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クーデター


         郊外の屋敷


 ルークはラミーと共に屋敷に戻る。


「おかえりなさい、どうだった?上手く行ったの?」


 ライラがラミーの心配をしていた様だ。


「はい!長年の夢が叶ったっす!」


「おい!声がデカい!」


「あっ‥」


「大丈夫よ、まだ誰も居ないから」


 辺りを探るが確かに誰も居ない。


「侍女達は?」


「早朝に外部と通信してたのを騎士団の人が察知して、今は皆の身体検査と身分調査をしてるみたい」


「犯人は?」


 ライラは首を振る。


「容疑者が多すぎて特定までは出来て無いみたい」


(敵か味方か分からない以上此方も迂闊に動けないな)


「自分も調査に加わるっす!それでは失礼するっす!」


 ラミーを見送ると‥


「ずっと気になってたんだけど、あの子変な話し方だね」


「男らしく話そうとしてたら、変な口癖がついたらしいぞ」


「あっ!ルークおかえり」


 シルファが駆け寄って来た。


「ただいまシルファ」


「私もヒルデ様に会いたかったのに、何で屋敷で待機なの?」


 シルファは不満を漏らす。


「その事何だが‥今日からヒルデの警護を頼めるか?少し嫌な予感がしてな」


「えっ!良いの?やった!」


「ああ、こっちは俺が守るから普段は向こうに居て欲しい」


「わかった、行ってくるね」


 シルファは嬉しそうに飛び出して行った。


「ルーク?嫌な予感って?」


「ケルベロスが俺達を城から離しただろ?近い内に何かが起きるって事だ」


「ケルちゃんの手伝い出来ないかな?」


 ルークは首を振る。


「魔王としての自覚も出て来る頃だ、俺達は静観するぞ」


「何か冷たくない?」


「魔王が親に頼ったら情けないぞ?家臣達に示しがつかない」


「それはそうだけど〜」


 ルークは辺りを確認するとライラを抱きしめ、小声で話す。


「それより暫くは此処でゆっくり出来る、そろそろ3人目欲しいな」


「えっ!ホント!?良いの?」


「城から追い出されたんだ、次の子はもう跡目争いには関係ない」


「やった!なら頑張らないとね!」


 ルークはずっと我慢していた。ライラとの子が出来たら跡目争いに巻き込まれるからだ、追放に近い今なら担ぎ上げる者も居ない。


(ヒルデにばかり構って寂しい思いもさせたからな)


 実際にヒルデに熱を上げていた事でライラ達に取り入ろうとする者は出て来なかった。勿論ルークの好みはヒルデだ、本気でなければ周りは騙せ無い。


「今迄ごめんな‥寂しかったよな」


「ふふふ、少しは気にしてたんだ?」


「魔王になる事で、あんなにしがらみだらけになるとは思わなくてな‥少し後悔したよ」


「なら沢山埋め合わせしないとね?」


「ああ!」


 2人はギュッと抱きしめ合った。



        西の地 エルフの里


 ドロシーを女王に据え、新たなエルフの里が天使の要塞近くに作られていた。


 女王の間に家臣が息を切らし現れた。


「女王様!騎士団が謁見に訪れています、如何致しますか?」


「余計な軋轢は生みたくありません、通しなさい」


「畏まりました」


 暫くすると団長ヘクトールが謁見に現れた。


「お久しぶりですドロシー様」


「騎士団が何故こんな辺境に?」


「この地に天使の残党を目撃したと情報が入りまして‥捜索と退治を兼ねてお伺い致した所です」


 家臣が声を上げる。


「そんな出鱈目な情報が一体何処から!?この地で天使等見たことも無いぞ!」


「ふむ‥まさか里で匿っているなんて事は?」


「あり得ん!!我らに何の利も無い!」


 2人は睨み合う。


「ヘクトール‥そこ迄疑うのなら里の捜索を許可します、好きなだけ探しなさい」


「協力感謝致します、それとこれはステラ様からの親書です」


 ヘクトールは家臣に手渡すと、ドロシーが内容を確認する。


(ステラ様の字‥本物ね、これは‥)


