表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の日常は平凡だと思っていた  作者: 三神 雪奈
8/11

第7話 兄妹で買い物中に……?

2016.2.18 名前修正しました。


雪那が雪奈になってましたが、雪奈を雪那に直しました。

気づくの遅いですし......。

本当にすみませんでした!

ゲームセンター以来特にやることもなく、学校へ行き、遂に春休みとなった。


「お兄ちゃんー!」


勢いよく扉を、バン!と音を立てて開けながら、閉めもせず俺の方へ向かってくる。


「どうした。ていうか近いぞ雪那(せつな)


少女漫画じゃあるまいし、顔と顔の間が数センチしかないってのはどうかと思うぞ、妹よ。


「あぁ、ごめんね。買い物付き合ってくれないかな〜って思って……」


顔を離しながら、両手をパチンと合わせる動作をする。


「出かけんのか……」

「お願い!お兄ちゃん!お願いします!」


手を合わせたまま何度もペコペコとしている。


可愛い………いやいやいや?!シスコンとかじゃねえし?!ていうか誰に否定してんだ俺。


「あー、じゃあ10分くれ」

「おぉ!ありがとう!お兄ちゃん大好き!」

「わかった!わかったから離れろ!」


感謝しながらも抱きついてきた雪那を引き剥がす。


「準備は出来てんのか?」

「うん!じゃあ下でテレビ見て待ってるね!」


鼻歌を歌いながら小走りで下へ行った。


「楽しいんだな〜……」


▽ ▲ ▽


下でテレビをソファで見ながら待っているであろう雪那のとこへ行くと、


「おーい、行くぞ……ってまじかよ寝てる」


気持ちよさそうにスヤスヤ寝ているのだ。


そ、そんなに待たせたか?


時計をチラッと見てみるが、10分程度で降りてきていた。


「おーい、雪那ー起きろー」

「………んー…………」

「せーつーなー、起きろって」

「……んー?……ん⁈ね、寝てた⁈」

「あぁ、ぐっすりと。疲れてたのか?」

「ううん⁈全然疲れてないよ⁈うんうん元気だよ!」


なんだか妙に慌ててる。何かまずいことでもあったのか?


「い、行こ⁈」

「おう?」


小さめの白いリュックを背負って、そそくさと玄関の方へ行ってしまう。


「ん?なんだったんだ」


▽ ▲ ▽


また来た。見覚えのある大きな入り口。

4階建ての大型ショッピングモール。

4階のゲームセンターには先日来たばかりだ。


「2階行くよ!お兄ちゃん!」

「引っ張るなー」


俺の腕を片手で掴んでグイグイと引っ張る。


「はーやーく!」


何を急いでいるのか、わからないがとても楽しそうだ。


2階へ着くと女の子の洋服ブランドらしき店の前で止まる。


「お兄ちゃん外で待ってる?」

「そうだな。俺はちょっと入りにくいな」


何せ店の中はハートやらでキラキラしているし、壁や床は一面薄ピンク。

照明もかなり眩しい。

そのため、男の俺には入りにくいのだ。


「じゃあ行ってくるー!」


そう言って店の中に入っていった雪那を見届け、近くにあった椅子で携帯をいじりながら座って待つこと数十分。


「お兄ちゃんー!偶然ってすごいね!」

「ん?……へ?」


思わず変な声が出たが、雪那の方へ顔を上げて見れば、隣に三夏(みか)がいたからだ。


「なんで三夏がいんだ?」

「なんで普段外出しないあんたがいるのよ」


質問に質問を返してきたが、


「三夏さんも服買いにきてたらしくて、ばったり会ったの!」


美鈴さんは下で夕食の材料買ってるって!、と付け足し、説明してくれた。


「……あれ?ッ⁈雪那ちゃん。ちょっと……」


少し慌てた風の三夏は雪那に近づくと、何やらコソコソ話し出した。


「もしかして体調悪い?」

「え⁈はい……ちょっと」

「目の前がグルグルして、ちょっと息苦しい感じ?」

「な、何でわかったんですか⁈」


何を話してるんだろうか。

やってはいけないことだろうが、気になって聞き耳を立ててみるが全く聞こえない。


「さあ、女の勘かしら?お大事にね」

「……あ、はい。ありがとうございます!」

「私、ちょっと用事思い出したから帰るわね」

「はい!……なんか楽?」


話し終わった雪那はなんだか少しだけ元気になっていたような気がしたが、何かを考えているような気もした。


それからは、雪那の洋服選びに付き合った。


なんで俺が連れられてきたのか問うと、男の俺に服が似合うかどうか見て欲しかったらしい。


「は〜!楽しかった!いい服も見つかったし!お兄ちゃんありがと!」

「お〜。楽しかったようで何より」


両手がいっぱいになるほど買っていたので、持ってあげているのだが、


「雪菜、こんなに服買う金は一体どこから出てんだ?」


そう。まだ中学生の雪那はバイトをすることができないため、こんなに服を買うお金はないはずなのだ。


「お母さんがくれたの!」

「マジかよ。俺にはねぇのか……」

「聞いてみればいいんじゃない?」

「そうだな」


帰りにお菓子を一袋買い、二人で食べながら仲良く帰った。

明けましておめでとうございます!

今年もよろしくお願い致します。


遅いですね。すみませんでした。


今回の話は、少しだけ本編に繋がるようなものを入れました。わかりにくいですが。

更新遅いですが、毎回読んでくださっている方々、ありがとうございます!

頑張りますので、次回もよろしくお願い致します!

───────────────────────────────

誤字や脱字がありましたら、ご指摘お願いします!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