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作者: 緒花

「学校やだなぁ」

いつもの電車。いつもの時間。いつもの朝。この日は何故か学校に行くのが憂鬱な気持ちだ。

電車を待つ時間が短く感じる。車両の中、体を揺らし、眠い目を擦りながら目的の駅に着くのを待つ。いつもなら英単語を必死に覚えてながらこれどうなってるんだという体勢をキープする。しかし、今日はなんだか気分が乗らなかった。

待つこと20分、ようやく目的の駅の一つ前に停車した。目の前の席が空いた。

無意識に座った。その瞬間、髪の毛が抜け落ちたかのように、全ての疲れを吹き飛ばした。そしてこの時が永遠に続けば良いと感じた。

ガタンゴトン、ガタンゴトン、ガタンゴトン

電車は止まらない。

ガタンゴトン、ガタンゴトン、ガタンゴトン

電車は止まらない。

ガタンゴトン、ガタンゴトン、ガタンゴトン

電車は止まらない。

「次は飯田橋〜、飯田橋〜お出口は右側です。」

プシュー

毎日聴いてるような懐かしい音がする。降りなきゃいけないような気がする。

(学校の朝テスト受けないと別日にやるのめんどくさいかな。遅刻の電話もしないといけない。理由何にしよ。親にも言い訳考えないと。部活休んだら怒られるかな。意外と何も思わないか。意外でもないか。私も別に他の人が休もうが学校にいようが考えないしな。あー罪悪感だけが、、、。だるいなぁ。。。)

体は動かない。このままどこか遠くに行きたい。

ぴぽんぴぽんガシャン、、、

このまましばらく意識がない。


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