一難去って
警戒中のスローン城
外でルーク達が戦っている間に城内である事件が起きていた。カイが何者かに自室で襲われた、部屋は荒らされカイは右腕を切り落とされた状態で見つかる。
地下研究所
カイが運び込まれメンテナンス用の機材に繋がれる。
「直ぐに復旧を始めるわ、マモンは記録を見て誰が襲ったか確認して」
「了解じゃ‥カイ少し頭の中を覗かせて貰うぞ」
カタカタカタ‥マモンはカイの脳内記録をモニターに映す。
「駄目じゃな‥映像は何も無いのう、ん?音声データはあるぞ!」
マモンはカイが残した音声データを解析する。
ガチャリ‥扉が開く音が聞こえた瞬間! ゴッ!! 鈍い音が鳴り、バターーン! 人が倒れる音が響く。
「部屋に入った瞬間に襲われたな‥迷いの無い一撃じゃ」
「早く中に入れ!女は端に寄せろ!」
「クソッ重いなこの女!」
バタバタと複数の足音がする。ガチャガチャ!部屋を漁る男達。
「鍵が掛かってる!おい!開け方は知ってるな?」
「ん?そのブレスレットか?」
「クソッ外れねえ!ぶった斬るぞ!」
ガキィーン! 金属音が響く。
「なっ!?骨が金属?何だコイツ‥ん?あぁ任せる」
キィィィン! 高い金属の振動音が鳴る。
「よし切れたな、こっちに寄越せ!」
ガチャリ 鍵の開く音が次々と聞こえる。カイの部屋を物色している様だった。
「確認は引き継ぎに任せれば良い、コレに詰め込め!」
ドーーン! 遠くで戦闘の音が響く。
「暫く此処に潜む、ドアがノックされたら各自持ち場に戻れ!」
「それまで暇だな‥どうする?この女で遊ぶか?」
「痕跡を残すな!死にたいのか!」
「どうせ死ぬならやる事やっても良いだろ!」
ビリビリと服を切り裂く音がする。
「おお‥いい身体してやがる」
男はカイの身体を触る。
「このゲスが、最悪だ‥お前も何か言ったらどうだ?何故ずっと黙ってる?」
足音が近付いてきた。
「ん?なっ何だよ?騎士様も混ざるか?」
バキッ!!ドカッ!ドスッ! 人を殴った様な音が響いた。
「ひっ!助けて!」
「ヤメロ!騒ぎを起こすな!」
沈黙が続く。暫くすると‥コンコン! 部屋の扉が2回ノックされた。
「合図だ出るぞ、俺はコレを届けてくる‥バレた場合は直ぐに自決しろ!良いなもし捕まったら何も知らないと貫き通せ!」
バタン! 部屋の扉が閉められガチャリ!鍵が掛けられた。その後カイは録音を止め緊急信号を送った。
「音声は此処までじゃな‥声は2名、無言が1名それと外か‥カイの腕を切断した音は高周波ブレード‥騎士様とも言っておった、内通者か?ガブリエル、カイは起こせそうか?」
「駄目ね‥損傷が酷くて暫くは起こせないわ」
「仕方が無いの‥此方で動くか、しかし良く録音したな流石じゃ‥先に緊急信号で助けを呼んだ場合、被害が広がり城内は大混乱じゃ」
カタカタカタ マモンはカイの部屋周辺の警護とその配置を調べる。
「ふむ、対象者は10名か‥むっルシウスじゃと‥」
「どうするの?相手は自害する気よ?」
「問題無い全員人間じゃ、聞こえるか今から送る奴等を全員眠らせて地下牢に放り込んで置け、後で尋問する」
プシュー 研究室の扉が開きルークが駆け込んできた。
「カイは無事か!」
「ルークか、外は終わったようじゃな」
「マモン何があった?」
「コレを聴いてみよ‥」
ルークはカイの身に起きた一部始終を聴く。
