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Truth (2011)
水面が揺れる
ソレは誰の零した雫だった?
風が啼く
ソレは誰の漏らした嗚咽だったのだろう――
現在-イマ-、何ヲ求ム
確かな過去-アシバ-さえ 失って
ソノ瞳ニ 誰ヲ想フ
唯一重に願うは……Ah――
我武者羅に駆け抜けた 鏡面世界-Mirror's World-
確かなモノなど 一つも無くとも
“君サエ居レバ”
崩れゆく世界-オモイ-に君を探す
砕け散った心の破片に身を裂かれても
掴みたい腕があるから
闇の中の光のように、ソレは
氷雪に咲く焔のように、キミは
果ての無い“絶対”に終を創る
虚構の世界に 唯一つの真実を
夢幻の惑いに 覚醒を
ソレだけを
キミだけを
俺は――
信ジタイ。
“信ズル事 ダケ ヲ 願フ”
流す涙は、己の為に
枯らす声は、君の為に
……掴んだその腕に、縋るように。
初出:サイト
関連:「道化の鎮魂歌」




