第1話 好きな町と俺の日常
吐く息が白く宙に消える。
淡々と降ってくる真っ白な粒。
季節は冬。
雪が積もった、というだけで町の雰囲気はガラリと変わってくる。
俺の昔から見慣れた町の風景。
「何年経ってもこの寒さには慣れないな」
はー、と息を吐くと白くなって消えていく。
この季節になると急激に気温が下がり、雪が積もることもそう珍しいことでもない。
「うわああ!冷たっ!」
「へへへ!もう一発くらえ~!」
広く真っ白に染まった草原。平坦な空き地だ。
遊具こそないが、子供達は工夫をしながら遊んでいる。町の子供達に大人気の場所だ。
今日も数人の子供達が雪を投げ合って元気よくはしゃいでいる。
楽しげに遊ぶ子供達を見ていると何故だか口元が緩んでしまう。
楽しそうでいいな___
「真也、朝からニヤニヤ気持ち悪いわ」
後ろからの声にすぐさま振り返り、
「第一声がそれかよ」
文句を返してやる。
これはいつも通りの日常。
実に平凡だ。…平凡か?
「もう、三夏…真也さん、おはようございます」
優しく微笑む。三夏の姉の美鈴。
「おう、はよ」
姉妹だというのにこの性格の違いは何だ。
心の中で少し悪態をついてみたり。
俺は一緒に登校するわけではないため、二人は歩くペースを上げ、前を歩いていく。
「相変わらず寒いねー三夏」「そうね」、と会話しながら、二人は仲良く登校。
微笑ましいものだ。
「真也くん、おっはよー!」
「しんくん、おっはー!」
いきなり、本当にいきなり。耳元で二つ、甲高い大声が頭の中に響く。
残念ながら、こちらもいつも通りの日常だ。
「はよ、っていうかうっせーよ!」
返事くらいは返してやる。俺優しいー。
しかしまあ、怒鳴ったせいか頭が痛む。
「真也くん、朝から怒ってどうしたのさ」
呑気な調子で聞いてくるこいつにも頭痛がする。
「お前らのせいで頭いてぇよ」
ため息をひとつ吐く。
「え、陽菜達のせいなの!?」
顔がまるで心外だと言ってる。はあ。
「そーだよ。早く行くぞ」
ぶっきら棒に返し、さっさと二人の前歩く。
毎朝の日課のようになっているから、まあ、別いいけどな。こっちの方が落ち着くしな。
「「ちょーっと!待ってよ!」」
後ろからは瓜二つの顔をした二人が急いで駆けてくる。声もぴったし。
「近所迷惑だっつーの」
「陽菜達はメーワクなんかじゃないもんね!」
そう言って舌をベーっと出す陽菜。
やることがいちいち子供っぽい。
「はいはい、ほんと、早く行くぞ」
もう一度、学校へ向かって歩いていく。
おはこんばんは!
今回も読んでくださった方々、ありがとうございます!アクセスされていて嬉しい限りです!感謝です!
文章自体が可笑しいこともあるかもしれません。許してやってください。
こんなやつですが、次回もよろしくお願いします!
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