「内通者にカイの部屋の物色‥目的は科学技術関係か」
「その様じゃ、早くも尻尾を出したのう」
「探す必要も無い恐らくシーラかメリッサだろう、可哀想だと情を掛けたらコレか‥関係者は全て捕らえろ」
「しかし証拠は無いぞ?」
ルークは笑う、魔王の暗く不気味な笑み。
「疑わしきは罰する!悪魔を舐めたらどうなるか教えてやれ」
「ホッホッホ!久々じゃなその顔‥しかし容疑者候補にルシウスがおる、どうする?」
「俺が直接聞く、アイツが裏切るとは到底思えない‥ヒルデには内緒にな、産後に心労はかけたくない」
ガブリエルがルークを見つめていた。
「ん?どうしたガブリエル?」
「いっいえ‥何でもないわ」
(あぁヤバい!ゾクゾクしちゃった‥あんな顔も出来るのね‥やっぱり良いかも)
その後シーラとメリッサを始め、執事侍女そして当時の警護全てが捕らえられ洗脳による自白が行われた。
地下牢 尋問室
捕らえられたルシウスが連行された。部屋にはルークとマモンが待つ。
「ルシウス久しぶりだな、座ってくれ」
「お久しぶりです、お義父さっ‥ルーク様」
「お義父さんで構わない、ヒルデは俺の妻だ‥それで一体何があった?」
ルシウスは一連の出来事を話し始めた。
「情けない話ですが‥リリスと別れ傷心していた時にアイツ等が接触して来ました、ヘクトールを失脚させる良い方法があると」
「そうだな、騎士に内通者が居るとなれば騎士団の大規模な再編成になる‥だがそれだけでお前が裏切るとは考えられない」
「最初から裏切るつもりはありませんでした、敵が居るならその尻尾を掴もうと思い引き受けました」
「何故その時に俺に話さなかった?」
「ごめんなさい‥手柄を立てて見返してやりたかったんです、あれから皆に馬鹿にされてる様な気がして、気が気でなかった‥」
「ふむ‥仕方があるまい、お嬢と付き合っておったのは周知の事実だったからのう」
「それで?何故決行するまで動かなかった?」
「黒幕がシーラ様かメリッサ様と知った時、直ぐに通報するつもりでしたが‥相手もそれを見越していました、母と弟妹を人質に取られました‥バラせば殺すと」
「2人の部屋はヒルデの隣‥それは動けんわな、ルークよコレはルシウスに罪は無いぞ?」
「ルシウス、カイを助けたのはお前か?」
ルシウスは頷く。
「はい、見過ごせなくて止めに入りました」
「そうか、ありがとうお陰で助かった」
「罰は受けます、何も出来なかった俺に何か罰を!」
ルークは少し考えると、あるシナリオを提案した。
「それなら丁度良い罰がある、今回の事件解決の立役者としてルシウス、お前が事件を暴いた事にする」
「えっ?どうして?」
「ルシウスよ今回の事は後々国家間の問題になる、それならば別組織をでっち上げた方が後処理が楽なんじゃよ」
「そういう事だ、お前には嘘を付き通して貰うぞ、その罪悪感が今回の罰だ」
「でも!母さん達の危険が去った訳じゃない!」
ルシウスは家族の心配をしていた。当然だ、命を狙った相手はまだ裁かれて居ない。
「安心しろ黒幕や関係者は全て洗脳する、此方のシナリオ通り発言する様にな、それに内通者とそれを手引きした組織も全て潰す」
事件の関係者は全て洗脳され、外と繋がりのあった者達は全て粛清された。あっと言う間に解決に向かう。悪魔に喧嘩を売った以上、無法で返される当然の結末だった。
翌日 朝
