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博打


         ルイの屋敷


 ルークの提案を飲んだルイはテトラガーデンの乗っ取りを決意すると同時に、この都市の腐った部分を暴露する。


「先に話しておきたい事がある‥この都市の裏の顔、悍ましい人の欲望だ」


「娼館以外に?」


「あんなのはまだ序の口だ」


 ルイは深刻な様子で話し始める‥


「金持ちの世界などタカが知れてると最初は思っていた‥オレは成り上がりだからな」


「想像と違っていたと?」


「想像すら出来なかった、アレを見るまでは‥」


 ルイは此処の商人達と一線を引いて距離を置いていた。商人仲間から頻繁に高級娼館へ誘われる事に嫌気をさしていた所、勘違いした四大商人から秘密のクラブに勧誘された。


「極一部だけのコミュニティか?」


「オレが娼館に行かない事を勘違いしたようだ、唯の愛妻家なだけなんだが‥そんなある日「ショーを見ないか?」と誘われてな、見るだけならと行ってみたら‥何があったと思う?」


「想像を絶する物‥?」


 ルイは頷くと話し始めた。


「オレが見たのは人間と魔物の交配種、その半モンスターと亜人や人間との更なる乱交だ‥思い出すだけでも吐き気がする」


「魔物との交配!?待て!魔物達の生殖機能は奪っているぞ」


 ルイはその言葉で確信する。


「やはり王国が魔物に関係しているんだな?」


「あっ‥」


(しまった‥いやルイには全て話すか)


 ルークは王国がダンジョンと魔物を管理している事を全て話した。


「なる程‥繁殖出来ない筈の魔物が湧くのはその為か、人や物が動けば経済も回る‥よく考えたな」


「話を戻そう‥その魔物は黒の森からか?」


「そうだ、彼処の魔物は何故か繁殖可能だったからな‥冒険者を使い密かに集めた様だ」


 異界から漏れ出る冥力から産まれた魔物は生殖機能を有している。


「はぁ‥イカれてるな、悪魔より悪魔らしい」


「問題はまだあってな、交配種の人気はなんだと思う?」


「半モンスターだから頑丈さか?」


 ルイは首を振る。


「一番人気はミノタウロスとドワーフの子供だ、奴等が言うには美味いらしい‥」


「は??」


 ルークは絶句した‥「美味い」と聞いて最悪の事態を想像する。


「食ってるのか?混血とは言え人間だぞ!?」


「此処に居る連中は人間をやめてる、金で手に入れる物が無くなったゴミ共の巣窟だ」


 ルークは頭を抱える。想像を絶する異常事態に‥


(どうする?こんな事公表すら出来ない、だが人権侵害だけでは騎士団は動かせない‥)


「参ったな、コレは表沙汰に出来ない‥」


「其処は任せておけ、おい!アイツを通してくれ」


 ルイは通信魔石で誰かを呼ぶ。


 ガチャリ‥ 扉が開くと大柄な竜人の熟女が現れた。


「何時まで待たせるんだい!待ちくたびれたよ!」


「そう怒るな、お前の出番だぞ」


「誰を殺るんだい?」


「まあ待て、その前に今回の依頼主の紹介だ」


 ルイは目の前のルークを紹介した。すると女性は意外な反応を示す。


「あんたが魔王か‥カーラと別れた様だが何が気に入らなかった!?」


「それには深い理由があって‥」


「あぁ!?言い訳なんか聞きたくないよ!」


 詰め寄る女性に押されるルーク。


「おい!落ち着け!仕事の話だぞ」


「ちっ!」


 女性はソファーに太々しい態度で座る。


(怖っ‥なんなんだ?)


