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冒険者になった日

冒険者となるためギルドに登録に向う主人公ルーク、新たな人生の始まりに少し浮かれていた‥全てはここから始まる

 

(ん?俺は‥何をして‥あっそうだ冒険者登録の日だったな)


 冒険者ギルド本部と掲げられた建物の前に1人佇む男性の姿。


「緊張してきたな‥」


 大きな扉を開け中に入っていく。

 ギルド本部内は大勢の冒険者達で賑わっていた、大きなクエストの掲示板があり隣のテーブルでパーティーと思われる人達が談笑している、それを横目に見ながら受付に話しかけた。


「冒険者の登録はここで合ってますか?」

 

 受付の男性が笑顔で受け答える。


「新規の登録ですね、こちらの書類にお名前経歴と職業をお願いします、仲間やパーティー等をお探しの場合はこちらで紹介出来ますので希望があれば記入お願いします」


 書類に名前と経歴や職業を書き提出した。


「ルーク様ですねありがとうございます、では隣の‥」


 言葉に詰まり受付の男性がびっくりした表情で書類を見つめていた。


「どうしました?」


 わかってはいたがあえて聞いてみる。

 受付の男性は慌てて答えた。


「すみません魔法使いの冒険者登録は珍しくて‥王立魔法学校卒業なら尚更びっくりしますよ!」


 本来なら研究者や学者。騎士団の魔法部隊に入る事が多い王立魔法学校卒業生だが、最近は卒業生も数えるほどで冒険者になる者は滅多にいない驚かれるのは当然と言える。


「次の手続きは隣の部屋で支給品の受取になります」


 男性の指した方に装飾された扉がある教会の出張所だ、扉を開け中に入ると数人のシスターが座っていた1人が立ち上がりお辞儀をする。


「ようこそルーク様ですね、こちらにどうぞ」


 テーブルの席に案内されるとシスターが大きな箱を持ってきた、箱を開けると腕輪やベルトなどが入っている。


「こちらが女神フローラ様の恩寵である魔石を装着出来る魔装具です、どれかひとつお選びください」

 

この世界には女神が実在する、700年以上前魔王との戦いに人間が勝てたのも女神のもたらした魔石が決定打になったと言われている。


「あの‥選ばないと駄目ですか」


 魔石は魔法ではない、簡易魔術とはいえ簡単に誰でも魔法に近い力が使える事に納得は出来なかった。


「魔装具と魔石の支給はギルドと教会間の取り決めなので従ってもらいます、それに魔装具には依頼の成功時の記録用としての機能もありますので」

 

 シスターは笑顔のままだが言葉に少し苛立ちが混じっていた。


(これ以上は教会に目を付けられそうなので大人しく従おう)


「このベルト型の魔装具を」


 ベルト型なら服で隠れても違和感無く魔石が無くてもバレにくい、シスターがベルトを出すともう1人が別の箱を持ってきた。


「こちらが支給品の魔石です、どれでもひとつお選びください」


 宝石の様に輝く魔石が並んでいたが支給品だけあってありふれた物だ、取り敢えずあっても困らない魔力回復の魔石を選ぶ。


「この魔力回復の魔石で」

 シスターが魔石を手に取る。

「ではお渡しします」


 魔石を受け取るとシスター達がじっと見つめてきた

今付けろと言わんばかりの圧を感じる。

 ベルトのスロットに魔石をはめるとシスター達はにっこりと笑い満足そうにしていた、居心地が悪いのでギルドに戻ると受付から声がかかる。


「支給品の受取は終わりましたね、今日から冒険者として新たなスタートおめでとうございます、何を目指すかはあなた次第まずはクエストの掲示板等を見てはいかがでしょうか」

 

 ギルドの壁に貼ってある掲示板を指差す。

 掲示板に近づいて内容を見るが碌な依頼が無い人探しやお使い簡単なものばかりだ、ここはスローン王国の城下町なので仕方がない魔物が出ると騎士団が即討伐に向かうので王都周辺はほとんど魔物が居ない。


「他の冒険者に魔物が活発な地域の話聞いてみるか」


 そう呟くと突然後ろから野太い声が近寄ってきた。


「兄ちゃん新人だろ?どうだうちのパーティーに入らないか?あそこに居るのがオレの仲間だ」


 指を指した先に6人ほどテーブルに付いていたが1人明らかに新人らしき青年が座っていた。


「これから北の商業都市まで荷運びの依頼なんだが人手が足りなくてな、どうだ?」


 肩を掴んで笑みを浮かべている。


(怪しい6人で足りないなら普通は旅団や運搬専門の冒険者達に頼むはず、関わらない方が無難だろう)


「すまない魔物退治を生業にしたいんだ、他に声を掛けてくれ」


 軽く頭を下げると男はゲラゲラ笑いだす。


「いいね〜兄ちゃん肝が座ってる魔物の事ならアイツに聞くといい」


 顔で示した先に占い師らしき女性が座っていた。


(話だけ聞いてみるか‥)


 女性の方に行こうとすると近くから話し声が聞こえてきた。


「あの新人凄いなガドに臆さずに断ったぞ」


 ガドとはあの野太い声の男の事だろうか?女性の前に着くと向こうから小声で話しかけて来た。


「断って正解!アイツら新人雇って難癖付けて報酬を払わない最低な奴らだよ!」


(なるほど新人を食い物にしてるのか警戒して正解だったな)


「あのやり方だといつか痛い目に合いそうだな」

 女性は頷きながら

「そのうちやり返されるだろうね」

 と同意しながらニヤニヤしている。


 この占い師らしき女性が魔物に詳しいのだろうか確認をする。


「近くの魔物に関して聞いてもいいかな?」


 女性は目の前の魔石の埋め込まれた水晶に手をかざし答えた。


「魔物と言うより発生源になってる魔禍の場所を見つける感じだね、見てあげようか?」


 魔禍は濃い魔力の発生源であり時間が立つと魔物を生み出していく、口ぶりから自信と言うより確信に近い信用できそうだ気になるのは料金だが‥と考えていたら見透かされたのか。


「新人だから安くしとくよ!銀貨5枚でどう?」


 1日の宿泊費が銀貨5枚程だ破格の安さに即答でお願いする。


「助かる!魔物が発生していそうな近くの場所を教えて欲しい」


 女性が水晶に手を当てながら魔力を込めると魔石と水晶が強く輝き一瞬目が眩む。


(思ったより眩しいな)


「北東の方角、村が見える‥近くの森で魔禍が発生してるここが1番近いね」


 周辺の地図を広げてみる北東の村はニール村約30キロ先か結構遠いな。


「ニール村だなありがとう、これから向かってみる」


 感謝を伝え銀貨5枚をテーブルに置く。


「毎度あり〜」

 占い師はニコニコで手を振っている。


 急いでギルド本部から出て出発の準備を始める、いよいよ冒険者としてのスタートだ!何かに急かされている違和感を覚えながら‥馬車の発着場に向かう。






まだ拙い文章ですが少しでも楽しんで頂けたら幸いです、ゆっくり目な更新になりますが頑張ります

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