「わかりました、滞在を許可します」


「ありがとうございます、では失礼致します」


 ヘクトールは敬礼すると速やかに下がる。


「良いのですか!?謂れのない疑いを掛けられこのまま引き下がるとなれば、認めた事に!」


「何も無いとなれば疑いは晴れます‥それより騎士団に協力する様に通達を、無駄な対立は避けなさい」


「‥直ちに」



     それから数日  アザゼルの決起日


 アザゼルは部下達を引き連れ魔王の間に現れた。


「アザゼル何事だ!謁見は1人の筈だ!何だこの者達は!」


「黙れ!人間如きが!」


 抗議の声を上げた大臣の足を消し飛ばす。


「ギャァァァ!!」


 警護の騎士や親衛隊が一斉に剣を抜く。


「死にたくなければ動くな!お前達に用は無い!」


 アザゼルはケルベロスの前に跪く。部下達も一斉に片膝を付く。


「魔王様!我らの願いお聞き届け下さい!」


「はぁ‥取り敢えず聞こうか」


「我ら純血派は人類との共存等望んでおりません!汚れた者達は魔族等と名乗り、我ら悪魔の誇りを貶めております」


 ケルベロスの顔が怒りに染まる。


「それはオレの子も含めてか?」


「はい、エルフとの子等忌まわしい‥貴方様に相応しい伴侶は既に此方で用意しております」


「死にたい様だな‥」


 アザゼルは手を翳し制止する。


「既に刺客を送っております‥」


 ルナと息子を盾に取る。


「何故そこ迄、血に拘る?」


「我ら悪魔の世界を作る為!悪魔こそこの世界の支配者に相応しい!貴方様はその世界に君臨すべき御方」


「お前達地獄に居た悪魔は神の烙印で子が出来難い、忘れたのか?悪魔だけの世界は「今は」実現不可能だ」


「問題ありません‥リリスを使い悪魔を産ませます、アレも一応純粋な悪魔、成長促進させれば毎週我らの子を産めます」


「お前達ではリリスに勝てないぞ?どうやって押さえる?」


 アザゼルは不敵に笑う。


「心配御無用‥手は打っております」


 通信魔石で合図を送る。


「始めろ‥それと彼女を此方に」


        王都 地下研究所


「マモン様、城への出入り口全て封印されました‥転移妨害も同時に張られています」


「城で何かが起きておるか‥まあ放っといていいじゃろ」


「良いのですか?」


「良い良い、どうせアザゼル辺りじゃ最近報告があったからのぅ‥それよりナンバーズに動かない様に指示を」


「はい」


 カタカタカタ カイは直ぐにベータにナンバーズの待機を指示する。


         王都 大聖堂


 ベータがカイからの指示を受け取った。


「カイからだ、城で何かあったらしい迂闊に手を出すな‥か」


 直ぐにナンバーズ達に通達する。


「皆聞こえるな?直ぐに大聖堂に集まってくれ!厄介事が起きたようだ」


「「了解」」


 その後ベータは大聖堂を守るようにナンバーズ達を配置した。


「なあ、リーダー様はなんて言ってんだ?」


 ガンマが聞くと‥


「あっ忘れてた‥一応聞いておくか」


 ベータはルークに通信を入れる。


「ルーク聞こえるか?ベータだ、城で何かが起きてるらしい、待機の指示は出てるがどうする?」


「こちらルーク、そのままフローラを守ってくれ俺達が介入するとややこしくなる」


「了解」


         ルークの屋敷


「すぅ~すぅ~」


 寝息を立ててライラが眠っている。


(城で何かあったようだが、俺には関係無いな!あぁ‥ライラは可愛いな)


