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誤算


       ケルベロスvsバアル


 ケルベロスに彼方に蹴り飛ばされたバアルは体勢を建て直し地面に降りる。


「確かサタンのガキだったな‥良い攻撃だ」


 ダメージが無い事を確認すると同時にルークの動きを感知する。


「狙いはカッパか!させんぞ!」


 バアルは対象指定の障壁をベータ達に張る。相手をルークだけに絞れば魔力の節約や強度が遥かに上がる。


「見つけた!!」


 森から高速でケルベロスが飛び出した。その姿は既に戦闘モード、黒炎を両手に纏いバアルに迫る。


「来たかサタンのガキ!貴様の力見せてみろ!」


「言われなくとも!死ね!インファナルフレイム!!」


 ケルベロスは開幕早々全力で奥義を撃ち込む。巨大な黒炎に包まれるバアル。


「ぐううぅ‥たかが炎で、フン!!」


 バアルは魔力を放出し黒炎を吹き飛ばそうとしたが‥


「なっ消えないだと?」


 黒炎は消えずブスブスとバアルの皮膚を焼く。


「オレの黒炎はお前を焼き尽くす迄消えない!」


 勝ち誇るケルベロスだが、バアルは笑っていた。


「カッカッカッ!素晴らしい力だ!だが相手が悪かったな‥混沌ケイオス暴風ストーム!!」


 バアルを中心に黒い風が巻き起こる。黒炎は消滅し風に触れた岩や地面が塵になる。足場を残しクレーターの様に大地が削られていた。


「なっ!!分解した!?」


「ほう‥察しが良いな、その通り俺の風は汎ゆる物を分解する」


 ケルベロスは後ろに飛び距離を取った。


(父さんの消滅に近い力‥確か抵抗するには同じ量の魔力で障壁を張るか、常に魔力を纏って押し返すかだったな)


