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聖女の正体と腐りゆく魂

 エルフの国に着いたその日の夜、昼間とは違った街の姿にルーク達は困惑していた。


「日中あんなに綺麗だった街の本当の姿がコレとはな」


「真っ暗だね‥ゴーストタウンみたい」


 芸術品のような街は薄暗く家の灯りは少ない、建物の殆どがハリボテだった本当に作り物だ。


「言っただろ性格悪いって!」


「自尊心や虚栄心の塊だな、自分達を良く見せたいだけだ‥聖女はまともであって欲しいが」


          翌日昼


 3人は食事を終えると予約している教会へ向う準備をしていた。


「そうだエリザこれを使ってくれ」


 ルークは自分のグローブを渡す。


「ルーク様これは?」


「本来は魔法使いの補助用に魔力をストック出来るんだが、エリザの吸魔対策に使えると思ってね」


「これにルーク様の魔力が込められてる‥」


 エリザはゴクリと唾を飲む、あの美味しい魔力が目の前にある。


「今吸ったら駄目だぞ?」


「あっああ」


 ライラは2人を見ながら疑問を投げかけてくる。


「そんなに吸いたいなら今吸わせてあげたら?」


「「えっ!」」


 2人は焦り始める、直接吸う場合噛み付かなくてはいけない。


「ライラ姉今ご飯も食べたしお腹いっぱいだから!」


「魔力吸うのは緊急時!」


「ふ〜ん?」


(咄嗟に誤魔化してしまったがバレた時が怖い)


「それじゃ教会に行こうか、聖女に会うには一般の礼拝と個人礼拝があって話をするには個人で会うしか無い」


「会えるといいね」


「ルーク様オレはどうしたらいい?」


「見た目でヴァンパイアとはバレないから問題ないだろ、それにエリザの暴走対策も聞いておきたい」


 3人は教会に着くとその大きさに圧倒される。


「大きいな、女神信仰が盛んな国とは聞いていたがここまでとは」


「人も一杯だね、この人達は一般礼拝かな?」


「う〜教会は苦手だ〜この空気体が痒くなる〜」


 個人礼拝の受付は近くの事務所で受付けるようだ、そちらに向う途中ルークは何かの視線を感じ建物を見る。


(あの建物から見られてる?)


 ルークは教会の建物から目が離せないでいた。


「ルーク?どうしたの?」


 心臓の鼓動が速くなり自分の中の闇が叫んでいる、建物の中の誰かに反応するように。


(ーーラーーーラ!やっとミツケタ!)


「うぅっ!はぁはぁ」


 ルークは必死に抑える、怒りで起きると思っていた闇が全く違う感情で起きようとしていた。


(見つけた?何を?)


 その場にうずくまり呼吸を整える、ここには何かあるそれを実感し期待と不安が入り交じる。


「もう大丈夫だ、受付に行こう」


「ホントに大丈夫?酷い汗だよ」


「ルーク様体調が悪いなら今日じゃ無くても」


「いや早いほうがいい」


 何かに急かされるように受付の建物に入ると中は静かだった、アレだけ居た観光客は何処に?辺りを見渡しても殆ど人は居ない。


「すまない個人礼拝の申請はここかな?」


「はい、こちらで受付けています」


「3人で申請をしたい、いつ会えるだろうか?」


「3名様ですねこの後すぐにでもお会いになれますが1人金貨10枚寄付をお願いします」


「「金貨10枚!?」」


(法外すぎだ人が居ないと思ったらそう言うことか)


