勅選の歌集はみなドタバタと
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勅選の歌集はみなドタバタと人の行きかふ絵巻物かな
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「若者言葉の万葉集」のように古典を現代語で読みかえる本は、いつの時代もでてくるものです。
大学時代、明治時代から昭和四十年代までの状態のよくない和歌・短歌の解説本などを紐で括って、ラーメン屋の岡持ちを両手にぶら下げるように帰ったことがありました。
全部読んで、いま覚えていることは、支那事変・大東亜戦争あたりに出版された本の紙質が酷かったことだけですが。
手元にある戦間期の省庁の本の紙質は、昭和後期のそれよりも上なのが笑えます。
「勅選の歌集もみなドタバタと人の行きかふ絵巻物かな」
「勅選の和歌集はみなどたどたと人のゆきかふ絵巻物かな」




