自分がいて

もう嫌だと逃げ出した 手遅れだったとも知らず

まっすぐだったあの頃にはもう2度と戻れない――


湾曲した考えが通るようになったのはいつだった?

大人になるにつれて 身につくことが悲しくて

自分だけは失わずにいられると信じてた

一点の曇りもなくただ純粋に信じれてた

何の根拠もないというのに・・・

子供だけしか持たなくなった

些細だけど大切な物

僕はまだこの手につかめている―・…?


大人になるのが嫌だった 失うのが怖かった

救ってくれる人もいない 守ってくれる人もいない世の中で

どれだけ否定していても 成長だけは止められなくて・・・

純粋だった子供時代を あこがれの気持ちで振り返る

あれだけ否定した世の中で 自分はそれに染まっていて・・・

戻りたくても戻れない 引き返す期間はもう過ぎた

一度染まればもう消えない――


いつだって大人は

子供の気持ちなんて考えず 突っ走って生きてきた

必ず人を疑って 信じてなお傷つける

何もかもに反抗してた 子供時代もあったけど

僕らは結局逃げられない――

きちんと分かっているつもりでも 同じことを繰り返す


誰かが変えなきゃいけないけれど 誰もが思っているけれど

変える前に染まってしまう・・・

染まらずにいた者たちが 正しいはずの者たちが

軽蔑されるこの世の中

変わらなければいけないけれど 誰もが思っているけれど

僕らはもう逃げられない――

目に見えない呪縛の中 一生もがくしかないんだ・・・


ねぇどうして僕らはここでなきゃだめだったんだろう・・・

こんな憎しみのない綺麗な世界じゃだめだったの?

綺麗だとただ純粋に信じてた あの時代へ戻りたい――

まだ染まらずにいたあの頃に・・・

初出:某所サークル掲示板

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