 3人の貯金を合わせても金貨7枚1人分すら足りない、外からの人を嫌うエルフの首都にギルドは無いお金を稼ぐ手段がほぼ無い事になる。


「会うのにお金が必要とは‥」


「申し訳ありません、以前は無料だったのですが余りにも申し込みが多く対応出来なくなりお金を頂くことに‥」


 受付のエルフの女性は申し訳無さそうに謝る。


「ルークどうする?何か売ってお金にする?」


「ライラ姉それは止めたほうがいい」


「エリザの言う通りだ物の売り買いは確実に足元を見られる、下手をするとライラの剣を手放すことになる」


「でも聖女に会えないと何のためにここまで来たの?」


 3人が悩んでいると奥から高位のシスターが息を切らしながら走って来た、何かあったのだろうか。


「3人組の冒険者はまだいますか!?」


「ルシア様どうされたのですか?」


「聖女様からのご指名です、その3名をすぐに通しなさい!」


 まさかの指名に疑問を抱く3人だったが、お金が払えない今このチャンスを逃すわけにもいかなかった。


「誰か知り合いが居たとか?」


 ライラは2人を見るが2人とも首を振る。


「ここで悩んでも仕方ない取り敢えず会ってから考えよう」


 ルシアと呼ばれたシスターに案内をされるが、このシスターいちいち五月蝿い。


「良いですか!決して失礼の無いように!あなた達とは存在自体が違うのです、そもそもこの異例な対応も聖女様が‥‥聞いてますか?‥‥‥あなた達は‥‥」


「ルーク様コイツ五月蝿い」


「エリザ落ち着け!もう少しの我慢だ」


 小言を聞き流しながら暫く歩くと一目でわかる豪華な扉の前に着く、扉の前には護衛が2人入室前に身体検査をされる。


「武器は持ち込めますが封印をさせてもらいます」


 それぞれの武器に札が貼られる、この札が付いたまま武器を抜くと石化の呪が発動する仕組みだ。


(俺は魔法で武器を出せるんたが黙っておくか)


「では中にどうぞ」


 3人は中に入ると2人のエルフが待っていた、その1人を見た瞬間ルークの心に魂にある感情が湧き出し溢れる。


(やっとアエタ!ーーラ!オレだ!ーーーだ!)


 ルークは駆け出し聖女に抱きつく、聖女も愛おしそうにルークを抱きしめるまるで恋人の様に。


「あああぁぁぁぁ!!!ミツケタ!見つけた!」


「フフフッやっと会えましたね」


 周りの人達はその光景に啞然としていた、武器を構える護衛にその場で立ち尽くすライラ、エリザは聖女を睨んでいた‥異様な空気の中時間だけが進んていく。


「ルーク!一体どうしたの!?」


 ライラが駆け寄ってルークを引き剥がす。


「はぁはぁ‥俺は何を?」


「皆さん落ち着いて、順を追ってお話します私達以外は席を外して下さい」


「しかし!」


 御付きのエルフが護衛に命令する。


「邪魔だと言っています!下がりなさい!」


「は!」


 3人は長椅子に座り向かいに聖女達が座る、ライラはルークの腕に抱きついたまま離そうとしない、ルークは聖女から目が離せないでいた。


(どうしたんだ俺は?この人から目が離せない‥ホシイ!ホシイ! 黙れ!今は大人しくしてろ!)


 自分の中のナニカを必死に抑える、このままだといつ暴走するか分からなかった。


「自己紹介の前にルーク様の魂を落ち着けます、ライラ様でしたね許してくださいね」


 聖女はルークを抱きしめキスをした。


「なっ何してるの!?」


 御付きのエルフが静止する。


(何だ?落ち着く‥ずっとざわついていた心が休まる)


