第5話 外出のお誘い
この寒い時期に寒い朝っぱらから訪れてくる、この双子はどうしたものか。
____小学生のときからこの双子は好奇心旺盛で有り余るほど元気だった。
よく、俺と雪那と陽菜と遼とで遊んだものだ。
あの頃から姉であるはずの陽菜は落ち着きがなく、弟である遼のほうがまだ、大人しかった。
二人は常に行動を共にしていた。
それは今でも変わらない。
仲がいいのは良いことだ。
だが、朝から仲良く二人で他人の部屋に押しかけてくるのはおかしいと思う。
そんなことを考えながら、着替えを済ませ、下へ降り、洗面所に行き顔を洗い、覚めきった目を再び覚ました。
寝相が悪いのか髪が所々はねたまま、雪那達のいるリビングへ向かった。
「しんくん髪寝癖ついてる〜!可愛い〜」
扉を開けて、リビングに入った瞬間、陽菜に髪について指摘される。
寝癖ついてるのはしょうがねぇんだ。というか可愛いってなんだよ…。
「か、可愛いね?」
「…遼、お前もやめろ」
「褒めてるんだよ?」
「…陽菜。男に対して可愛いは褒め言葉じゃねぇ」
遼はふざけて言っているのだろうが、陽菜は結構本気で言っている様で…どうしたものか。
「でさ、用件なんだけど」
遼が突然真剣な表情になったから、どんなことを言い出すのかと思い、身構えた。のだが、
「ゲームセンター行かない?」
「はい?」
間抜けたことをサラッと言われ、思わず聞き返す。
「ゲームセンターだよ〜しんくん!」
「それはわかったが…。そのためだけにこんな朝から押しかけて来たのか?」
「うん!」
笑顔で肯定された。いやいや、何考えてんだこいつらは。
「ねーね一!いこーよー、ゲームセンター!!」
「落ち着け陽菜。お前は幼児か?」
ワーワーと騒ぎ立てる陽菜に対して思ったことを口にしただけなのだが、陽菜は大打撃を受けて様で、
「う、見た目はそうだとしても心は大人だもん!」
と涙目プラス、身長差による上目遣いときたものだ。
大抵の男子は、可愛い、などという感情があるのだろうが、慣れきった俺にはなんともない。
「陽菜ちゃんの涙目プラス上目遣い攻撃?!」
いや雪那は何言いだしてんだ。
「はー……」
疲れを吐き出すかの様に長く息を吐いた俺は、
「じゃ、行くか」
この場を落ち着かせるためにも行くことにした。
すみませんでした。期末テストとか期末テストとか…いや、勉強してないんですけどね。本当にすみませんでした!
PC禁止にされてしまって、スマホから投稿しているので可笑しな所があったらごめんなさい。
では、また次回お会いできたら嬉しいです!
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