 ルークは圧倒され少しビビっていた。


「すまないなルーク、コイツはドーラだ、オレの妻の妹で今は盗賊団の頭をやっている」


「盗賊団!?商人の敵じゃないのか?」


「まあ色々あってな」


「ライバルを蹴落とすには色々と都合が良いんだよ、色々とね‥アハハハハッ!!」


 ルークは色々と察した。


(なる程‥やる事はやってる訳か)


「それで?依頼の内容は?」


 ルイは騎士団が介入する手筈を説明し始めた。


「先ずはドーラの盗賊団に街で暴れてもらう、騎士団は治安維持と盗賊団の討伐目的で動いてくれ」


「確かにそれなら街に入れるが‥大丈夫なのか?相手は精鋭達だぞ」


「舐めてんのかい?」


「舐めてはない心配なんだ、引き際を間違えたら全滅する可能性もある‥そうなったら本末転倒だろ?」


 ドーラは自慢気に胸を張る。


「そんなヘマはしないよ!この街は私達の庭だ逃げ道なんて山程ある」


「街中だから銃火器は制限するが‥油断するなよ?」


「何だい心配性だね〜魔王って聞いたが案外気が小さいねぇ」


「ドーラ!失礼だぞ!」


 ドーラはヒラヒラと手を振る。


「それで?暴れた序に何をすれば?あるんだろ本当の目的が?」


「地下の交配場と半モンスター達の処分を頼みたい」


 それを聞いたドーラの目が変わる。


「あの薄気味悪い場所を潰すのか!イイね〜」


「後は‥四大商人か‥」


 ルークが制圧後の対応を考えていると‥


「奴等は騒動に紛れて殺す、勿論各勢力に内通者も居る‥そいつ等に殺し屋を手引させる」


 ルイは一線を越えてないだけで十分腹黒い。


「決行日はドーラに任せる、準備が整い次第始めるぞ」


「んで?魔王‥ルークは何をするんだい?」


「俺は立場上何も出来ないぞ?」


 ドーラの顔が見る見る不満気に変わって行く。


「はあ??お前さんだけ高みの見物とはねぇ、あぁ楽で羨ましいよ」


「俺が出ると話しがややこしくなる‥あくまで人間達が解決しないと」


 ルイはため息を付く。


「あのなぁ‥ルークはバランスを考えてるんだ、何でもかんでも悪魔や魔族が介入して見ろ、騎士団や王国兵は笑い者になるぞ?」


「人間の事も考えてお優しい事で‥ホントに魔王なのかい?」


 何かとルークに当たりが強い。


「すまないな、コイツはカーラを可愛がっていてな‥盗賊団になった手前、今は中々会えなくて見ての通りだ」


「そうか‥」


「お前さんに1つ聞きたい」


 ルークは頷く。


「カーラの手紙にお前さんが探していた強い男だと書いていた‥だが見た感じ全然強そうに見えない、私もアイツの旦那候補は探していたが中々見つからなかった‥そもそもお前さんのどこが強いんだい?」


 ドーラは目の前の普通の人間にしか見えないルークに疑問を持つ。


「怖がらせるから余り悪魔の姿は見せたくないんだが‥」


「勿体ぶるねぇ‥でも見せないと納得しないよ?」


「おい!ドーラいい加減にしろ!」


「いいじゃないか減るもんでもない」


 ルークは大きく息を吐く。


「仕方が無い‥後悔はするなよ?」


「後悔させてみな!」


 ルークは動力を女神のコアから悪魔の心臓に切り替える。


(ヒューマノイドの体での悪魔化は初めてだな)


 魔力を全力で高めると‥思いもしない反応が体に起きていた。


(何だ!?いつもと違う?)


「グググッ‥アァァァァ!!」


 湧き上がる黒い感情を必死で抑える。体は見る見る巨大化し異形の姿に成っていく。


(落ち着け!コントロールしろ!)