「落ち着きましたか?」


「あっああ、俺の中のナニカは眠ったようだ」


 ライラはルークを取り戻すと聖女をずっと睨んでいた、場の空気が重い。


「それでは自己紹介から始めましょう、私はセシリア聖女と言われてますがただのエルフですこちらは付人のルナ」


 紹介されたエルフはお辞儀をする。


「俺はルーク隣は妻のライラ、それとエリザだ‥おい2人ともいい加減にしないか失礼だぞ!」


 2人はセシリアを敵視しているライラは仕方が無いとしてエリザまで、ルークは2人を落ち着かせる。


「2人ともそれ以上は俺も怒るぞ!これから大事な話になるんだ席を外すか?」


「絶対に嫌!ここにいる!」


「ルーク様浮気は駄目だぞ!」


「浮気なんてするか!俺が愛してるのはライラだけだ!」


「でも!さっきのは!?ライラ姉が可哀想だ!」


「アレはどう説明していいか俺にも上手く言えない‥」


「その事も含めてお話します、お座りになって」


 2人は椅子に座り話を聞き始めた。


「先ずはルーク様の中にいる魂の事、その正体ですがハッキリと言いますその者は700年前に倒された魔王!私の夫でもあります」


「「は?」」


(闇の存在に関しては魔王も候補にはしていたが、今夫と言ったか?聖女の夫??)


「すまない意味が分からない、夫とはどういう事だ?」


 御付きのエルフが答える。


「そのままの意味です、ルーク様はセシリア様の夫と言う事になります」


(駄目だ理解が追いつかない)


「話を続けます、私の魂は女神様の一部から出来ています聖女の力はその為です、そしてその一部はライラ様にも」


「えっ私!?私にも聖女の力があるの?」


 セシリアは頷くとライラに近付いて胸に手を当て力を流す。


「何これ?暖かい力を感じる」


「ライラ様の力を起こしました、これでルーク様が暴走することも少なくなる事でしょう」


「私にも女神の一部があるって事は私も昔からルークが夫だったって事!?」


「待て待てそこよりも俺の中には魔王が居るのか?」


「魔王よりこっちの方が大事だよ!」


 ライラは嬉しそうだ、だがルークは複雑な心境だった。


「ライラを愛したのも魔王の魂のせい?」


 御付きが疑問に追い打ちをかける。


「そうです、先に会ったのがセシリア様ならセシリア様と結婚していたはずです」


「やめなさいルナ!ルーク様を惑わせないの」


「俺は‥」


「ルーク様はライラ様と過ごした大切な時間をお忘れですか?そこに魔王は居ましたか?」


「嫌!魔王なんて居ない!あの時間は俺達の思い出だ!」


 ルークはその言葉で確信する、自分の判断は間違っていないと。


「正直に言います、私の魂もルーク様を欲していますそれは他の女神の魂を持つ者たちも同じ事でしょう」


「他にも居るのか!?」


「はい、目覚めていればルーク様も気が付くでしょう」


「魔王の魂持ちも複数居るのか?」


「魔王の魂は1つだけです、昔は複数居たようですが度重なる復活の失敗で残りはルーク様だけに、それに関してはそちらのヴァンパイアが詳しいと思いますが」


「おっオレは何も知らないぞ聞いても無駄だぞ!」


(エリザの事は後からだな)


 思ったより事は深刻だった、魔王の魂‥魔族が喉から手が出る程欲しがるものだ隠し通せるものでも無い何時かはバレる。


「セシリア様も気が付いたって事は力のある魔族なら直ぐにバレるよな」


 ルナがエリザを見ながら呆れたように言う。


「そうですね既にバレている可能性もあります」


「何でオレを見るんだ!オレは関係ないぞ」


 これからは魔族との戦いにもなる、その可能性が極めて高いルークは判断に困っていた。


「魔族にバレてるとして、どうして見逃されて居るんだ?さっさと攫えば済むだろうに」


 ルナがその疑問に答える。


「あなたが最後の1人だから失敗を恐れてか、それともまだ準備が整ってない為かアチラにも思惑があるのでしょう」


 悩んでいるとセシリアがとんでもない提案をしてきた。


「ルーク様もし宜しければ私の作に乗って下さいませんか?」


「何かあるのか?」


「私に女神の神託が降りた事にして、ルーク様を救世主に指名します救世主として世界に宣言すれば魔族も迂闊に手が出せなくなります」


「ルークが救世主!凄い!」


 突然の話に混乱するが確かに魔族も救世主が魔王とは思わない、その内面には気が付かないだろうし傍らには女神の魂を持つライラがいる。


「ライラ様から感じる女神の力でルーク様への注意もそれるはずです」


「それだとライラが危険な目に‥」


「私は大丈夫だよ!ルークを守れるなら!」


(エリザにも聞かせるって事はバレても良い?それともエリザの後ろに居る奴らに利がある?)


