3話 〜どうやらチート使いみたいです〜
主人公はどうやらとんでもない力を持っていたそうです。
痛い。
めっちゃ殴られた。
んで、めっちゃ怒られた。
一応最初の方は防御魔法でなんとかしてた。
でもさ、まぁ、俺が悪いよねってことで解除した。
俺ってえらい。
「何を見たのさ…」
ナニを見ました。
「何がしたかったのさ」
不可抗力です、あの時出てきた君が悪いんです。
「僕が女だってわかって蔑む?」
ハーッハッハッハ、これで薫でナニかをしていた人は報われたな。
おめでとう、良かったな斎藤(数少ない友人)。
「斎藤、◯す、、、」
あ、やっべ。
「お二人さん、いちゃつくのも構いませんがもう直ぐ着きますよ?」
「へ〜い」
「はい…」
ごめんな薫、許せ。
〜隣国の帝都 アイール・リブレ〜
「「「は…?」」」
帝都に来た、そこまでは良かった。
ここはいろんな冒険者がいて、いろんな思考が入り混じった場所らしい。
外の見えない馬車から降りて気づいたがどうやら元の世界でいう県庁所在地付近以外はほとんど草原のようだ。
しかも県庁らしき建物は洋風の城に変わっていた。
街全体の雰囲気や外装もまるでRPGの世界観になっていた。
どうやらここの王は政治から何からを側近の人に任せていたらしい。
そして、少しでも落ちた人間は王が組織から切り捨てて、解雇するのだという。
それを繰り返しているうちに反逆者が集まったんだと。
そりゃこうなるわな。
「そ、そんな、、、どうして、、、」
いくら落ちたからといってエリートはエリート。
頭も腕もすごい人間たちが反逆を企んだ、しかも大勢。
帝都は燃え盛る炎と逃げ惑う都民の叫び声と断末魔が入り混じって
混沌に混沌を重ねていた。
だが心のどこかでこの状況を嗤って悦んでいる俺がいた。
「そ、そうよ!ギルドマスターは!」
「桜真、行くよ!」
「お、おう」
三人はギルド本部に向かって急ぎに急いだ。
後ろから近付いてくる影にすら気づかないほどに。
「おぉ、神代くん、生きておったか!」
「ギルドマスター!一体何が!」
「その話は後じゃ、そこの二人は?」
先生は何があったかをギルドマスターに話していた。
その間、悦びを抑えることで手一杯だった俺は話は聞いていなかった。
「なるほどのぅ。男の、ちとこっちへ来い」
言われた通りについていく。
暗い階段を下りていくと俺の2倍はある扉が現れた。
その扉を軽そうに開けるギルドマスター。
「この宝玉に触れてみぃ」
そこの現れたのは白なのか透明なのか
よくわからない色に淡く発光した球体だった。
「こう、ですか?」
手を乗せてみる。
「よし、そのまま待っとれ」
言われた通りにしてみる。すると球が黄色に光った球が赤、青、緑、黄に光った。
そして最終的にそれを灰色のような光が全ての色を包み込んだ。
「なんと…これは…若いの、名は?」
「桜真です。汐野 桜真。」
「よし、桜真よ。時間がないこっちへ来い」
は、はい。と連れて行かれたのは競技場らしき場所だった。
「お主の属性は、全属性+無じゃ」
おい待てなんか弱そうなもんが聞こえたぞ。
何もできなさそうな属性が聞こえたきがするんだが…
「無属性って…なんですか?」
ギルドマスターは無属性の恐ろしさと珍しさを教えてくれた。
「要するに、そこに在るものという概念そのものを消す属性と?」
その通りじゃ。とギルドマスターは言う。
「しかしじゃ、無魔法はやたら使ってはいかん。
使いこなせていない状態で使っては下手すると街自体を滅ぼすことになる」
その後、基本的な魔法の上位互換を教えてもらい、無魔法を練習することとなった。
どうやら俺は見ただけで能力がコピーできるらしい。
めっちゃチートだがまぁそんなことはどうでもいいや、練習しないと…
〜数時間後〜
「その辺でよかろう」
割と扱えるようになった。
だが、まだ完璧とは言えない。
「それだけ覚えれば反逆者たちには勝てるじゃろう。
じゃが慢心してはならん。魔法は時に人を飲み込む」
気をつけるのじゃぞ、と助言をもらい先生たちのいる上の階に戻った。
外はすっかり暗くなっていた、本来なら。
炎で外が燃え盛ってなかったらそんな時間帯だった。
休む暇はない。反逆者たちを倒さないと、、、
「薫は、、、ここで休んでた方がいいよな。
先生、薫をお願いします」
「え?私、秋雨さんのことは知らないわよ?」
・・・へ?
「あなた達について行ったんじゃないの?」
・・・は?
おいちょっと待て、どういうことだよ。
なんで薫がいないんだよ…
「マスター、特定の人物を探せる魔法ってありますか?」
「無いことはないが…ちと難しいぞ」
「大丈夫です。どうやら俺、強いらしいんで」
「そうか、任せい。呪文は「スアーツ」じゃ。
ついでに「ブースト」もかけといてやる、行って来い!」
よしこれで。
待ってろよ薫!!
お久しぶりです、烏龍茶です。
ちゃんと6/3に投稿できてるはずです。・・・多分。
あ、次回はなるべく早めにあげるのでよろしくです!
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