襲撃
翌日 アメリア首都 ニューキャッスル
ディアス達は出発の準備を整え、自分達の馬車に荷物を積んでいた。
「ねぇねぇ〜なんか荷物多くな〜い?」
「確かに、元々2人だとは思えない量だな」
ドクとパイモンは荷物の多さに驚いていた。
「長旅になるから準備は万端にしないと」
「そっそうよ!気にしないで!」
(ディアスの整備用の機材がここ迄嵩むなんて、はぁ‥これからどうしよう)
「よし!出発するよ〜」
パシッ! 馬を軽く叩き馬車はゆっくりと進み始める。
「ねぇ〜目的地までどれ位掛かるの〜?」
「馬車なら大体3日だな、北の山間部に焔の里がある」
「えぇ〜山登るの〜」
「安心せい低山だ、登ってる感覚は無いだろう」
首都ニューキャッスルには城壁は無い、街を出るディアス達の馬車。それをずっと監視する者がいた。
「警戒はしてないな‥出発を確認っと」
青年は隠れていた仲間にサインを送ると、死角から3台の荷馬車が出て来た。
「ほら!受け取れ!」
先頭の御者がお金の入った袋を投げる。
「まいどあり〜」
3台の荷馬車の中には、合わせて25人の様々な種族の冒険者達が居た。
「賞金首が呑気に馬車旅とは、間抜けな奴等だ」
「なぁボス、何で街中で襲わないんだ?」
「馬鹿かてめぇ?賞金かけてるのはスローン王国だぞ!街中で襲ったら俺等が捕まっちまう」
「あっそうか‥」
賞金の書かれたビラを張る。
「狙うのはこの2人だ、人間のディアスとドワーフのドク、賞金合わせて金貨900枚だ!殺れればそこその城が立つぞ!」
「「おおお!!!」」
「取り分は平等に分ける、3パーティーと御者で1人金貨30枚だ!お前達気合を入れろ!」
「ボス!何で御者に30も出すんだよ!!」
「馬鹿野郎!死体を保存したまま、王国内まで運ばんと金にならん!運賃と口止め料込だ!」
そのやり取りを見ていた2人の女性が、クスクスと笑う。
「何時も思うけど、あんた本当に馬鹿だね」
「馬鹿すぎてウケる〜!ひひっ」
男は顔を真っ赤にしていた。
「うっうるせぇ〜!」
それを横目に大柄な男が、ボスと呼ばれた男に話しかける。
「なぁ‥いつ襲う?」
「ここはまだ通りが多い、殺るなら明日の夜だ寝込みを襲うぞ」
「ボス!ボス!女2人どっちかオレにくれよ!」
ボスは溜息をつくと呆れ果てた表情をする。
「お前なぁ?そこ迄やったら野盗と変わらんぞ?」
「そうよ!あくまでも賞金首を捕らえるのよ」
「だって殺すんだろ?勿体ないし皆でやろうぜ!」
男の下衆さに女性陣は引いていた。
「貴方最低ね‥」
「ホントキモい!」
「わかった!それなりの働きをするのが条件だ、いいな!」
「よっしゃぁぁ!!オレが一番槍だぜ!」
大柄な男がニヤつく。
(馬鹿だな、ドワーフの方はかなりの手練れだ‥コイツを盾にするか、分前も増えて丁度いい)
本来は3パーティー総勢18人だったが、もしもの為に傭兵を7名雇っている。事故と見せかけて仲間を殺し、分前を増やそうと考える者もいた。
その日の夕方
「えぇ〜此処で野宿するの〜?」
「当然だ、焔の里まで宿場町は無いぞ、我慢せい」
「パイモンは旅は初めて?」
「ううん、初めてじゃないよ〜」
「それなら大丈夫だね、さあ晩御飯を作るよ」
3人とは離れた場所にテントを建てるファイ、隠れながらディアスのデータを確認していた。
(故障は無いわね、各部正常と‥後は‥眠った瞬間に停止と目覚めは6時位に設定っと、あぁ面倒臭い!)