「ルーク様!救世主になれば有名になれるぞ!」


「それはそうだが‥俺は魔法使いとして有名になりたくてだな」


 ルークはふと疑問を感じた魔王の魂を何故持つのかそこを聞いていない。


「1つ聞いていいか?俺は魔王の生まれ変わりなのか?」


「その事は私より女神に直接聞いたほうが良いかと、詳細は私にも分からないので」


「そうか‥なら次の目的地はフローラ教の総本山聖地ミュステリオンだな」


 話は纏まったかなり危険な賭けだが救世主になる事で人知れず攫われる心配は無くなった、これからは常に注目される存在になる。


「ではルーク様参りましょう!みなに救世主の宣言をします」


(これで良かったのだろうか?魔族にバレるよりマシだと考えるべきか)


 ルーク達はセシリアに連れられ大聖堂の3階、幕が上がり信者や観光客の溢れる1階を見下ろせる場所に立っていた。


「聞きなさい今日ここに集まった者たちよ!女神の神託が降りました!ここに居る冒険者ルークこそ世界の救世主であると宣言します!国に戻り各地に伝えよ!」


「「おおおおおおぉぉぉぉ!!!!」」


 地響きのような声がこだまする、もう後には引けないこのまま騙し通すしか無い。


「そして救世主ルークを私セシリアの夫として向かい入れます!信徒達は聖戦に備えよ!」


「「なっ!」」


「「おおおおおおおぉぉぉぉ!!」」


 セシリアの宣言が終わりゆっくりと幕が下りる、下に声が聞こえない場所に下がるとセシリアを問い詰める。


「結婚ってどういう事だ聞いてないぞ!」


「待ってルーク!それについて話があるの」


「ライラ姉はそれで良いのかよ!」


 ライラは妙に落ち着いているルークは何か違和感を感じていた。


(ライラはこれでいいのか?)


 皆はセシリアの部屋に戻ると先程の結婚について話を聞く。


「セシリア様説明してくれないか?」


「フフフッ私もライラ様と同じくルーク様を欲しくなっちゃいました」


「説明になっていない!」


「ルーク違うの!多分だけど、私達ルーク以外と結ばれると死ぬと思う‥」


「は?死ぬ?そんな訳が‥」


 ルークの頭に前に鉱山都市カタラクタで読んだ作者不明の本の一文が思い出された。


(聖女が人間や亜人と結ばれると死ぬ‥確か前に見たあの本に書いてあったアレは本当だった?)