ルークは執務室で前日の成果を確認していた。
(ヒューマノイド1体の確保、騎士団の活躍、ステラとカーラの戦力確認‥それに城内の不穏分子の摘発と、上出来だな)
今回活躍した者達に褒賞を与える。
・ヘクトールには勲章と新たな領地
・ファリスには勲章と爵位それと望みを1つ
・ルシウスには2階級昇進と聖剣の授与
今回の活躍は全て騎士団のプロパガンダに使う為、授与式と祭典は大掛かりに行う事になった。
コンコン! 部屋をノックする音が響く。
「入れ!」
「あら、仕事中だった?」
「ガブリエルか珍しいな、カイはどんな感じだ?」
ガブリエルは両手を少し上げ首を振る。
「駄目ね〜相手も殺す気でやってるから損傷が激し過ぎて、いつ目覚めるか‥」
「そうか‥それで何か用か?」
ガブリエルはソファーに座ると突然ある提案をする。
「ねぇ悪魔と堕天使の子供に興味はない?」
「突然どうした?別に興味は無い」
「まあ、即答?少しは考えなさいよ」
「愛し合った結果子供が産まれる当たり前の事だ、種族なんて考慮したことは無い」
「ロマンチストね〜なら単刀直入に言うわ、私も子供が欲しいの貴方のね」
ガブリエルはウインクをした。
「断る!お前は子供を研究対象にするだろ?誰も幸せにならない」
「矛盾してない?戦力が欲しいから今子作りしてるのに?」
ルークは椅子から立ち上がりガブリエルの向いに座る。
「お前に子供を愛せるのか?聞いた所天使に子供は居ないと言ったな?俺としては不安しか無い」
「確かに子供は居ないわよ?そもそも天使は殆ど男しか居ないし、女なんて片手で数えられるほどよ」
「益々不安しか無い!駄目だ、この話はここ迄だ」
ガブリエルは交渉材料にカイを持ち出す。
「んん〜それじゃあカイの復旧に力が入ら無いわね〜やる気が削がれちゃった、マモンだけだと何時まで掛かるかしら?」
「おい、それは卑怯だぞ?俺を怒らせたいのか?」
「あ~子供が欲しいな〜そしたらやる気になるんだけどな〜」
2人は睨み合う。
「はぁ‥どうして俺何だ?悪魔の男なんて他にも居るだろ?」
「昨日の!あの顔見たらドキッとトキメイたのよ!フィーリングって大事でしょ?」
「俺の気持ちは無視か?」
「ええ?私が抱けるのよ?泣いて感謝しなさいよ」
何故か自信満々に勝ち誇る。
「もしも断ったら?」
「そうね‥ケルベロス辺りにアタックしようかしら?あの子は次期魔王、妻は沢山いても問題無いでしょ?」
「止めてくれ、ケルベロスはルナと添い遂げるつもりだ、2人の邪魔はしないでくれ」
「それなら‥わかってるわね?」
「わかった、たが条件がある!ちゃんと愛を知る事からだ‥それが最低条件だ」
「愛‥愛か‥難しいわね、ちゃんと教えなさいよ?」
また厄介な事を任され頭を悩めるルークだった。
その日の昼過ぎ
ドーン! 音速を超え移動していたバアルはスローン城上空に到着した、急停止で轟音が轟く。
(さて、サタンと話をつけるか‥)
バアルを察知したルークが飛び出してくる。城の外にケルベロスやドレイクそれにマモンが待ち構える。
「何故戻って来た?」
「サタン‥お前に話があってな」
ルークは戦闘態勢を取るが‥それを見たバアルは両手を上げ降伏を示す。
「何のつもりだ?」
「見ての通り戦う気は無い‥お前ならわかるだろう?」
(確かに敵意も害意も感じない‥何だ?怒りすら無い?)