「ねぇ?何でこんなに離れてるの〜?」
「キャッ!?あっあなた‥ななな何か用?」
「僕達女の子同士だからさ、僕もこっちで寝るよ〜」
「だっだ駄目駄目!あっちのテントで寝れば良いでしょ!」
「えぇ〜向こうは男の子が居るし〜僕可愛いから襲われちゃうよ〜」
ファイは急いでディアスに駆け寄る。
「ねえ!ディアスからも言ってよ!あの子私達のテントで寝るってきかないのよ」
「ん?俺はドクと寝るよ?テントは2つだけだし、男女分けないとね」
「えええ!そんな‥」
「拙者からも頼む、隣に年頃の女性が居たら落ち着いて眠れん」
「ね?そう言う訳だからファイはパイモンと寝てね」
ファイはその場にへたり込む。それを見つめるパイモンは舌舐めずりをしていた。
(早速チャンスが来た!ラッキー!)
数時間後 夜
「簡単な結界を張るよ、それじゃおやすみ」
ディアスは周囲に侵入防止と遮音の結界を張った。
「ほう‥ディアスは魔法使いか、今では珍しくも無いが中々に便利だな」
「便利過ぎて嫌う人もいるらしいよ」
「確かに警戒心が薄れるのは良く無いな、寝ずの番も必要無いなら宿と変わらんか」
「まだここは安全地帯だし、ゆっくりしよう」
「それもそうだな‥では寝るとするか、おやすみディアス」
「おやすみドク」
2人が就寝した1時間後。パイモンが動き出す。
(そろそろ皆寝たかな?先ずは結界から!)
パイモンはテントを覆う様に多重結界を張った。魔力も声も振動も何も外に聞こえない。
「えっ?何?結界?」
新たな結界にセンサーが反応する。ファイが起きようとしたその時、パイモンが覆い被さる。
「えへへ、捕まえた!」
「ちょっと!何するの離しなさい!」
「だ〜め!いただきま〜す、んっんんっ」
「んっ‥ちょっんん!」
ファイは全力で振り解こうとパイモンの体を突き放す。が‥パイモンは壁の様に動かない。
(コイツ!こうなったら殺す!)
ファイの手の平からニードルが突き出ると、パイモンの体を貫通した。
「ん?何君?不思議な体してるね」
「貴方何なの!何が目的なの!」
「ん?目的は君」
「私は女に興味は無い!死ね!」
ファイはパイモンの顔を掴みニードルを突き刺す。
「フフフ‥可愛いな」
「何で死なないの!」
「これくらいで死んでたら、悪魔なんて名乗れないよ」
「死ね!死ね!」
ニードルを何度も何度も頭に突き刺すが効果は無い。
「そろそろ気が済んだ?」
「いい加減離れろ!このっ!」
「それじゃ始めるよ」
パイモンは力尽くで服を脱がし始める。
「離せ嫌だ!女となんて嫌だ!」
「あぁそういう事?安心しなよ、ほら」
「えっ‥男?えっ‥」
「これで安心した?」
ファイはその力の差に必死の抵抗虚しく、パイモンは朝までファイを弄んだ。
翌朝
「そろそろ朝だね、ここ迄にしようか、あっと話し方戻さないと」
「はぁはぁはぁ‥」
「ハハッ!可愛いな〜じゃあ、今後ともよ〜ろ〜し〜く〜」
(殺す‥絶対に殺してやる)
ピッ! ディアスが再起動し目を覚ます。
「んっ?もう朝か」
ディアスは体を起こすとテントの外に出る。
「あっディアス〜おはよ〜」
「パイモンおはよう、早いんだね」
「テントで寝るの初めてで〜目が覚めちゃった〜」
「ファイはまだ寝てる?」
パイモンは笑顔で答える。
「疲れてるんだよ〜ゆっくり寝かせてやりな〜」
「そうだね、それじゃあ朝食の準備をしようか」
「は〜い、僕も手伝うよ〜」
1時間後
ファイは体を起こしテント内を片付ける。
(クソックソッ‥こんな事になるなんて‥誰にも言えない、どうしよう‥此の儘だと今日も‥)