 城の事は気にもかけない。


 コンコン! 部屋をノックする音が響く。


「入れ!」


「失礼致します」


 侍女が2人入って来る‥片手に魔石を掴み緊張した面持ちで口を開く。


「ルーク様コレは消滅の魔石です‥動けば侍女20名がコレを同時起動させます、お願いします全てが終わる迄そのままで居て下さい」


「お前達も大変だな‥それより昼食の準備をしてくれ、腹が減った」


 緊張感の無いルークに侍女達は戸惑う。


「この状況が理解出来ないのですか!?」


「理解出来て無いのはお前達だ、20人程度2秒有れば皆殺しに出来るぞ?俺を舐めるなよ?」


 広い屋敷とはいえルークは正確な位置をサーチ出来る、20カ所同時攻撃など容易い。


「では何故殺さないの?」


「興味が無い!そもそも俺達を巻き込むな」


 ルークの無責任とも取れる発現に侍女は怒りを顕にする。


「仮にも元魔王でしょ!」


「はぁ‥俺はお前達の保護者か?それに今はケルベロスが王だ、不満があるならアイツに言ってくれ」


 ルークは辟易していた、悪魔は野心や欲望はあるが本能で勝てない相手にすがる傾向にある。地獄で生き抜くための生存本能から来るものだろう。


「どうしたら良いのかわからないの!私は悪魔以外と交わるつもりは無い‥悪魔である事が誇りなの!」


「神の烙印か‥確証は無いが消せる可能性があると言ったらどうする?」


「どうやって?今迄誰も出来なかったのに?」


「女神フローラをこの世界の神に据える、彼女に世界の理を書き換えてもらう‥勿論烙印も消させる」


 侍女達は黙る。解決方法がある等知らされていなかったからだ。


「お話し終わった?」


 ライラがベッドから顔を出す。


「あぁ終わりだ、皆物事を深刻に考え過ぎだ‥マモンも日夜研究してるんだ何れ解決するさ」


「はいは〜い!皆お昼の準備しましょ!」


「ルーク様、お咎めは私に‥他の者はお許し下さい」


「そう言うのはいい、しょうもない」


 ライラが侍女の肩を持ち部屋を出る。


「そうだよ?そんな事言ってたらルークに食べられちゃうよ?」


「たっ食べ‥」


 侍女達はアザゼルに半ば洗脳の様な強迫観念を植え付けられていた。今やらないと後が無いと‥現実はそんな事もなく勝手に時は進む。日々の暮らしは変わらず平穏。


     時は少し戻り アザゼルの通信直後


 リリスとガブリエルの居る部屋に武装した悪魔達が雪崩込む。


「何なの貴方達!?」


 リリスは息子のアステルを抱き抱える。


「動くな!抵抗するなら子供を狙う!」


 リリスとガブリエルは背中合わせに構える。


「舐めないでよ!雑魚何かにわたっ‥」


 ドゴッ!!! 強烈な一撃が背中に打ち込まれた。


「ゴホッ‥何‥で?」


「悪いわね、大人しく寝てなさい!」


 バキッ! リリスは右足を折られた。


「グウゥゥ‥」


 ガブリエルはアステルを奪い仲間に投げる。


「このガキ始末しますか?」


「駄目よ!ヘクトールへの牽制に使うわ」


 女性の悪魔が名乗り出る。


「私が引き受けます」


「かっ返して‥かえ」


 ドスッ!! ドスッ! ガブリエルは執拗にリリスの腹を蹴る。


「黙りなさい!ああ楽しい!やっと解放されたわ!」


「ぐふっ‥ゴホッゴホッ」


「アハハ!ルークが悪いのよ!あんなゴミを私に産ませるなんて‥でもケルベロスならあの子なら!」


「止めろ!それ以上腹を蹴るな!大事な母体を傷付けるな」


 部屋に悪魔が1人入って来た。部屋の悪魔達は一斉に敬礼する。


「サマエル様制圧完了しました!」


「ご苦労」


 サマエルはリリスの髪を掴み持ち上げると頬をベロリと舐める。


「美味い‥やはりコイツは極上だ!ふふっ光栄に思えお前が孕む最初の悪魔は私の子だ」


 サマエルはリリスを脇に抱える。


「行くぞ、コイツの封印を解く準備を急がせろ」


「はっ!」


 悪魔がガブリエルに伝える。


「アザゼル様から魔王の間に来るようにと連絡がありました、ガブリエル様いよいよです」


「アハハ!やっと回って来たチャンス‥絶対にものにして見せる!」


          魔王の間


「アザゼル様、成功した模様です」


「いいぞ!リリスは我らの手中に落ちた!直ぐに運び出せ!」


「はっ!」


 もう1人の悪魔が報告する。


「申し訳ありません!メフィストの拘束に失敗しました!妻子と共に逃走しています」


「チッ‥まあいい、それよりガブリエルはまだか!?」


 コツコツコツ‥ ヒールで歩く音が鳴る。


「お待たせ〜アハハ!どうこの服?女王に相応しいでしょ?」


 ドレスを纏ったガブリエルが姿を見せる。


「ケルベロス待たせたわね、貴方の妻の登場よ」


「‥」


 ケルベロスは黙って純血派を見渡す。


「揃いも揃って何がやりたい?」


 アザゼルが又演説を始める。


「魔王様!共に悪魔の世を創りましょう!虐げられた我らが今こそ表舞台に立つ時!」


 ケルベロスは冷ややかな眼差しでそれを見ていた。


「ものは言い用だな‥別に悪魔は虐げられて無いだろ?」


「我は純血派は!」

「黙れ‥」


 アザゼル達はその圧倒的な力に気圧される。


「世界の支配と、お前達の子が出来ない事に何の繋がりがある?それに虐げられて来た‥一体誰にだ?」


 アザゼルの額に汗が浮き出る。


