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綺麗な花には棘がある、―― (2010/7)
【No rose is without a thorn,
No glossing things without a poison.】
綺麗な花には棘がある、と云うけれど
綺麗なだけの花にはなりたくない。
美しくある為の棘など要らない
けれどもし、それが
貴方を守る障壁タテとなり得るのなら、
私は喜んで茨を纏おう。
我が身までも裂く鋭利なる棘
貴方を守る為ならば、
いかなる毒蛇をも宿そう。
我が身すらも侵す邪悪なる毒牙
綺麗なだけの花でなど居たくはない。
この身を血が汚しても
この身を毒が冒しても
生命は短い。
散り逝く宿命サダメならばせめて、
全て貴方に捧げよう。
毒を食らわば皿まで
――毒を以って毒を制すのみ
そしていつか、
全ての穢を負って私が散る時、
貴方は知らず笑うがいい。
初出:ブログ