「凄い‥コレは凄いねぇ‥」

「コレが魔王‥」


 ドーラ達は目の前の存在から目を離せない。


「フウウウウゥゥゥ‥」


 体のデカいドーラの更に上。天井に付きそうな位巨大化したルークは歩み寄ると壁ドンをした。


「どうだ?まだ半分位しか見せてないが弱そうか?」


「初めてだよ‥こんなに逞しい男を見たのは‥カーラはコレとヤッたのかい?」


「おいドーラ!言葉を慎め!」


(不味いな‥このままだと暴走する)


 ルークはコントロール出来ない程、膨れ上がった悪意に翻弄されていた。


「でもねぇ!こんなの見せられたら我慢出来ないよ!」


「だったら試してみるか?」


 ルークはドーラを抱き上げ顔を近付ける。


「本当かい!?」


(駄目だ!止まらない‥どうなってる!?)


 力を抑えようと必死に手段を探す。


(そうだ!断罪の魔石!これなら)


 即座に断罪の魔石に魔力を回すと‥悪魔の力が見る見る弱まっていく。


「えっ?もう戻っちまうのかい?」


「ちょっと脅かしただけだ、これで分かっただろ?」


 ルークはソファーに腰を下ろす。


(危なかった‥帰ったらマモンに相談するか)


「初めて見たが本当に魔王なんだな‥」


「いいねぇ‥いいねぇ‥」


 ドーラはソワソワしている。


「話も決まったし、そろそろ戻るよ」


 ルークが立とうとすると、ドーラが横に座り‥


「ねぇ‥お前さんコレから予定はあるのかい?」


「ん?予定は無いが」


「なら私に付き合いな!お前さんが欲しくなった!」


「「はあ!?」」


 突然の告白に場が凍り付く。


「何を言ってる!お前には旦那が居るだろ!」


「あんなの直ぐに別れるよ!」


「待て!ちょっと待ってくれ‥」


 困惑する2人を余所に1人で話を進める。


「ひと目見て気に入った!お前さんに決めたよ!」


「ルーク詳細は後日話そう!今日はお開きだ」

「あぁ!そうだな」


「待ちな!女からの誘いを断るのかい?」


「旦那が居るんだろ!何を考えて」


「竜人として強い男を前に我慢なんか出来ないよ!兄貴だって知ってるさね」


 竜人は強さに強く惹かれる。ヴァンパイアと共に悪魔に付いたのも悪魔の強さが一因。


「お前が男を取っ替え引っ替えしてるのは知ってるが、相手を選べ!元魔王が盗賊団の頭と関係など持てるか!」


「バレなきゃ問題になりゃしないよ」


「今でも危ない橋を渡ってんだ!表舞台に出るんじゃない!」


 2人の怒鳴り合いが続く。


「あ〜面倒くさい!ルークも私とヤリたいだろ?」


「いや‥遠慮したい」


「あぁ!?抱きたく無いと?確かにババアだけど場数は踏んでるよ天国見せてやるさね!」


 ルークはその勢いにドン引きしていた。


(こっ怖いな‥なんでこんなにグイグイ来るんだ)


「そもそも今日会ったばかりだ、お互いの事をもっと知ってからな?」


「まどろっこしい!小娘じゃないんだよ!恋愛なんて遊びは他でやりな」


「ドーラ!いい加減にしろ!依頼主だぞ」


 その言葉にドーラがハッとする。


「それなら依頼受けるのや〜めた!やる気が無くなっちまったよ」


「「はぁ!?」」


「この一大事に何言ってやがる!此処を手に入れる絶好のチャンスなんだぞ!」


「し〜らない‥あ〜何かやる気が出る良い事はないかねぇ」


 ドーラはチラチラとルークを見る。赤羅様な態度にルイがキレるが当の本人は気にも止めない。


「ルイ‥頭は変えられないのか?」


「無理だな、あの荒くれ共を纏められるのはコイツだけだ」


「あ〜もう帰ろうかねぇ」


「ドーラ、成功報酬として‥」

「駄目だね前払いだ!後から難癖つけて逃げられちゃたまったもんじゃない!」


 流石は盗賊団の頭、隙を見せない。


(参ったな‥交渉の余地がない)