「おおおお!!!」


 ケルベロスは黒炎を全身に纏い魔力で押し返す選択を取った。


「対処法は知っていたか‥それにしても凄まじい魔力量だ流石はサタンの息子」


「さあ続きだ!!」


「来い!退屈凌ぎに暫く遊んでやる!!」


 黒炎と黒風がぶつかり合う。2人が殴り合うと大地は削れ辺り一面が火の海になった。



        カーラvsベータ


 2人は一進一退の攻防を繰り広げていた。暴走していたベータは今は落ち着きを取り戻す。それを見ていたルークは違和感を覚える。


「ん?アイツさっきより弱くなったな‥」


「えっ?そうなんですか?」


 隣のファリスが聞き返す。


「ああ、波があるのか強くなったり弱くなったり繰り返してるな」


「不調なんでしょうか?」


「まあ敵の心配をしても仕方が無いな、それよりファリス、そろそろ戦いたくはないか?暇だろ?」


 ファリスは立ち上がり敬礼をする。


「御命令とあれば何時でも!」


「彼処の2人を制圧しろ、目障りだ」


 ルークはオメガとカッパを指差す。その行動でオメガ達は銃を構える。


「はっ!了解しました!各隊戦闘配置!」


 ファリスの号令で各部隊が配置に着く。銃と盾を構えオメガ達を目標に迫る。その動きにベータが叫ぶ。


「待て魔王!戦うのは俺だ!」


 ルークは見向きもしない。当然だ、命の奪い合いに正々堂々等存在しない。


「新型装備ならヒューマノイドとも戦えるだろ?アレは丁度良い、やって見せろ」


「はっ!!確実に仕留めるぞ!攻撃始め!!」


 ベータが仲間に叫ぶ。


「逃げろー!!」


「余所見してんな!!」


 ゴッ!! カーラのメイスがベータの横顔を捉え後ろに倒れる。


「ブッ!!クソッ!」


 オメガは動けない、負傷したガンマを抱えたカッパを守りながら前方に40名、圧倒的人数差‥装備差も無く勝ち目がないのは歴然だった。


「バアルの甘言に惑わされなければこんな事には!魔王を食べる何て夢のまた夢でしたわ‥」


「クソッ!オレが足手まといになってどうすんだよ!クソックソッ!」


「どっどうしよう!此の儘だと皆‥」


「おいカッパ!撃ち続けろ!アイツ等を近寄らせるな!」


「うっうん!」


 3人は必死の抵抗をする。残った木々に隠れ有りっ丈の弾を撃ち騎士団の足を止める。


「副団長!コレでは前に出られません!囲みますか?」


「駄目です!動けないのは相手も同じ、ネット弾の射程に捉える迄、此方に引き付けなさい!」


「はっ!」


 数名の団員が身を隠し近寄る。本来上空に撃つネット弾だが、木々が邪魔をして直接撃ち込むしか無い。


「オラァ!!」


 バキッ!! カーラの一撃を防いだベータの左腕が折れた。注意散漫で最早戦いにすらなっていない。


「ぐああぁぁ!!」


「はあああああ!!」


 カーラはメイスを両手で持ち勢い良く体を一回転させると、鳩尾に全力の一撃を叩き込んだ!


「ゴフッッ!!!」


 ベータはその場で膝から崩れ落ちた。前のめりに倒れ気絶する。


「よっしゃ!ルーク様やったぜ!」


「カーラそいつは生かしておけ!目的を聞き出す」


 後方に控えていた団員がベータにネット弾を撃ち、その場に張り付ける。


「あなた、ヒューマノイドも大した事ありませんね、四騎士を取り込んでもこの程度とは」


 ステラが隣で退屈そうに欠伸をする。


「まあな‥カイが齎したデータのお陰だが、今や戦力差なんてほぼ無くなってるからな、騎士団で事足りる」


「この戦力で本当に天使と戦えるのでしょうか?」


「アルファの能力頼みとしか思えんな‥他は数合わせか、それともまだ何かあるのか」


 オメガ達は遂に弾が底を突く。ジリジリと間合いを詰める騎士団達‥


「クソッ弾切れだ!カッパ!弾は!?」


 気不味そうに俯くカッパ。虚空から弾薬の入った箱を取り出す。


「あるじゃねぇか!」


 バコッ!! ガンマは箱を蹴り開けると‥そこには綺麗に梱包された弾薬が詰められていた。


「は??弾倉は?まさか‥此の儘持って来たのか?」


「ごめん!こんな事になるとは思わなくて!」


 目の前に迫る騎士団達。これから箱を開け弾を取り出し弾倉に込める。そんな時間がある筈もなく‥弾倉を持つガンマの手がカタカタと震える。


「カッパお前だけでも逃げろ!」


「だっ駄目だよ!生き残るならガンマじゃないと!」


「2人共聞いて、私の強欲を発動させます、人間達は己の欲望の儘に奪い始める‥それに乗じて逃げます」


「ベータはどうすんだよ!」


「全て助けるなんて無理だ!そんな余裕は無い!」


 普段はおっとりなオメガの鬼気迫る表情にガンマは押し黙る。


(あの野郎何をしてやがる!今が引き際だろ!!)


