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七罪


         7日後 聖地


 聖地へ潜入したベータは1週間の間に、司教達の行動パターンや街の変化を調査していた。


「フローラ様が居なくなってかなり人口が減ってるな‥代わりにヒューマノイドの多さだ、人間の魂すら入れてない量産型がそこら中に居る」


 集めたデータを纏めると小型ドローンで街の外に隠している退避地点に送る。


「後は‥地下施設の探索だな、司教に紛れて入るとして‥どうやって出るか」


 司教達は毎日決まった時間に地下に降りる。ベータは外付けの神隠しの簡易版を使い潜入するつもりだった。


「えっ〜と‥効果時間は1時間だったな、まあ余裕だな‥さてと行きますか」


 ベータは大聖堂に忍び込むと司教達を目視する。


(いたいた、時間通りだな流石ヒューマノイド)


 司教達は魂が入れられているとは言え行動は全て管理されている。


 ベータは神隠しを起動させ一緒にエレベーターに乗った。


(さて‥何が待ってる事やら)


         聖地 地下施設


 エレベーターが到着すると直ぐに監視魔石の死角に隠れる。


(以前と変わりは無し‥マザーを見に行くか?それとも少し探索するか‥)


 その時遠くから声が聞こえてきた。司教達と誰かが話している。


(誰と話している?)


 角からそっと覗くと知らない男が立っている。


(誰だ?この反応はヒューマノイド‥量産型じゃない何だこの異常な数値は)


 相手のコアをサーチしてその出力に驚く、ベータ達の数倍はある。


「ん?サーチ反応?お前達此処でのサーチは控えろ」


「え?」


 司教達はお互いの顔を見る。心当たりが無い反応だ。


「アルコーン様、我らは‥」

「もう良い、さっさと行け今は忙しい」


「はい、それでは失礼致します」


 アルコーンは足早にナンバーズ達の部屋の方に向かって行く。


(向こうは俺達の部屋しか無いぞ‥何かあるのか?)


 ベータはアルコーンから距離を取りながら後を追う。


(ん?止まったな‥アルファの部屋?)


 プシュー 扉が開くと女性が出て来た。


「旦那様何か御用でしょうか?」


「これからヤルダバオトを起こす、アイツを怒り狂わせる為にアノ服に着替えておけ‥良いな?」


「畏まりました準備致します、それでは旦那様いってらっしゃいませ」


 アルファは傅くと部屋に戻る。


「ひひひひひ!ああ!待ち切れないアイツの絶望する顔を早く拝みたいものだ」


 アルコーンはメンテナンスルームの方に歩いて行く。


(今のアルファか?まさか生きていたのか‥どうする?奴を追うか、アルファに接触するか‥)


 ピピッ! 神隠しの残り時間が45分と表示された。


(アルファが此処の情報を持っている可能性が高い、深追いするよりは確実だな‥)


 ベータはアルファの部屋の扉を開く。


「誰??」


 ベータはアルファを掴み神隠しの効果対象に指定する。


「俺だアルファだよな?わかるか?」


「その声‥ベータ?ベータなの?」


「やっぱりアルファか!直ぐに此処を出るぞ!お前の持つ情報が欲しい」


 アルファはガタガタと震えだした。助かる可能性と捕まった時の恐怖で歩けない‥


「無理‥動けない‥捕まったら壊される」


 ピピッ! 残り時間が40分を切る。


「なら担いで行くぞ!どの道放っては置けない」


「嫌!離して!死にたくない!」


(本当にあのアルファなのか?まるで別人だ)


