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崩壊家族  作者: 日向七帆
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2.「お願い。譲ってあげて?」

恵茉がまだ幼稚園に通っていた頃の話し。

ある時、ショッピングセンターのベーカリーで恵理子と一緒にパンをいくつか買った。恵茉は翌日の朝食にしようと、ドーナツを選んだ。恵理子は他に何個か選んでいた。

翌朝、ドーナツを楽しみにダイニングに行くと、武の前には齧りかけのドーナツの乗ったお皿があった。

恵茉の視線がドーナツをとらえた瞬間に恵理子が言った。

「お願い。譲ってあげて?」

4歳か5歳の子供がいきなりそんなことを言われて納得するはずがなく、恵茉は大泣きしたが、恵理子は他のパンをどんどん恵茉にすすめる。しかし、どのパンも視界に入るはずがない。恵茉は自分の選んだドーナツだけが食べたかったのだから。

恵理子は今でもそうだが、自分以外の誰かの物を勝手に人にあげてしまう。自分があげたいと思ったら、それが誰の物であろうが、関係ないのだ。

この時も、恵理子が「お兄ちゃん(武)の分も同じものを」と買っておけば済んだことであるが、恵理子にしてみればこの時の恵茉は「譲ってあげられない困った子」という扱いだったようだ。

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