 ケルベロスとバアルの戦いは想像を絶していた。バアルに先程までの余裕は無く、ベータ達への障壁にも手が回らない。


「ここ迄やるとはな!やはりバケモノの子はバケモノか!」


「はあああ!!」


 長引けば不利になる事を悟ったケルベロスは猛攻を仕掛けるが、ここに来て戦闘経験の差が浮き彫りになる。攻撃が読まれカウンターを食らい始めた。


「動きに無駄が多い!」


 ドスッ!バコッ! 的確に打ち込まれる打撃に強烈な魔力が乗る。


「ぐはっ!」


「フン!!」


 ドカッ!! 回し蹴りでケルベロスは吹き飛ぶ。体勢を立て直し起き上がるが、明確なダメージが見て取れた。


「はぁはぁ‥ふぅ〜〜う」


「息が上がってきたな‥そろそろ限界か?」


「凄いね‥話しながら戦える余裕があるなんて、こっちは必死なのに」


「カッカッカッ!小僧とは年期が違うわ!」


 ケルベロスは深く腰を落とす。両手を地面に当て四足歩行の様な体制を取った。


「どうした?這いつくばって降参のつもりか?」


「ハハッ!まさか!」


 ケルベロスは魔力を振り絞り構える。


「そうだ最期に聞いておきたい事がある、お前の名は?」


「死に土産だ教えてやる、俺の名はバアル‥そうだな元ベルゼブブと言えば分かるか?」


 ベルゼブブの名に反応を示した。


「そうか‥父さんのライバル!道理で強い訳だ、ならこれが本当の全力全開!行くぞ!!」


「来い!!」


 ケルベロスは駆ける!音すら置き去りにするその速さでバアルに畳み掛ける。


「ぐああああ!!何だ!ぐはっ!速すぎて知覚出来ん!」


 殴り飛ばされ蹴り倒され、体勢を立て直そうにも自分が何処を向いてるのかさえ分からなくなる程の乱打。バアルでなければ既に木っ端微塵になっている。


「調子に乗るなぁぁ!!混沌ケイオス暴風ストーム!!」


 バアルは辺り一面を暴風で消し飛ばすと上空に逃れた。


「はぁはぁはぁ‥飛ぶなんてズルいぞ」


 ケルベロスは息を切らしながらその場に膝を付く。上空のバアルは眼下を見つめ歯軋りをしていた。


「この俺が逃げるしか無いとは‥忌々しいが認めよう、お前は強い!だがその様子はもう限界だな、そろそろ終わりに‥」


 バアルは突然遠くに現れた巨大な魔力に振り向く。ベータ達の方だ、何かが起きていた。


「この魔力は‥ベータか?何が起きた?」


 バアルはケルベロスを放置しベータ達の元に飛ぶ。それを見送るケルベロスは倒れ込み呟いた。


「あぁ〜死ぬかと思った〜オレもまだまだだな、それにそろそろ飛ぶ練習しないとな〜」


       時は少し戻り オメガ達


 オメガは魔力を高め言葉に呪を乗せ発した。


「さあ人間達!欲望の儘に狂いなさい!「強欲の喝っさ‥」」


「させると思うか?」


「がっ‥あっあっ‥」


 オメガが強欲の力を開放する寸前に力を察知したルークに喉元を掴まれていた。発動条件を見破られ声を出せない。


「オメガ!今だ吸収しろ!!」


 ガンマの声が切っ掛けとなり、オメガはルークの右手を取り込み始めた。


「アハハ!馬鹿ね!貴方の方から来るなんて!此の儘取り込んであげる、貴方の姿も力も私のものよ!」


 ズブズブと右手が首に取り込まれていく。それを面白そうに眺めるルーク。


「お前達本当に面白いな」


「何時まで強がれるかしら?もう貴方は逃げられないわ!私と1つになるしか無いのよ」


「ん〜悪いがお前は趣味じゃないな‥女らしく無いと言うか?なんか不自然だ、その話し方もなにか引っかかる」


 その言葉にオメガは怒りを顕にする。ルークは何か地雷を踏んだようだ。


「黙れクソ野郎!この美貌が見えないのか!その目はどうなってる!」


 突然の男言葉に周囲は固まる。


「ハハハ!やっぱり心は男か!道理で違和感がある筈だ」

「黙れ!黙れ!黙れ!男で悪いか!」

「俺を欲したのも俺に成り代わる為だな?魔王の力を使う為と大義名分も出来るからな、念願の男に成れる訳だ」

「五月蝿い!五月蝿い!五月蝿い!!」


 オメガはルークに抱き着こうとするが、ルークは逆に大量の魔力をオメガに流す。