「あんまり暴れるなよ!」


 ベータは部屋を出ると最短で大聖堂内に繋がるエレベーターに乗り込む。


「外に出てどうするの?もう気付かれる‥怖い‥助けて」


 アルファの警告通り地下施設内の警報が鳴る。一定時間姿が見えなくなると脱走を知らせる設定になっている。


「よし!エレベーターが止まる前に大聖堂に着いた!しっかり捕まってろ飛ばすぞ!」


 ベータは全力で退避場所に走る。


       メンテナンスルーム


 ビー!ビー! 施設内に警報が鳴り響く。


「脱走警報?まさかアルファか!?」


「おかしいですね‥監視魔石には何も映ってません」


「通信も不可‥サーチにも引っ掛からない?どういう事だ!」


 デミウルゴスには心当たりがある。


「恐らくこれは女神の権能、神隠し‥大聖堂のエレベーターが無人で動いた形跡があります、侵入者と外に出たと見るべきですね」


「直ぐに後を‥」

「お待ちなさい、先にヤルダバオトを起こします、彼に追わせましょう」


 ヤルダバオトを起動させる。彼はゆっくりと瞼を開いた。


「んん!?俺は何を?」


「起きましたね、残念な知らせがあります‥アルファが何者かに攫われました」


「ああ!?何だと!そいつは何処のどいつだ!!」


「現在捜索中です、外に出た事は確かな様です」

(アルコーンで焚き付ける予定でしたが、コレはコレで使えそうですね)


 ヤルダバオトは部屋を飛び出し外に向かう。


「アレは俺の女だぁぁぁ!誰にも渡さねえぞ!」


「デミウルゴス様、ヤルダバオトに何を?」


「少し調整をしました、アルファに固執する様にね」


        聖地 郊外の森


 聖地から10km程の場所に設置した退避所、通信機や各補給物資が並ぶ。


「後5分で神隠しが切れる‥通信後直ぐに此処を離れるぞ」


「他のナンバーズは?」


「此処には俺1人だ、今から救援信号を送るから直ぐにアイツが来る」


 アルファはベータが1人と聞いて絶望していた。


「無理よ‥1人でなんて‥何で助けたのよ!放って置いてよ!」


「安心しろ今の俺なら早々殺られはしない!」


「私やプサイでも勝てなかったのよ!」


 アルファの敗北の弁に疑問が浮かぶ。


「お前の「完璧パーフェクトなる復讐リベンジ」はどうした?」


「効かないの!アイツは魔力を行使する攻撃を全て無効化するの!」


「プサイは?アイツの能力なら‥」


「もう少しの所まで追い詰めたけど‥コアが持たなかった‥」


「そうか‥だが聞けて良かったよ、倒せない相手じゃ無さそうだ」


 ベータは相手の情報を加えて王都に送信した。


「通信成功!よし、此処も放棄する!消滅の魔石で空間毎隠滅する」


 ベータは魔石を起動させるとアルファを担ぎ全力で西のアメリアに走り出す。


        聖地 大聖堂 屋根上


 ヤルダバオトは周囲を見渡す。サーチ範囲を広げるが何も引っ掛からない。


「何処だ!?何処にいやがる!」


 ピッ! デミウルゴスから通信が入る。


「聞こえますか?南の森、約10km地点から通信が送られた様です」


「南だな!」


 大聖堂の壁を蹴り高速で飛ぶ。


「デミウルゴス!相手の予測位置を常に更新しろ!」


「わかりました、現在の候補は14地点各確率は見ての通りです」


 ヤルダバオトの脳内に地図と予測地点が確率で表示される。時間経過で候補がドンドン追加さていく。


 2分程でベータの避難地点に着いた。


「証拠は消しやがったか‥おい!画像を送る解析しろ!」


 周囲の画像を送り、足跡を調べさせる。


「西から来ていますね‥去った形跡は無し‥まだ姿を消していますね」


「動いて無いだと?クソッ!」


 数分が経ちヤルダバオトのイライラが限界に近づく。


「ガアアアアアア!!何処だ!何処に隠れた!!」


 その時、デミウルゴスのサーチに姿を現したベータとアルファが引っ掛かった。


「見つけました、そこから西約20km地点をアメリアに向かって逃走中‥アルファも同行しています」


「量産型の速度じゃねえな‥アルファを担いで走ってるな?なら追いつける!」


 ヤルダバオトはアメリアに向かって全力で走り始めた。


       スローン城 地下研究所


 ピピッ! ベータからの情報がマモンの下に届いた。


「ん?聖地の情報と救援信号?何か合った様じゃな、ワシはルークを呼ぶカイ後は任せるぞ」


「はい、解析に入ります」


 カイはベータからの情報を開き目を通す。


(聖地の現状にヒューマノイドの増加‥殆どが自立型で魂は無し‥えっ!アルファを発見救出、アルファの事は内密に処理を願う??救援要請はルークとニュー)