ファイの能力は「完全再現」一度その目で見た相手の魔法を1度だけだが完全コピーする能力、聖地に引き籠もっていた彼女には力のストックが無い。
「実戦に出るべきだった‥」
後悔して佇んでいた所にパイモンが入って来た。
「あっもう起きれるの?丁度ご飯出来たよ」
「貴方‥よくもよくも‥」
「ん〜そんな顔しても駄目だよ?それともディアスに話すの?私達の事」
「話せば貴方は此処には居られなくなる」
「別に構わないよ?私が見たいのはディアスの絶望に満ちた顔だし、ハハッどんな顔するかな?」
パイモンは不敵に笑う。やれるものならやって見ろと。
「そういう訳だから、今夜も楽しもうね」
「あんなの大した事無いわ!必ず後悔させてやる」
「ん〜?まさか私が本気でやってたと思うの?コレからだよ‥コレから‥フフ」
パイモンの歪んだ表情にファイは震え上がる。
「ゆっ許して、お願い許して‥」
「だ〜め!さあ行こう、ご飯が冷めちゃうよ?」
パイモンに連れられテントを出ると、何も知らないディアスが手を振っていた。
「ハハハ、馬鹿だね‥君に何が起きてるかも知らない、あの顔‥あぁ最高だ」
「この外道‥」
「ほら、普段通りにしてないとバレちゃうよ?」
パイモンは誰よりも悪魔らしく生きていた、他人の不幸を楽しみに動く。ルシファーの残した「人間を苦しめろ」その言葉通りに快楽の儘に楽しむ。
朝食後
「それじゃそろそろ出発しようか」
出発しようとした時、荷馬車が1台通り過ぎた。
「さあ、行くよ」
パシッ! 音と共に馬はゆっくりと走り始める。
「ファイよ顔色が優れん様だが大丈夫か?」
「だっ大丈夫よ‥気にしないで」
「ファイも〜テントで寝たの初めてだって〜」
「そうか、慣れない内は仕方が無い、そのうち眠れる様になる」
先行した荷馬車内
「ボス!何で奴等を追い抜いたんだ?」
「小さな里に3台もの荷馬車は不自然過ぎる、後ろに注意が行かないように前に出て気を逸らす」
大柄な男が話し始める。
「人間は前より後ろを警戒する、見えないからな、前で常に見えてると段々と警戒心は薄れていく、覚えておけ」
「へぇ〜」
「奴等が止まったら、俺達は見えない位置まで進み襲撃の準備をするぞ!いいか火は絶対に使うなよ警戒される」
馬車の中の一同は頷く。
「打ち合わせ通り俺達はドワーフを狙う!人間の方は他のパーティーだ、焦って手を出すなよ」
「ボス!女は!女はどうすんだ!」
「女達は余ってるパーティーが相手をする、馬車と共にな」
「あぁ早く夜にならないかな〜グヘヘヘ」
男は不気味に笑う。
「本当に気色悪いわね」
「キッショ!」
道中何事もなく順調に進んで行く。この辺りはスローン王国からも遠く、滅多に魔禍やダンジョンは沸かない。
その日の夜
襲撃の準備が進んでいた。
「偵察の情報では‥ここの開けた場所で野営している、手前の‥この辺りに目標がいる」
「襲撃の合図は?」
「今から5時間後の深夜2時、奴等の馬に魔法が撃ち込まれる、それが合図だ」
「ボス!奴等のテントに直接撃ち込めば、簡単に倒せるぞ!」
「馬鹿野郎!死体の顔が確認出来んと金にならん!首から上は無傷にするんだ!いいな!」
「そっそうなのか‥」
何時ものやり取りに傭兵達も慣れてきていた。
ディアス達
ファイはまた離れた所にテントを建てた。ディアス達に絶対にバレたくない。
「ファイ達のテント‥なんか昨日より遠くない?」
「そっそう?気の所為よ」
「今は9時か‥少し早いけど、明日は焔の里だゆっくり寝よう」
各自テントに向かう。ファイは何も出来ない、手を打とうにも此処には仲間は居ない。
「ほら、入りなよ?今日も可愛がってあげる」