「アザゼル‥お前は知ってるよな?女神がこの世界の神になれば烙印を消せる可能性がある」


「「なっ!?」」


 アザゼルの配下達が声を上げる。


「はぁ‥やはり教えて無かったか‥」


「アザゼル様どう言う事ですか!このままだと我ら悪魔に先が無いと‥ルークが人類との同化政策を隠れて進めていると言ったアレは嘘だったのですか!?」


「狼狽えるな!!本当だ!ルークは我らの敵だ!」


「初耳だな‥父さんがそんな事していたなんて、証拠はあるのか?」


「あの者は人間にうつつを抜かし、剰え女神とも親交があります!我ら悪魔の事など考えておりません!」


 アザゼルの苦し紛れの弁明。


「証拠になってないな‥父さんは自由に生きてるだけだ」


 ケルベロスは玉座から立ち上がる。


「動くな!動けば妻子の命は!」


「今度は脅しか‥で?ルナ達は確保出来たのか?」


 アザゼルは部下を見る。


「刺客からの報告はありません‥此方からも通信不可能です」


「何が起きてる?」


「ルナの部屋周りの通路にはタルタロスが迷宮を張ってる、敵意のある者は迷宮に囚われる‥知らなかっただろ?」


 アザゼルとガブリエルが狼狽え始める。


「アザゼル!話が違うわよ!どうなってるの」


「黙れ!こんな筈では‥」


 ケルベロスが周りの騎士と親衛隊に命令する。


「お前達、クーデターの首謀者達を取り押さえろ‥アザゼルとガブリエルはオレが殺る」


「はっ!!」


「お待ち下さい!わっ我々はそんなつもりは!」


「ケルベロス!お願い何でもするから許して!ね?ほら私の事好きにして良いから!」


 ガブリエル達は許しを請うが‥


「何を今更‥諦めろ」


「イヤ‥イヤよ!こんな筈じゃ‥」



       スローン城 城門前


 サマエル達がリリスを抱え城を出たその時‥


「返してもらう!」


「なっ!?」


 外に出た瞬間抱えていた右腕を切られ、リリスを奪われた。


「グッ‥何故だ何故此処に居る!?」


 サマエル達を騎士団が囲む。


「心外だな‥あんなあからさまな嘘に引っ掛かると思ったのか?」


「どうやって帰って来た!」


「簡単だよ、お前の砦を攻め落としゲートを使わせてもらった」


「そんな報告は‥」


「エルフ達に協力を仰いだ、お陰ですんなり行けたよ」


 ヘクトールはリリスを部下に預ける。


「動くな!動けば貴様の子供を殺すぞ!」


「周りが見えてないな‥アステルは保護したよ、先程報告があった」


「なっ!?何だと」


 アステルを預かった悪魔はサマエルを裏切っていた。子供を盾に取る作戦に納得してなかったからだ。


「よくも僕のリリスに‥覚悟は良いな?」


「ぐぬぬぬ‥ああぁぁ!!」


 サマエルは切り落とされた腕を再生する。


「舐めるなよ!人間如きに私が負けるかぁぁぁ!!」


「起きろデュランダル!」


 いくら上級悪魔でも周りは精鋭だらけ、戦いにすらならなかった。


 一対一で戦う理由もなく騎士団は悪魔達を蜂の巣にする。息巻いていたサマエルも全身を貫かれその場に跪く。


「卑怯な‥騎士に矜持は無いのか!」


「どの口が言う‥死ね」


 ヘクトールはサマエルの首を跳ねた。



         魔王の間


「アァァァァ!!熱い!熱いィィィ!」


 ガブリエルは黒炎に巻かれ、のたうち回る。


「さあ、次はアザゼル君の番だ」


「おっお待ち下さい!私はガブリエルに唆されたのです!その卑しい女に」


 アザゼルは苦し紛れの責任転嫁を口にする。


「例えそうだとしても‥結果は変わらない」


「ひっ‥たっ助けて!」


「よくこんなチープな作戦で成功すると思えたね、流石に甘くし過ぎたか?魔王としての姿勢を変えないとな」


 ケルベロスはアザゼル達を皆殺しにした。そして布令を出す、言いたい事があるなら何でも言え‥クーデターなどやるだけ無駄だと。


        ルークの屋敷


 城でのゴタゴタが終わり騎士団からラミーに連絡が入った。


「失礼するっす!ルーク様、アザゼル達のクーデターが失敗に終わった模様っす」


「クーデターか‥アザゼル如きが?血迷ったのか?」


「ガブリエルやサマエルが加担していたとの報告っす」


「なる程‥純血派だけの政権を狙ったのか」


 ラミーは侍女達を見ている。


「あの〜此処に異変は無かったっすか?」


「ん?何も無いぞ?屋敷の侍女達は俺の配下だ心配無い」


 ルークは侍女達を庇う。隣でライラはニコニコしていた。


「そうすっか‥」


「ラミーは気にし過ぎよ?何も起きて無いでしょ?」


「それもそうっすね、では団長の所も確認して来るっす!」


 ラミーは部屋から出て行った。すると侍女達はルークの前に跪く。


「ルーク様、私達はルーク様の為にこの命を捧げます何也とお申し付け下さい」


「ん〜?なら楽しく暮らそう!俺もお前達が悪魔として生きて行ける様に手を尽くすよ、もう少し待っててくれ」


「本当に感謝致します‥」


 侍女達は涙を流す、本来なら投獄か逆賊として裁かれていた所だ。


 こうして先走ったアザゼル達の思惑は失敗に終わる。自分達の思想に陶酔し賛同されると思い込んだ浅はかな行動が自分達を終わらせる事になった。




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