「ほら欲しがった力だ!存分に味わえ!!」


「なっ何を?やっヤメロ‥ヤメロ!!それ以上流すな!」


 ルークから流れ込む膨大な魔力が体を駆け巡る。解析も処理も出来ず全身に魔力が行き渡り体が悲鳴をあげる。


「もう無理‥助けて!これ以上は‥しっ死ぬ‥ぐっぎっぎぎ」


 オメガの身体から煙が立ち昇る。溢れんばかりの魔力で各部がショートし火花を散らす。


「離れろオメガ!切り離せ!」


 ガンマの言葉は届かなかった、オメガは機能停止すると‥ボンッ! 小さな爆発音の後に目や耳から煙が出る。脳が焼き切れた様だ。


「クソッ!カッパ!データは?魔王のデータは取れたのか!」


 カッパは首を振る。


「何なんだよ!このバケモノは!おかしいだろ!」


「そんなにバケモノって言われると流石に傷つくぞ?」


 ルークはオメガの首から手を抜くと、オメガのコアを潰し確実にトドメを刺す。


 パーン!パーン! 乾いた音と共にガンマとカッパにネット弾が撃ち込まれた。2人は躱すことも出来ず動きを封じられた。


「何だコレ!?クソッ硬ぇ!」


「コレはエルフの魔力糸?そうか魔石を付けて強化してるのか‥」


「感心してる場合かよ!」


 騎士団がガンマ達を囲む。剣に持ち替え周囲を囲む。


「魔王様!制圧完了しました!」


 ファリスがルークの前で敬礼をする。


「手を出してすまなかったな、少し厄介なのが居てな」


「お心遣い感謝致します!」


「副団長!この女は回収しますか?」


「此処にある物は全て持ち帰るぞ!」


「はっ!」


 団員2人がオメガを掴み引き摺って運んでいると、倒れていたベータの意識が戻る。


(俺は‥俺はどうなった?皆は?)


 目を開くとガンマとカッパが捕まり、引き摺られるオメガが瞳に映る。


「ガアアアアアア!!!」


 ベータは藻掻き立ち上がろうとするがネットに押さえ込まれる。地面に打ち込まれた多数の杭が動きを抑制する。


「大人しくしていろ!!」


 ダダダダダダ!! 周囲を囲んでいた団員が銃を撃つ。ガンマ達を捕縛した以上もう生かす必要も無い。至近距離で撃たれた弾丸はベータの身体に深く減り込んだ。


(‥もうどうなっても良い‥もう考えるのは止めだ!死ぬ迄抵抗してやる!)


「グオオオオオ!!!!」


 ベータの身体が巨大に膨れ上がりブチブチとネットを引き千切る。魔力は数十倍に跳ね上がる。


「何だコイツ!?どうなってる?」


「盾を構えろ!戦闘態勢!!」


 ファリスの判断で団員に命令を出す。咄嗟に盾と言われた団員はすかさず盾を構えた‥次の瞬間ベータの一撃で宙を舞う。


「各隊抜刀!散開!高周波ブレードの使用を許可する!」


 ファリスは銃が効かないと判断し、より強力な武器の使用許可を出す。団員達は剣の柄に魔石を嵌め魔力を流すと剣が振動を始める。


(優秀だな‥ファリスや騎士団は此処で失いたくは無いな)


「ガアアアアアア!!!」


 ベータは騎士団に襲い掛かる。それと同時にルークは団員達に強力な強化魔法を掛けた。


「怯むな!隊列を維持しろ!我等には魔王様の加護がある!」


(ほう‥今の一瞬で俺の強化に気が付いたか、ん〜益々気に入った!)


 騎士団への強化は既に上位悪魔並だ、だが中々制圧出来ない。ベータの魔力は時間が経つにつれ徐々に上がっていく。


「あなた、私が出ましょうか?」


「ルーク様!私も行けるぞ!」


「いや騎士団に倒させるぞ、ファリスの英雄譚にもなる」


「あなた、あの子が気に入ったのね?」


 ステラはジト目で見る。


「いや〜アレは惚れるだろ!普段とのギャップも良い」


「ルーク様気が多いぞ!」


「流石に手は出さない!ファンになっただけだ!」


 2人は訝しげにルークを見る。


「ほんとに?」

「怪しいな〜」


 騎士団とベータの戦いは佳境を迎えていた。数に勝る騎士団の連携の前に、ベータ1人では押し切れない。防御関係なしに切り裂く高周波ブレードがベータを切り刻む。足を重点的に攻めその動きを抑える。


