街角の蜃気楼
街角のテールランプは涙でにじんでユラユラ蜃気楼のよう
雨上がりの景色は何度か見てきて慣れたつもりでも
今夜の景色はまったく違う世界に映る
その理由を聞かせて
キミの言葉で聞かせて
僕は何も言わないから
・・つらいこと
ふたりで分かり合えると思ってきたから
最後くらいはそのままで
たぶん、この先のことは
キミにも僕にも分からないこと
その続きを語る必要もないこと
少しづつ変化するから気づかないこと、たくさんある
キミのココロの変化
僕は読み取れなくて
それでも
いつか「こんなことがあったね」と
キミが笑って振り返ることがあったのなら
僕は救われるのかもしれないね
いつか「こんなことがあったね」と
僕がなつかしむよりも前に
キミがそう振り返ってくれたなら、と
僕はただ願うだけ