「うっ五月蝿い!黙れ!」
ファイはテントに入るとパイモンを睨みつける。
「怖いな〜」
「絶対に‥貴方の思い通りにはならないから!」
1時間後
抵抗虚しく、ファイは弄ばれていた。
「きょっ今日も朝までするの??」
「ん?私も寝たいから朝まではやらないよ?」
ファイはホット胸を撫で下ろす。
「ん?安堵した?残念でした飛ばしていくよ」
「えっ‥やっヤダ‥」
「ハハッ!顔赤くして可愛いな」
3時間後
パイモンの結界も解け辺りは静まり返っていた。
「殺してやる‥」
「すぅ~すぅ~んん」
怒り震えるファイの隣で寝息を立てるパイモン。
(此の儘だとコイツの思い通りになる)
パイモンを殺そうと考えるが‥武器は持ち出していない、許可が降りなかった。
(どうすれば‥聖地に助けを‥でも多分誰も来てくれない、あんなに馬鹿にしたから‥)
ファイは後悔していた、仲間たちに悪態ばかりついていた事に。
服を着ると身体についた臭いを消す為に外に出る。風に当たっていると、突然ファイのセンサーが鳴り響く。
(えっ生体反応?こんな所で?)
センサーの範囲を広げ確認すると、その数25人完全に囲まれていた。
(マズイ‥この人数賞金稼ぎか、目的はドクね‥あっどうしようディアスは起きない、緊急時の設定なんてして無いよ!)
慌てふためくと、ファイはテントに引きずり込まれた。
「キャッ!?何?何なの!」
「し〜っ静かに、囲まれてるねコレ」
「貴方も分かるの?」
「分かるよコレくらい、で?どうする?」
パイモンは協力的だ。らしく無い言動にファイは困惑していた。
「ディアスは予定の時間まで目を覚まさないの、助けて!」
「小声で!声大きいよ」
「あっ‥」
「向こうが動いたら私達も動くよ、良いね?」
「協力してくれるの?」
「勿論!まだまだファイには楽しませて貰わないと」
ファイは顔を真っ赤に染める。
「魔力反応!来るよ!」
その言葉通りセンサーが魔力を感知すると、馬に向かい風魔法が炸裂した。
ゴゴゴ!! 強烈な風と共に馬は斬り刻まれた。
「出るよ!」
「うん!」
2人はテントを飛び出ると辺りを見渡す。ディアスの方に17人、此方には8人周囲の森から飛び出してきた。
「ドク!敵よ!!!」
その言葉で瞬時に武器を構えたドクがテントを切り裂き現れる。
「寝込みを襲うとは不届き者め!拙者が相手だ!」
意気込むドクだが、ディアスを見て困惑する事になる。
「ディアス起きろ!ディアス!!ええい起きろ!」
ドクはディアスの体を蹴る。しかし反応は無い。
「なっ!?まさか死んでるのか??クソッ!」
動き出すのが遅れたドクは完全に囲まれた。
「ふぅ〜仕方が無い、腹を決めるか」
ドクは置いてあった7本の剣を、ベルトに4本と背中に3本装備する。
「さあ来い!セブンスドワーフの実力その目に焼き付けろ!」
「パイモン私達も‥」
「バイバ〜イ頑張ってね〜」
パイモンは翼を出し空高く舞い上がる。戦う気は毛頭無かった。
「うっ嘘‥嘘でしょ!」
上空からパイモンは人間達を見下ろしている。
「アハハ!どうなるかな?どうなるかな?」
パイモンの眺める足元で、次々にドクとファイに襲いかかる傭兵と冒険者達。パイモンはゲラゲラと笑っている。
「女の方は殺しても問題ない!さっさと終わらせるぞ!」
「死ねえぇぇぇ!」
ファイは次々と降りかかる攻撃を寸前で躱すと、テント内から見た風魔法をコピーし相手に解き放つ。
「吹き飛べ!!」
ゴゴゴ! 轟音と共に数名が吹き飛ばされた。
「コイツ魔法使いか!接近戦に持ち込め!」
(マズイ!物理攻撃はコピー出来ない!)
