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フラン王太子妃と、神父様のサイン本 シリーズ

サイン本は、どん底に落とされた私と第一王子を一歩踏み出させ、不貞王子を昇天させます!

作者: 甘い秋空
掲載日:2023/04/05



「二人とも、落ち着いて聞きなさい。第一王子の婚約者は、第二王子の子を宿しています」

 驚きで、目の前が暗くなります。


 私、フラン侯爵令嬢は、第二王子の婚約者です。

 しかし、第二王子は、第一王子様の婚約者と通じており、婚約破棄されました。




1.どん底に落とされた二人  ━━━


 昨日、婚約破棄されました銀髪の私、フランです。

 学園の高等部3年生で、もうすぐ卒業パーティーです。


 王子様から見舞いに行きたいと連絡があり、神殿で会うことにしました。


 王子様も、形は婚約破棄しましたが、実際は私と同じく婚約破棄されました。


 第二王子が廃嫡、王都を追放されることから、第一王子は王子様へと呼び名が変わりました。




 神殿の音漏れがしない部屋で、神父様に、今回の話を聞いて頂きます。

 神父様は、黒い祭服を着た、長身で、銀髪、銀の瞳のイケメンです。


「私と婚約する前から、あの人は、別の女性と通じていました、私を見下していたのです」


「婚約者から、弟から、半年も騙されていた。私は、なんとも情けない男だ」


 神父様は静かに聞いて下さいます。


「悲しい気持ちを閉じ込めたままでいると、ずっと悲しい気持ちを抱えてしまいます」

「まずは、思いっきり泣いて、スッキリしましょう」


 神父様が薦める本を、読むことにしました。

 革命の嵐の中で、散った恋人たちの物語でした。


「誰だって、我慢できない悲しみがあります」

 神父様が説きます。


 私は、涙があふれ出ています。

 王子様も、涙があふれ出ています。




2.始まりの一歩  ━━━


 今日も、王子様は見舞いに来ると言うので、また神殿で会うことにしました。


 神父様に悩みを聞いて頂きます。

「私は、王子として何もかも失った、何もやる気が起きない」

「私は、食欲が落ちて、ダイエットが進んでいます」


 神父様から、私たちにと、本を頂きました。

 持ち帰って読んでみると、失恋をバネに成長する大人の物語です。


 ◇


 今日も、王子様は見舞いに来ると言うので、今日は屋敷の中庭でのお茶会にしました。


 青空と柔らかな風が、すがすがしく、気持ちが晴れます。


「俺が、愚痴を話せるのは、フラン嬢だけだ」

「私だって、2回も婚約破棄された話なんて、他では出来ません」


「頂いた本、神父様のサインが入っていた」

「そうですか、それは「アタリ!」なのかも」


「この紅茶は、ピーチの香りがして、美味しい」

「なかなかでしょ? お義父様が友好国から持ち帰った紅茶です」


「あぁ、侯爵様には、俺の新しい婚約者を探しに友好国を回ってもらった、すまなかった」

「王子様が気にする必要はありませんよ」


 たわいもない話で盛り上がります。




3.新しい生活  ━━━


 今日も、王子様が来てくれました。


「私、中等部の時に、学園の武術大会で、最年少で優勝したのですよ」

「その記録は俺が持っていたんだ、記録を抜いたのはフラン嬢か」


「では、明日、少しお手合わせしましょうか?」

「聖女の教育には、武術や筋トレもあるのですよ」


「俺だって、執務の合間に鍛錬している、いいだろ、受けて立つ」


 ◇


 今日は、王子様と手合わせです。


「さすが王子様、なかなかやりますね」

「フランもキレが鋭い」


 久しぶりの手合わせで、汗を流したおかげで、スッキリました。


 ◇


 次の日、王子様は、密葬のため、来れなくなりました。


 王子様の弟が、王都を追放されて移動する途中、亡くなりました。

 すでに、弟は不貞の罪で廃嫡されており、公表はしないそうです。


(彼は、罪の重さを苦痛で浄化し、昇天したのです)


(神に、皆さんの願いが届きました)




4.結婚を考える時  ━━━


 今日は、王子様が来てくれました。


「どうです? 垂らしていた銀髪を、後ろで結んで髪飾りをつけたのですよ」

「似合うよ、綺麗だ、、、」


「俺は、女性の見た目や、爵位を、気にしていた」

「俺が本当に必要としていたのは、横に立ってくれる女性だと、気が付いた」


「私は、私が横に立つ事で、旦那様が、より一層仕事に打ち込めると思った時、それが結婚の時だと教わってきました」



「明日、フランに、国王から登城の命令がある」


「たぶん、私たちの結婚の話だと思う」

「気持ちを整理しておいてほしい」



「一つ、お聞かせ下さい」


「私は、決して浮気はしない事を誓います。王子様は?」


「もちろん、浮気をしない事を誓う」

 私の前でヒザをつき、誓いの姿勢をとってくれました。



「サクラの木、花が咲きましたね」


「そうだな、良い知らせが届く気がする」

「きっと、良い知らせです」


 二人並んで、花を愛でます。



 ーー FIN ーー



お読みいただきありがとうございました。


よろしければ、下にある☆☆☆☆☆から、作品を評価して頂ければ幸いです。


面白かったら星5つ、もう少し頑張れでしたら星1つなど、正直に感じた気持ちを聞かせて頂ければ、とても嬉しいです。


ありがとうございました、読者様のご多幸を祈願いたします。


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