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終着点に到達

 交番へと向かう。

 銃を撃つ。

 弾丸が減る。

 生き残る可能性が低下する。



 弾丸はあと二発。

 これでどうにかなれば良いが、なんとも言えない。

 避けて通れるならそれが一番なのだが。

 残念ながらそう上手くはいかない。



 不審者は何度もあらわれる。

 倒してもすぐに。

 仕方なく銃を撃つ。

 弾丸が無くなる。

 ただ、交番までの距離はわずか。

 角を曲がれば駅前、そこに交番はある。



 用心深く角から駅前を見る。

 不審者の姿は無い。

 安心はできないが、いないのはありがたい。

 そのまま交番に向かおうとして違和感に気付く。

 異様に静かなのだ。



 バスが停まってる。

 タクシーも何台かいる。

 小さな駅だが、コンビニやチェーンの喫茶店に飲食店などもある。

 なのに音がしない。

 バスやタクシーのエンジン音も。

 人がいれば出て来るざわめきも。

 そもそも、駅前なのに人の姿がない。



 なんでだと思って見渡して理由が分かった。

 コンビニの中に倒れてる人がいる。

 喫茶店や飲食店の中もだ。

 目に付く範囲にいる者は全て死体になっている。

 不審者がやったのだろうとすぐに察した。



 そして、何となく分かってしまった。

 交番がどうなってるのかが。

 この状態で交番が無事だとは思えない。



 警察に電話をする。

 駅前にたどりついた事を伝える。

 どのような惨状になってるのかも。

「交番にこれから行きますけど、もしかしたら交番も……」

 そう伝えて交番へと向かった。

 案の定、中には殺された警察官が倒れていた。

「駄目でした」

 電話でありのままを伝える。



 そんな少年の胸からナイフが突き出る。

 背後から突き刺したのだろう。

 後ろにまわっていた不審者によるものだ。

 背骨や肋骨すらも貫いた一撃だ。

 しかも、心臓を貫いてる。

 絶対に助かることはない。



 急激に意識が遠のいていく。

 なんでこんな事に、と疑問を抱く事無く少年は息絶えた。



 そんな少年に突き刺したナイフを手放し。

 不審者は地面に倒れる少年の死体を見下ろした。

 完全に息の根が止まるのを確かめてからその場をあとにする。

 一歩一歩進むごとにその姿を消しながら。

 そのまま不審者は消えていき、後には惨劇の結果だけが残った。

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