「マモン様、ルークとニューの2人を救援に指名しています」


「名指しとは何かありそうじゃな」


「情報では魔力行使を無効化する敵が居るようです」


「それならベータでも事足りよう‥アヤツも物理特化タイプじゃ」


 カイはベータからの画像データをモニターに映す。


「これを見て下さい、この男のコア出力ですが‥ナンバーズの4倍に相当します」


「4倍じゃと?単体で魔王クラスか‥厄介じゃな」


        ファリスの部屋


「ルーク美味しい?」


「ああ、滅茶苦茶美味い!」


 ファリスの趣味は料理、城の自室にキッチンを増設してルークとの新婚生活を楽しんでいた。


「でも、相変わらず凄い量だな‥」


「そう?これでも少ない位よ?」


「ハハハ‥」


 ファリスは見た目に依らず大食いだった。テーブルにはかなりの量の料理が並んでいる。


 ピッ! ルークにマモンからの緊急連絡が届いた。


(何だ?救援要請‥ニューと共にベータの援護に?)


「ファリス!すまない、仕事だ」


「もぐもぐ‥何か合ったの?」


「救援要請だベータが敵に追われてるらしい、直ぐに行ってくる」


「私も行こうか?」


「どうやら指名の様だ、じゃあ行ってくる」


 ファリスはルークに近寄りキスをした。


「いってらっしゃい」


「んっ行ってくる」


 ルークはニューと合流し超長距離転送でアメリアに飛んだ。


       アメリア首都 近郊の丘


 ベータは街を目前に足を止めた。


「どうして止まるの!?」


「このままだと街が戦場になる‥迂闊に突っ込めない」


「でも追い付かれたら!」


 ドーン! 後方で何かが音を立てて着地した。


「どうやらお出ましの様だな」


「見つけたぞぉぉぉ!!てめえが‥」


 ヤルダバオトはアルファを見てワナワナと震えだした。


「アルファァァァ!!何だその格好は!!」


「ひっ!これは違うの!えっと‥」


 アルコーンの好みの姿に成ったとは言えず言葉に詰まる。


(何だコイツ?アルファの姿に何故拘る?)


 ベータは状況を推察する。


(アルファは違う男を旦那様と言っていた‥もしかしてアルファを取り合っているのか?)


「そいつか!?お前を隠す為にそいつがやったんだな!?」


「えっ‥あっその‥」


 ベータはアルファの前に出る。


「そうだ俺がやった、どうだ?中々イケてるだろ?」


 ダーン! ヤルダバオトは地面を踏み鳴らす。


「巫山戯るな!アルファはドエロイ格好が似合うんだよ!!そんな見窄らしい姿は俺が許さん!」


(何だコイツは‥)