距離を取ろうとした瞬間、何かがファイに投げ付けられた。
「なっ何!?」
ファイを中心にクルクルと遠心力で体に紐が巻き付いていく。
「こんなもの!!」
出力を上げ紐をブチブチと千切っていく。
「怪力女が!おい!ありったけ投げ付けろ!」
体に足に腕に紐やワイヤーが巻き付いて行く。立つことも儘ならずその場に倒れ込む。
「クソッ!クソッ!」
「オラッ!黙ってろ!!」
バンッ!! 倒れ込むファイの頭に渾身の蹴りが打ち込まれた。
「ガッ!?うぅ‥」
「女は捕まえたぞ!そっちはどうだ!」
ドクの方を見た傭兵はその光景に青ざめる。
「この程度か?お前達‥先程までの威勢はどうした?」
ドクの足下にボスとその仲間達の頭が転がっていた。
「なっ!?何人殺られた!」
「一瞬で8人殺られた!コイツ強すぎる!」
「おい!ドワーフ!其処を動くな!!」
男は倒れているファイの顔に剣を当て、ドクの方を向き直る。
「いいな!ぜった‥」
ドスッ!! 男の顔に剣が突き刺さっていた。
「戦闘中に余所見とは‥間抜けが」
「女を抑えろ!!」
その言葉より早くドクは斬り込む。
「チェストー!!!」
ファイを人質に取るため動いた3人は、ドクにバラバラに斬り刻まれた。
「魔法だ!魔法を撃ち込めー!」
「ファイアブラスト!」
「エアスラッシュ!」
ドクは腰の魔剣を抜くと魔法を一刀両断にした。その光景に魔法使い達は腰を抜かす。
「まっ魔法を切った??そんな馬鹿な!」
「コイツは魔法のみを切る魔剣だ、そしてコイツは!!」
男の頭に刺さった剣を抜き魔法使いに投げると。
ドスッ! 避けたはずの魔法使いの頭に剣が刺さっていた。
「ひっ!なっ何で?」
「それは必中の魔剣‥面白かろう」
「ばっ馬鹿が!態々説明するとは!」
仲間の1人が剣を抜きドク目掛けて投げた。
「死ねぇ!!」
ゴトンッ! 剣は音を立ててドクの目の前で地面に落ちる。
「なっ何で!?」
落ちた魔剣を奪おうとした者達は、ドクに次々と斬り伏せられた。
「この魔剣達はセブンスドワーフの魂が宿っておる‥拙者以外は使えんよ」
傭兵やパーティーの生き残りは、戦意を失い今にも逃げようとしている。
「な〜んだつまんないな〜」
パイモンが残念そうに降りてきた。
「パイモン何故逃げた?返答次第では」
「待ってよ〜ドクなら負けないと思ってさ〜邪魔しちゃうから空に飛んだんだよ〜」
ドクの疑いの目は消えない。
「わかったよ〜残りのコイツ等僕がやっちゃうね〜」
パイモンは高速で駆け抜け次々と命を刈り取る。
「はいは〜い、大人しく皆死んじゃおうね〜」
「助けっゴフッ!」
「にっ逃げ!ガハッ」
傭兵と冒険者達はあっという間に全滅した、たった2人に壊滅させられていた。
「ファイ〜大丈夫〜?」
「あっ貴方逃げた癖に!何を今更!」
「えぇ〜今助けたでしょ〜」
ドクはファイの前に座るとディアスの事を問う。
「アレはどうなっておる?死んでるのか?」
「本人には言わないでね‥アレは機能停止してるだけよ、時間が来たら勝手に起きるわ」
「何それ〜面白そう〜」
「ふむ‥理由を話してもらうぞ、隠し事は無しだ!」
「わっ分かったわよ、全部話すわよ」
襲撃はドクの鬼神の様な強さで切り抜けられた。王国最強騎士団を退けたその強さは健在、7本の魔剣により更に磨きが掛かっていた。そしてディアスに興味を示すパイモンだった。