「話がある、この世界を左右する話がな」
「本気の様だな、城で聞く‥付いて来い!変な気を起こすなよ?」
2人は城の中庭に降りる。ケルベロス達は警戒を解かない‥ルークは待機するように命じるとマモンとメフィストを呼ぶ。
「さて‥何処で話すか‥」
「ルーク様、離の迎賓館で宜しいのでは?城内には奥方様達が居られます」
もしもの時を考えメフィストは城から離す提案をする。
「そうだな、それが良いベルゼブブこっちだ」
「今はバアルだ、そう呼べ」
迎賓館に到着すると辺りを結界に覆い逃げられない様にする。
4人はソファーに座り話を始める。
「先ずは確認じゃ、お主はベルゼブブで良いんじゃな?」
「元な‥今は本来のバアルに戻った」
バアルは話し始める。自分の事、世界の事、そして本来の敵を。ルーク達は初めて知る情報ばかりで判断出来ない。
「その話を全て信じろと?」
「そうだ、此の儘では何時かネメシスの進行が再開される、その前に迎撃の体制を整えたい」
「マモンどう思う?」
「荒唐無稽と言いたいが‥あの森に魔獣が自然発生する裏付けにはなっておる、彼処に異界の扉があるならな」
メフィストが今後の最悪な事態を想定する。
「各勢力のバラバラな今、異界の扉が開けば世界は終わりでは?」
「そうじゃな‥どの勢力も対応出来ずに放置するじゃろう、そうなれば何れ膠着状態は崩れ世界各地で戦いが起こる、ネメシスの押し付け合いも始まる‥」
「で?バアルお前の目的は?」
「俺はロザリーを守れればそれでいい‥ネメシスも女神も邪魔な者は殺すまでよ、これをお前達に話すのも一番勝率が高いからだ」
「ん?女神もか?」
ルークにとって予想外だった、女神も敵と言い放つバアルはヒューマノイドと共に居た筈だ。
「アレは聖地の地下にある召喚器に呼ばれた異界の邪神、追い詰められた人類が呼んだ滅びの化身、全ての命の敵だ」
「そうか、何故人間達をヒューマノイド化するのか疑問じゃったが‥生命を駆逐し手駒を増やす為か」
「??俺の記憶だとアレは確かに聖なる者だぞ?」
「ルークよ例え聖なる者でも、それが有益とは限らん‥救うつもりで殺す者もおる」
「死は救済と言う奴ですな‥厄介な‥」
メフィストは考え込む。余りにも敵が多すぎる、対応を誤れば敗北は濃厚。
「天使を此方に引き込めれば‥」
「止めておけ‥神に見捨てられたと分かれば天使達は堕天する、ミカエルやセラフ達が堕天すれば厄介な敵になるぞ?」
ルークが狼狽えるメフィストやマモンに活を入れる。
「安心しろ、敵は全て殺し尽くせば良い‥簡単な事だ」
「じゃが相手の強さがわからんのだぞ?」
「此処に居るだろ?実際に戦って追い返した奴が」
ルークはバアルを指差す。
「カッカッカッ!話が早くて助かるぞ!」
「それで?此処に話に来たって事は‥俺達なら勝てる可能性が見えたからだろ?」
バアルは深く頭を下げた。以前では考えられない行動にみな驚く。
「この通りだ!俺と共に戦ってくれ!」
「なんと!あの蝿が頭を‥」
「ふぅ〜本当に生まれ変わった様だな、それにさっき女の名前も‥変わったな」
ルークはバアルに向けて手を出す。
「一先ず休戦だ‥もう裏切るなよ?」
「ルーク様!宜しいのですか!?」
バアルはその手を取った。長年のライバルが手を組む、誰もが想像しなかった結末を迎える。
「お前の持つ情報は全て貰うぞ?その代わり城や研究所に入る許可をやる」
「ああ、何も隠すつもりは無い」
話を終えルーク達が迎賓館から出ると、報告を聞いたケルベロスが走って来た。
「父さん!アイツが味方になるってホント?」
「ああ、手を組む事になった」
「ならアイツと手合わせしたい!良いよね!?」
「ああ、頼んでみたらどうだ?」
ケルベロスは飛び跳ねて喜ぶ。
「やったー!!それでアイツは何処!?」
メフィストが先に帰った事を伝える。
「ケルベロス様‥その、もう帰られました」
「ええ〜そんな‥」
バアルの魔力はもう感じられない、今まではわざと魔力を漏らしていた様だ。
それから一週間
騎士団を称える祭典や勲章の授与式が終わり。落ち着いた頃。