「力説してるとこで悪いが、お帰り願う‥アルファも返してもらうぞ俺達のリーダーだからな」


「アルファァァァ!!こっちに来い!今なら許してやる‥早くしろ!」


「あっあっ‥うっ‥はぁはぁ」


 恐怖と絶望で動けない。


「安心しろ、大丈夫だ」


「でも‥でも‥」


 ヤルダバオトの堪忍袋の尾が切れた。


「帰ったら調教だ!徹底的に躾けてやる!無様に鳴いた日々を思い出させてやるぞ!」


「いい加減にしろよ?女はお前の玩具じゃねえぞ!?」


「グハハハ!!貴様にも見せてやろうか!そいつの腰使いを卑しい卑しいあの姿を!」


 ベータは戦闘態勢に入る。


「その腐った根性叩き直してやる‥」


「グハハハ!旧式がいきがるなよ!!」


 ベータは獣人の姿に変わる。全力で戦うつもりだ。


「ビーストモード!ふううう‥」


 息を吐き「超反射」の集中状態に入る。


 ピッ ヤルダバオトにコアの該当データが送られてきた。


「ナンバーズのベータ‥本能と反射か、相反する力に目覚めた欠陥機のようだな!」


「その情報は古いんだよ!行くぞ!」


「グハハハ!木っ端微塵にしてやるぞ!!」


 戦闘が始まる。アルファは祈るようにその場に座り込んだ。


(お願い勝って!私を助けて!)


「オラァ!!」


 ブンッ! ヤルダバオトの攻撃は空を切る。


「ちょこまかと‥そこだ!!」


 ブンッ!ブンッ! 虚しく虚空を空振る。


「遅いんだよ!」


 ドカッ!バキッ! 


「グハッ!ガッ‥」


 ヤルダバオトのスピードは圧倒的だったが、攻撃モーションに入った瞬間避けられては当たる筈もない。


「吹き飛べ!!」


 ドーン! ズズズッ‥ ヤルダバオトは吹き飛び地面を滑る。


「チクショウ‥何故だぁぁ!!どいつもこいつも何故俺より強い!!???」


 アルファの顔に光が宿る‥ベータの勝ちが想像出来ていた。


(勝てる!今のベータなら勝てる)