「それは女神の魂が関係してるのか?」


「そうです女神の魂は魔王しか求めません、ですので不束者ですがこれから宜しくお願い致しますルーク様」


「しかし!俺にはライラが!」


 ライラの方を見るがライラは何故か納得した顔をしている。


「いいのかライラ!?俺達夫婦の問題だぞ?」


「女神の力に目覚めて分かったの私とセシリア様は繋がっているって、心が別なだけで魂は同じだよ要するに1人って事」


「ライラはライラだろ!どうしたんだ?セシリア!ライラに何をした!」


 セシリアを見ても彼女は微笑んでいたその笑顔にライラが重なる、本当に1人の存在なのか?ルナが説明をする。


「ライラ様はセシリア様との繋がりで自己が薄くなっています、暫くすれば落ち着くので今日はここに泊まって下さい部屋の手配をします」


「あっああ、助かるライラ今日はゆっくり休もう」


「ルーク様はセシリア様と同じ部屋です」


「断る!」


「ルーク様コイツらおかしいぞ!何か企んでる!」


 ルナはエリザに飛び掛かり押さえつける、この力ただのエルフじゃ無い身体強化したエリザが動けないでいた。


「離せよ!このっ!クソー!」


「あなたは眠っていなさい」


 ルナは強制睡眠の魔法を詠唱無しでエリザに掛けていた。


「ちくしょぅ‥‥すぅ~すぅ~」


 ルナは2人を連れ別の部屋に移動した。


「セシリア何が目的だ?ここまでして何が欲しい」


「あら‥女性に全部言わせる気ですか?」


「無駄だ俺が愛してるのはライラだけだ」


 セシリアの瞳に女神の力が宿るその輝きは聖なるものとは程遠いものだった。


「構いませんよ?私もライラですから」


 セシリアはルークに魅了の魔眼をかける、しかしルークも魔法使い魔眼対策はしている魔眼の効果を打ち消す。


「そんなに嫌ですか?自慢じゃ無いですが私は世界で数えるほどの美女だと自負しております、それのお誘いを断るなんてルーク様はどうかしてます」


「どうかしてるのはアンタだ、何故俺にこだわる!」


「ライラが言った通りあなた以外と結ばれると死んじゃうんですよ?それだけで十分では?」


「女神の魂を封じるなり方法はある筈だ!一緒に探そう協力する」


「えぇ〜この便利な力を手放すんですか?一体何のために〜?」


 セシリアはもう隠す必要も無いとばかりに口調が変わっていた、そこには外で見た性格の悪いエルフそのものがいた。


(迂闊だった‥もっと慎重に動くべきだった)


「アハハハ!ルーク!今を楽しみましょうよ!気持ちいい事しようよ〜!」


 下品な笑いを浮かべながら聖女の面影はもうそこには無かった。


 ルナが部屋に戻って来て扉を開けた。


「セシリア様準備が整いました」


(今だ!外に)


 廊下に出るとその光景に言葉が出ない。


(これはダンジョン化?いやまさか)


「ルーク凄いでしょ!女神の力ってこんな事も出来るのよ!逃さないわよ」


 ライラ達を置いては行けないルークは部屋に戻る。


「どうすれば満足する?俺が欲しいだけか?」


「そうよ?あなたが欲しいからこうしてるのよ?まだわからないの?」


「なら2人の安全を保証してくれ」


 セシリアはニヤニヤしながら答える。


「もちろん、ライラとは後で感覚共有もしないといけないから!」


「何のために?」


「やだ〜言わせる気?ライラが楽しんでる時に私も感じるためよ〜」


(このクソエルフを今すぐ殺したい‥)


 殺気に気が付いたのかルナが横につく。


「変な気を起こさないように、そもそも今のルーク様は私にも勝てませんよ?それとライラ様は10日はアノままです、私の一存でどうとでも出来るのですよ?」


 ルークに勝つ術は無かった、この最悪のエルフの要求を飲むしか無い。


「観念した〜?アハハハ!」


 怒りが湧くが魔王の部分は何も反応しない、ルークは使えない力に落胆する。


(ダメ元で魔法をぶち込むか‥いや駄目だもし失敗したらライラに何をされるか‥クソッ!)


「10日間楽しみましょう!ルナあなたも混ぜてあげるわ!アハハハハハハ!」


「はい、ご一緒します」


(クソッ!こんな事になるなんて‥俺はどれだけ愚かなんだ、すまないライラ‥)


 苦しむルークとは裏腹に魔王の魂は歓喜していた女神を感じる魂が喜ぶ、その度に魔王に対しての怒りがルークを支配していた。


(何が魔王だ‥コイツを何時か食ってやるこの国も何時か滅ぼしてやる‥)


「アハハハ!最高よルーク!」


 セシリアの下品な笑いが耳から離れない、ルークの魂は少しずつ変質していく誰もそれに気が付かなかった、ルークにとって地獄の日々が続いていた。



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