「あぁ〜うぅ〜おぎゃあ〜」
「あらあら、どうしたの?」
ヒルデは赤ん坊を抱えるとあやし始めた。
「おっ元気に鳴いてるな、入るぞヒルデ」
「あなた、どうされました?」
「ん?大切な家族に会いに来た」
「ほ〜らパパよ〜」
「お〜よしよし、良い子だ」
ルークはヒルデと子供達にキスをする。
「此処に居る間はたっぷり愛情を注がないとな」
「ふふ‥あなた、私達とても幸せよ」
「もっと幸せにならないとな、ヒルデと子供達の笑顔をずっと見ていたいからな」
ヒルデは顔を真っ赤にする。
「こんなおばさんをときめかせて、悪い子ね」
「歳は関係ない、愛してる」
「はい‥私も‥」
2人が見つめ合っていると。ドタバタと廊下から足音が近付いて来た。
「ルーク様!ルーク様!」
「はぁ‥何事だ?良い雰囲気だったのに」
メフィストが入って来た。
「その困った事になりました、騎士団の副団長ファリスの事ですが」
「何かあったのか?」
「それが‥褒賞の望みでルーク様の旅に参加したいと申しまして」
「はぁ?何で騎士団がその話を知ってるんだ?」
「噂好きの侍女達から漏れたようで‥」
ルークは頭を抱える。もし外部に漏れていたら旅どころでは無くなる。
「直ぐに箝口令を敷け!これ以上噂を広めるな!」
「はっ!」
「それとファリスの事は断っておけ」
メフィストはバツが悪そうに答える。
「それが‥先にエキドナ様に相談した所、許可が出まして‥それと、それを聞いたドロシー様が旅を辞退致しました、副団長が入るなら管理は任せると」
「何でそうなる?」
「あなた?まさかファリスに手を出したの?」
ルークは全力で首を振る。
「そこに座りなさい!」
「はっはい!」
ルークは1時間ヒルデに説教をされた。そしてファリスには絶対に手を出さないと約束をする事になった。
聖地 地下施設
会議室に集められたナンバーズ達。約半数になったその顔触れ達。アルファが話し始める。
「先ずは新たな仲間の紹介からだ、入れ!」
プシュー 扉が開くとそこにはドクが立っていた。
「ん?ドワーフか?何で此処に居る?」
「紹介する、名はドク‥元セブンスドワーフの隊長だ、ヒューマノイドへの改造を終え空席のオミクロンを与える」
「はぁ?突然何だよ聞いてないぞ」
ドクがアルファの隣に立つ。
「紹介に預かったドクだ、拙者はファイを守る為に此処に入った、宜しく頼む」
会議室がどよめく。
「まあ!素敵ですわ〜」
「あら〜ファイいつの間に」
「うおおおおおお!!!」
女性陣がファイに詰め寄る。
「ちょっと近い!近い!」
「隅に置けませんわね、何処で出会ったのかしら?」
「あなたに男が出来るなんてね〜あ~羨まし〜」
「うおおおおおお!」
打って変わって男性陣は冷めきっていた。魔王に惨敗したデータを見て意気消沈していた。
「そんな事よりアルファ、これからどうするんだ?此の儘だと天使にも勝てるか怪しいぞ?」
「そうだな‥覚醒した私とプサイ、そしてドク以外は戦力外だ‥今はな」
「そいつそんなに強いのか?」
アルファが手を叩き注目を集める。するとモニターに組み合わせと今後の予定が表示された。
「良く聞け!フローラ様からナンバーズ同士の全力戦闘許可が下りた、これからは実戦方式で鍛えて行くぞ」
「仲間同士の全力戦闘は、ご法度じゃ無くなったのか?」
「そうだ、新たな技術ナノマシンにより体のフレームすら交換する必要が無くなった、自己修復機能が各自に備わる‥故障を恐れる必要はもう無い!」
会議室が更にどよめく。
「マジかよ!それならもうリミッターを外しても良いんだな!」
「普段はリミッターを付けておけ、魔力の消費は出来るだけ抑えろ、自己修復機能は常に魔力を食う」
「やったぜ!」
会議が終わり各自部屋を後にする。ベータとガンマが外で話をしていた。
「なぁベータ、あの時リミッターを外してたら勝てたと思うか?」
「それは無い‥そんな程度ではアレには届かない」
「そうだよな‥強くなって思い知らせてやろうぜ!」
「ああ‥」
進化を続けるヒューマノイド達。勝つ為の本気の鍛錬が始まる。