「単純な力比べならお前が上だ、アルファに勝てたのもアイツは攻撃を受ける前提の能力だからな‥聞いたぞ?プサイには負けたんだってな」


「負けてねえ!俺は負けてねえぞ!」


 アルファが叫ぶ。


「プサイは勝ってた!連戦で疲弊してなかったらお前なんかに負けない!!」


「アルファァァァ!!覚悟しろよ!気が狂う程調教しっ‥ブハッ」


 ベータの渾身の一撃が顔面に入った。


「いい加減に黙れよ‥お前の存在自体が不快だ」


「貴様‥貴様貴様貴様!!調子に乗るなぁぁぁ!!」


 超スピードで攻撃を放ち続けるが‥ベータには掠りもしない。


「何故だ!何故だ!何故だ!!何故当たらない!」


「そろそろ終わらせるぞ」


 ベータの攻撃が打ち込まれる。獣人化し強化された体からの重い一撃が目で追えない速さで放たれる。


「ガアアア!!痛い痛い痛い!!チクショウ‥チクショオオオオオ」


         聖地 地下施設


 一方的にやられるヤルダバオトを2人は観察している。


「情けない‥本当に何も考えて無いのか‥目で追えないならセンサーで感知すれば良いものを」


「ふふふ‥アレで良いのです、ヤルダバオトのコアには汎ゆる情報を入れています‥さて何が目覚めるか」


「最初は性欲でしたか‥そして今は嫉妬と憤怒が目覚めかけている」


「7罪は黒い感情が引き金になります、故にヤルダバオトには戦闘データは入れず苦戦してもらいます」


 圧倒的なスペックを誇るが、中身は力任せに暴れるしか能が無い。


「しかし良いのですか?このままではアルファを奪われますが」


「構いません、奪われれば強欲や傲慢も目覚めましょう‥それより貴方は大丈夫ですか?」


 アルコーンはキョトンとしている。


「ん?ああ!アレは指示通りヤルダバオトを焚き付ける演技です、あの女は我の趣味では無い‥我に相応しいのはもっと知的な女!あんな娼婦等では断じて無い!」


「可哀想に‥貴方もアルファで楽しんだでしょうに」


「所詮は身体しか取り柄のない女‥何処に行ってもそれは変わらない、哀れな女よ」


 ヤルダバオトの観測データが異常な数値を出す。


「等々目覚めます‥何が出るか」


        ベータvsヤルダバオト


 ドスンッ‥ 打ち負かされたヤルダバオトはその場に倒れ込む。


「馬鹿な‥この俺が‥こんな奴に」


「ふう‥頑丈な体しやがって!あぁ手が痺れる!」


 ベータは両手を振る。


「終わったぞアルファ!」


 ベータはアルファの下に歩き始める。


「殺して‥そいつを殺してよ!トドメを刺して!!早く!」


「駄目だコイツからは情報を聞き出す、解体して調べる必要もあるから殺せない」


「何で!?プサイの仇を取ってよ!何で生かすのよ!」


 悲痛な叫びが木霊する。


「‥トドメを刺さないだと‥舐めやがって‥」


 ヤルダバオトは立とうとするが足が震えて立てない。


「大人しくそこで寝てろ‥直ぐに回収してやる」


「俺は最強だ!最強なんだ!」


「みっともないぞ‥雑魚が粋がるな」


 その一言がヤルダバオトの琴線に触れた。


「俺が雑魚??‥殺す殺す殺す殺すコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス!!!ガアアアアアア!!」


 体が黒く変色を始め髪と目が燃えるような朱に染まる。


「何だ??何が起きた!?」


 ベータは咄嗟に距離を取る。ヤルダバオトはゆっくりと起き上がった。


「コロス‥オマエ!コロス!!」


 ヤルダバオトの怒涛の攻撃が始まる。先程とは最早別人、ベータの速さにも追い付き始める。


「俺のスピードに追い付く!?マズイ!」


「シネエエエエ!!!」


 攻撃が掠り始めた。防戦一方では何時か殺られる。


(一撃で仕留める!もう手加減はしない!)


「オオオオオ!!」


 ヤルダバオトは腕を振りかぶり全力の一撃を放つ。


(隙だらけだ!ここだ!!)


 バシッ! ベータの一撃は簡単に防がれ足を掴まれる。


「なっ!?誘われた??」


「ツカマエタ‥ツカマエタゾ!!フンッ!」


 バキッ!グシャ! ベータの左足は圧し折られ粉々に粉砕された。


「ぐあああぁぁ!!!」


 激痛でその場でのたうち回る。


「フウウウ‥グハハハ!!お前のお陰で新たな力に目覚めたぞ!力が漲る!!見ろ!この体を!」


 ヤルダバオトはアルファの方を向く。


「待ってろよ可愛子ちゃん!この体でたっぷり可愛がってやるからな」


「あっ‥あっ‥嘘‥嫌だ!嫌だぁぁ」


 その恐怖で泣き出す‥


「ベータだったな?感謝するぞ‥ありがとうお陰で強くなれた、じゃあ死ね!!」


 頭を狙った一撃が掘り下ろされた瞬間!


「ガハッ!!」


 ヤルダバオトは吹き飛んだ。


「ベータ!大丈夫!?」


「ニュー?来てくれたのか」


「間に合った、良かった」


 ルークはアルファの側に降りる。


「お前は確かアルファだったな?助けに来たぞもう大丈夫だ」


「えっ‥魔王?何で?」


「訳あって今はナンバーズのリーダーをやっている、宜しくな前リーダーさん」


 アルファは状況が飲み込めず混乱している。


「痛えな‥誰だ!俺を殴りやがったのは!!」


「アレが情報にあった魔力の効かないヒューマノイドか」


「その顔!てめえが魔王か!」


「今は引退してる、元魔王だ」


「そんな事はどうでもいい!!お前が許せねえ‥美しい女達を侍らせやがって‥奪ってやる!全て俺の物にしてやるぞ!」


 ルークは呆れ果てた顔をする。


「力は本物の様だが‥中身は盛りのついた猿だな」


「ああ!!??死にてえ様だな‥」


 ルークは指でニューの方を指す。


「先ずはニューを倒してからだ、もし倒せたら相手になってやる」


 ヤルダバオトはニューを見る。


「へぇ‥イイ女じゃねえか、屈伏させてえな」


 ニューの表情が怒りに染まる。


「お前‥許さない!」


 2人は構える。憤怒に目覚めたヤルダバオトと憤怒の化身のニューがぶつかろうとしていた。


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