「俺にも愛する妻達が居る、最近も女の事で叱られたばかりだ」


「バレなきゃ大丈夫さね!なぁ良いだろ?」


 ルイは後ろで呆れ返っている。


「お前‥おっさんみたいだぞ‥」


「うるさいねぇ〜今口説いてんだから邪魔すんじゃないよ!」


 ドーラの協力無しに作戦は成功しない。


「他の要求なら何でも答えられるんだが、なにか無いのか?」


「無いね!」


 ルークはルイの方を見ると‥彼は首を振る。


「言い難いが‥そもそも王国周辺には娯楽が無い、他国と比べてストレスの発散場がほぼ娼館通い位だ」


「もう諦めてさっさと決めな、選択肢は無いよ!」


 ルークは深いため息をつくと。


「わかった、そのかわり依頼は完遂してもらうぞ?」


「任せな!兄貴!屋敷の部屋を借りるよ!さあ行こうかね」


 急ぐドーラを静止するとルイに問う。


「その前にさっきの娯楽が無いってのは本当か?」


「ああ、他国には賭博場やレース、くじ等の賭け事が合法的に行われてるが王国では殆どが禁止だ‥あるのは遊戯場位か」


「ホントつまんない国さ、東のアメリアは魔物やダンジョンが殆ど出ない代わりに、スポーツやカジノで退屈とは無縁だよ」


 ルークが興味を示した事でルイの目の色が変わる。


「そうだルーク!此処を掌握した暁に娯楽を解禁しないか?勿論王国にも金は払う」


「そこはステラとの相談になるが‥検討してみるか」


「頭取はオレに任せてくれ!悪いようにはせん」


「待ちな兄貴!私にも一口噛ませな」


 その後ルイは幹部達を呼び出し終息後のこの都市の運営を話し合う為に連日会議を開く。


 一方ルークは‥


「さあさあ!着いたよ〜」


 ドーラに背中を押され部屋に入る。


「はぁ‥なんでこんな事になった?」


「まだうだうだ言ってんのかい!男なら覚悟を決めな!」


「あのなぁ」


「ほら!ヤるよ!」


 下品過ぎてルークの気分が萎える。


「もう少し女らしく出来ないか?気分が乗らないんだが‥」


「何さ!?女らしくって喧嘩売ってんのかい?」


「すまん、ドーラを否定してる訳じゃ無いんだ」


(あぁ‥今迄俺は恵まれてたんだな‥)


 ドーラは勢い良く服を脱ぎ捨てる。


「さあ来な!」


「ハハッ‥はぁ‥仕方が無い」


 ルークは悪魔の姿に変わると‥


「今日だけだ‥いいな?」


「あらまぁ‥凄いねぇ!アハハハハッ!」

(コレをネタに脅して逆らえなくしてやるよ)


 

       翌日 早朝 ルイの屋敷


 ベッドに横たわるドーラが天井を見ながら放心している。


(負けた‥完全に負けた、もうこの男しか愛せない)


 隣で眠るルークを見ると小さく呟く。


「絶対に手に入れる‥お前さんは私のもんだ」


 年甲斐も無く若い男に入れ込む。今も思い出しながら身悶えていた。


(始めは利用してやろうと思ったけど‥もうメロメロさね、暫く此処に居てもらうよ)


「ん‥もう朝か‥」


 ルークはゆっくりと体を起こす。


「おっおはよう‥その‥良く眠れたかい?」


「ああ、ドーラこそ疲れてないか?」


「はっ竜人を舐めんじゃないよ」


 ドーラは強がって見せる。それを見たルークはニヤニヤと笑っていた。


「何を笑ってんだい‥私は負けてない!負けてないよ」


「まだ何も言ってないぞ?それにあんなに甘えて来た後でソレを言われてもな」


「お黙り!今夜は私が勝つから見てな」


「悪いが一度戻らせ‥」


 立ち上がろうと力を入れたその時、ベッドに崩れ落ちた。


「うっ‥何だ?」


(コアの出力が上がらない?こんな事今迄無かったぞ)


