第3話 妹は結構可愛いかもしれない
楽しくもない学校が終わり、佐多双子と下校。
見慣れた家の扉を開け、帰宅。
「ただいまー。おー暖けぇ」
そう告げ、靴を玄関で脱いだ。
ついてに上の制服も脱ぐ。
つまり、上半身はシャツ一枚。制服はきつくてたまらないからな。
「あ、お兄ちゃん。おかえり!っていうか。玄関で服脱ぐのやめてって言ったじゃん!もう…はい」
文句を言いつつ、部屋着を持ってきてくれていて、手渡してくれた。
「ありがとな」
手渡された服を着る。
頭を撫でてやると「子供扱いしなでよね!」、という我が妹。
「その格好可笑しいからちゃんと着替えてきてね!」
格好が可笑しいのは、上が長袖Tシャツ、下が制服だからだ。
「ていうか、玄関で服脱ぐこと事態可笑しいよ」
そう言い、俺の背中を押し、早く早く!、と着替えてくるように急かされる。
されるがままに階段を上り、自室に押し込まれた。
「早く着替えてね!下で待ってるから!」
バタンと音を立てて部屋の扉が閉められた。
トントンと軽快に階段を降りて行った妹の足音が聞こえなくなってから服を取り出す。
にしても、あいつは俺の母さんかよ…。
手取り早く着替え、下へ降りて行く。
「これ食べて!」
降りて行くやいなや何かを差し出された。
「えーっと?」
「カップケーキ!作ったの!」
グイグイとカップケーキの乗った皿を押し付けてくる。
「ありがとな。いただきます」
カップケーキを一つ手に取る。
大きく一口食べる。
「どう?おいし?」
少し心配そうに見つめてくる。
「雪那の料理で不味いもんがあるわけねーだろ。うまいぞ」
照れ臭そうにえへへと笑っている。
中2にもなるっていうのに、兄にべったりだな。こいつは。
おはこんばんちわ!
更新遅れてすみません。気まぐれで書いているので...
そして(?)評価とブックマークありがとうございます!嬉し過ぎます!
更新が遅くなるとは思いますがよろしくお願いします。
では、また次回お会いしましょう!
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