「グオオオオオ!!」


「回転始め!各自魔力の残量も確認しろ!」


 同じ隊が狙われない様に部隊そのものを入れ替え、常に魔力を消費する最前線の団員に魔力残量を確認させる。魔力が切れれば着ている装備もその強度を失う。


「残量40%!まだ行けます!」


「よし!畳み掛ける投擲準備!構え!」


 ファリスの声で後方の部隊が武器を背中のジャベリンに持ち替える。


「放てぇ!!!!」


 ジャベリンが一斉に放たれベータに突き刺さる。


「ガアアアアアア」


 全身に槍を受け苦悶の声を上げる。


「突撃開始!!仕留めます!」


「させんぞ!!」


 ベータの周囲に黒風が巻き起こる。構わず突撃しようとした団員の剣が切っ先から崩壊していく。


「あああああ!!何だコレは!」

「下がれ!巻き込まれるぞ!」


「うああああぁぁぁ!!助けっ‥」


 数人が風に巻き込まれ塵と化す。


「チッ!ベルゼブブか!何処だ!」


 ルークは周囲を確認するが近くに魔力を感じない。知覚範囲を更に広げると、遥か上空にバアルが居た。


「サターーン!動けば人間共を全滅させるぞ!」


「くっ‥」


(流石にこの人数は守りきれない)


 バアルはベータ、ガンマ、カッパを風で包み上空に運ぶと一気に離脱して行った。


「クソッ!あの距離で動けるのか‥」


 ファリスが走って来る。


「申し訳ありません!仕留め損ないました」


「いや良くやった、十分な戦果だ」


「僭越ながら申し上げます!騎士団はいつ如何なる時も覚悟は出来ています、切り捨てる時は遠慮無く御決断下さい!」


 ルークはファリスに近付き答える。


「お前を失いたく無いからな、動けなかったよ」


「えっ‥そっそれは‥あっあの‥」


 ファリスは顔を真っ赤にしている。横で見ていたステラが釘を刺す。


「あなた?それ口説いてますよね?」

「そうだぞ!ルーク様、そんな事言われたら普通イチコロだぞ!」


(確かに言い方が不味かったな‥)


「そっそれでは、しっ失礼致します!」


 ファリスは恥ずかしがりながら戻って行った。騎士団に現場の回収と撤退の指示を出す。


「はぁ困りましたね‥」

「アレ絶対に惚れたよな」


 ルークは2人を他所にケルベロスを探す。遠くにケルベロスを感じた。


「ケルベロスは負けたのか?流石にベルゼブブの相手はまだ無理だったか、まだまだ鍛えないとな」


        上空 バアル達


「おい‥助けるの遅えぞ‥オメガも殺られちまった‥」


「スマンな‥何もかも予定外だ、そもそも何故見つかった?」


「わかんねえよ、アイツ突然来やがった」


「僕達は何もしてない筈‥」


「考えても答えは出んか‥まあ良い、魔王と戦ってみてどうだ?アレに勝てそうか?」


「無理だよあんなバケモノ‥周りの雑魚も桁違いだ‥」


 カッパが唯一の成果を出す。


「魔王のデータは取れるだけ取ったよ、目の前に来たお陰でかなり正確なデータだよ」


「何か役に立つのかソレ?」


「何も無いよりは‥そうだ!あの聖剣のデータも取れたからガンマのEXエクスカリバーも強化出来る筈だよ!」


「マジか!やるじゃねぇか!次は負けねぇ‥」


 ボロボロの3人を運びながらバアルは忠告する。


「まだ先の話になるが天使共、特にミカエルには最大限の警戒をしろ、アレはサタンとも戦えるバケモノだ」


「そんなに強いのか?」


「汎ゆる権能を捨て戦闘に特化した正真正銘、神の剣だ」


「忠告どうも、まあ何とかやるさ魔王と比べたら何も怖くねえ」


(ん~~何か忘れてる様な‥)


 ガンマは考え込むと大声を上げた。


「ああああ!!お前ロザリーはどうした!まさか放って来たのか!?」


「何だそんな事か、気にするな「風の知らせ」で伝えた、明日には戻ると」


「大丈夫なのかよ?」


「俺の女を低く見るな‥アレは強い」


 バアルは其の儘ガンマ達を聖地手前に送ると、女神に気付かれない様に引き返した。ロザリーに会うため、そしてルークと対話する為に。



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