「大丈夫かい?ほら肩を貸すよ」


「すまない」


 ソファーに移動すると体のチェックを始める。


(駄目だな‥このままだとまともに動けない、悪魔の心臓に切り替えるか)


 女神のコアから悪魔の心臓に切り替えたその時‥ルークに悪寒が走る。


「ぐっ‥何だ?」


 体の奥底からドス黒い魔力が湧き上がる。強烈な破壊衝動に殺意‥何もかもを滅茶苦茶にする欲求に駆られた。


「どうしたんだい!?しっかりしな!」


 ドーラが視界に入った瞬間ルークの箍が外れた、ドーラを掴み倒すと覆いかぶさる。


「つっ‥ちょっと何さ!」


「ガアアァァァ!!!」


(コワス‥オカス‥コロス‥‥ぐっ!駄目だ抑えろ!そうだ断罪の魔石!一か八かコレを起動させる)


「お前さん暴走してるのかい?はぁ仕方がないねぇ」


 ドーラはルークを力で捻じ伏せ抱えるとベッドに横になる。ルークを胸に抱き落ち着かせる。


「凄いバカ力だね、ほらゆっくり呼吸しな」


「はあはあはあ‥」


 断罪の力が本格的に起動する。体内で光と闇が渦巻く、その反動で体が悲鳴を上げる。


「ぐっ‥もう大丈夫だ」


「酷い顔‥お前さん暫く此処に居な、兄貴経由で迎えを呼ぶ良いね?」


「頼む、マモン宛に俺からだと伝えたら直ぐに来る筈だ」


「マモンだね、手配して来るから此処で大人しくしてな」


 ドーラは部屋を出ようとすると外から顔を覗かせ一言。


「此処に居る間はたっぷり楽しませて貰うよ!」


 ルークはベッドに寝ながら手をヒラヒラと挙げる。


(女神のコアは反応無しか‥しかし断罪の魔石が無かったら確実に暴走してたな、今も気を抜くと体がバラバラになりそうだ)


「何か切っ掛けがある筈だ‥思い出せ!何時からおかしくなった?」


 幾ら思い返して見てもおかしな点は思い当たらない。



       ルークの起きる少し前


         王都 大聖堂


 フローラが自室で着替えを終えた所でルークに与えたコアからの信号を受け取る。


(おや?もう活性化が終わった?思いの外早かったの、ならもう用済みじゃ)


 フローラは指を鳴らす。するとコアとの接続が切れルークのコアは出力を落としていった。


(ふふっ‥起きたら驚くぞ、なにせ昔の魔王に逆戻りだ!あぁ〜早く会いたいのぅ)


 ルークとの再会を待ち焦がれていると。


 コンコン! 部屋をノックする音と共に。


「おはようフローラ、起きてる?」


 ライラの声が響く。


(そうじゃ今日はライラと食事の予定か)


「起きてるわ、おはようライラ」


 ガチャ‥扉が開く。


「おはようフローラ、少し早く来ちゃった」


「そんなに楽しみだったの?ふふっ」


 ライラは目の前のフローラに違和感を覚える。


(あれ?何か変‥フローラだよね??)


「ライラ?どうしたの?」


「いや‥何かいつもと違う様な‥」


(不味い!感の良い娘じゃな)


 フローラは自身の主人格を深層心理まで落とし隠す。


(表に出るとライラにはバレる、隠れて機を伺うとするか)


「ん?何かおかしい?」


 フローラは鏡の自分を見て確認する。


(変な感じはしなくなった‥何だったんだろ?)


「ううんごめんね、私の勘違いみたい!」


「そう?ならニーナも呼んで朝食にしましょ」


 フローラの暗躍が始まりルークの魔王化が進む。マモンに渡された断罪の魔石で踏み留まったルークだが、油断は出来ない‥


 

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