天行く月の巫女(あまゆくつきのみこ)ー竹取物語の真実ー
十八になった帝は、女だった。
誰よりも清らかな心を持ち、いかなる公達をも寄せ付けぬ帝は、いつしかその美しい心から「かぐや姫」と宮中で呼ばれるようになる。
そんなかぐや姫は、毎夜月を眺めては、きっとあのような場所にこそ、心を奪われるに相応しい者がいるのだと信じていた。
そんな帝の前に現れた、月から来た少女みたま。彼女は月の姫君雪の人形として地の世界に身代わりとして使わされた、世に稀なる美しい心の持ち主だった。
みたまを作った月の王族で人形師の真(しん)とその妻の真佑(まゆ)は、てっきり娘の雪を連れてきたとばかり思っていたのに、みたまとすり替わっていたことで、みたまと侍女の沙夜を売りう飛ばそうとする。圧倒的な力を持ちながら、欲にまみれた月の民と、清らかな心を持つものの非力な地の世界の帝の周囲の人々。
人の心の本質を問う、衝撃のラストを迎える新しい竹取物語です。
どうぞお楽しみください!
誰よりも清らかな心を持ち、いかなる公達をも寄せ付けぬ帝は、いつしかその美しい心から「かぐや姫」と宮中で呼ばれるようになる。
そんなかぐや姫は、毎夜月を眺めては、きっとあのような場所にこそ、心を奪われるに相応しい者がいるのだと信じていた。
そんな帝の前に現れた、月から来た少女みたま。彼女は月の姫君雪の人形として地の世界に身代わりとして使わされた、世に稀なる美しい心の持ち主だった。
みたまを作った月の王族で人形師の真(しん)とその妻の真佑(まゆ)は、てっきり娘の雪を連れてきたとばかり思っていたのに、みたまとすり替わっていたことで、みたまと侍女の沙夜を売りう飛ばそうとする。圧倒的な力を持ちながら、欲にまみれた月の民と、清らかな心を持つものの非力な地の世界の帝の周囲の人々。
人の心の本質を問う、衝撃のラストを迎える新しい竹取物語です。
どうぞお楽しみください!
1 かぐや姫と呼ばれた皇女
2021/07/12 10:41
(改)
2 月の姫君の人形<1>
2021/07/13 18:03
(改)
3 月の姫君の人形<2>
2021/07/16 17:48
(改)
4 沙夜
2021/07/18 11:22
(改)
5 黒い目の人形
2021/07/19 12:16
(改)
6 地の館
2021/07/23 11:52
(改)
7 月と地の王
2021/07/24 11:17
(改)
8 麗姫という「人」
2021/07/31 10:41
(改)
9 天変地異
2021/08/01 11:40
(改)
10 初めて見る月
2021/08/05 12:11
(改)
11 月の使者
2021/08/06 12:08
(改)
12 逃亡
2021/08/08 19:09
(改)
13 悔恨
2021/09/23 16:06
(改)
14 不老不死の玉(ぎょく)
2021/08/09 16:23
(改)
15 輝華
2021/09/24 08:56
(改)
16 月の巫女(完)
2021/09/24 13:47
(改)