3.緊急会議
よくある、会議風景
■■3.緊急会議
はいはい、戻ったとたんに緊急会議でございます。 お題は赤坂の広域殲滅と、俺の光る剣。 まあ、あれはやばいよ。
参加者は戦闘部から近藤部長、1課の土方課長、2課の斉藤課長、俺、赤坂。 開発部は徳川部長、真田課長、上条さん。 営業部が越後部長と田中。
斉藤課長は見るからに怒りくるってます。 近藤部長と土方課長はニヤニヤしっぱなし。 越後屋(越後部長ね)もニヤニヤ。 徳川部長、真田課長は凄く普通。 何が問題なの?って感じのようだ。 上条さん以下の平社員軍団は、この面子にびびってる感じ。 あ、赤坂だけは、こっそり真田課長とGJをやりあってる。 なんだこいつ・・・
「さて、開発部に今回の装備についての説明を求めたい。」
「斉藤課長、説明っていっても、新装備です。としかいいようがないんですが。」
「真田課長! あんた!なにやったのか! わかってるのかね!」
あー斉藤課長、きれまくり・・・ もう、殺気でまくり。
「話の途中ですまんが、営業部としては、ボーランドさんからクレームもきてないし、特にこの件についてはない。」
越後屋、回避スキル高すぎ。 田中がほっとしているのが、ものすごくむかつく。
「営業部さんは、この装備についてはご存知だったのでしょうか。」
「いや、当然しらなかったよ。」
「どう思われますか。」
「まあ、凄い装備だとは思うね。さすがに驚いたよ。」
「凄い装備って・・・ それだけですか? この危険性についてはどう思われますか?」
「危険性といっても、武器である以上は危険である。ということではないかね。」
「・・・たしかに、おっしゃる通りですが、そもそも、沖田や赤坂が使いこなせる装備ではないのでしょうか。」
「ん、でもうちの解析班によると、十分使いこなしてるということでしたけど?」
真田課長、火に油を注ぐのはやめて・・・ 斉藤課長の殺気が・・・ お願い、もうやめて、平社員軍団のライフは0よ・・・
「ごるあぁぁ! あの性能は1課クラス、いや、1課のトップレベル相当だ!」
「じゃあ、沖田君や赤坂さんはそのクラスってことですかね。」
なんじゃそりゃぁぁぁ
「そんな訳ないでしょう! 自分の部下の技量ぐらい把握してますよ!」
しきりにうなずく、俺と赤坂。 同情した目でそれを見る、上条さんと田中。 相変わらずニヤニヤしているほかのみなさん。 トイレいっていいですか?
「斉藤くん、いや斉藤課長。 まず沖田君の装備だが、あれは間違いなく汎用品だ。 なぜああいう現象が起きたのかは現在確認中だ。 次に、赤坂君の装備だが、あれは確かにここにいる真田の作った装備で、あの術式を発動させるには、今の赤坂君のMPでは足りないという認識をしていた。 よって、発動されることはないと。 しかし、彼女のMPは我々の認識以上にあったようで、というか、突然増えたようにみえるのだが、実際に発動されてしまった訳だ。」
斉藤課長、よく徳川部長を睨めるな。 恐るべし斉藤課長。 というか、それにびびらない徳川部長も凄すぎ。 でも、あの装備って本当に汎用品なのか?
「では、沖田については、調査結果がでるまでは、元の装備に戻す。 赤坂の装備については、封印する。 ということでよろしいでしょうか。 沖田と同様な装備については、これまで問題がなかったという点と、回収、変更するのは困難かと思いますので、そのままとしたいと思います。 よろしいでしょうか。」
近藤部長、綺麗にまとめるな。 まあ、斉藤課長もしょうがないって感じだし。 一件落着か。
「えー。」
「ぶほっ。」
赤坂ーーーー。 空気読めよ。 ああ、注目浴びすぎ。 俺のライフはマイナス突入。
「なにか問題でも?」
今さら空気読んでも遅いよ? つうか真っ青。 近藤部長に睨まれてるよ。 俺死ぬの?
「いや、私も赤坂も異存はありません。」
俺の回避スキルがあがった。 沖田はレベルが上がったが、瀕死である。 うれしくねーーーーーー。
「では、そういうことで。」
とりあえず、平社員軍団で休憩所に集合。
「いや、まいった。 上条さん、アレ本当に汎用品なんですか。」
「絶対汎用品。 俺が倉庫から出してきたから、間違いない。」
んー 納得いかないが、本当なのだろう。
「まあ、結果的に事故があった訳でもなく、むしろあの装備のおかげでサクッと終わった訳だから、別に問題はないと思うけどね。」
「田中ーーー。 あれはおかしいから。 一歩まちがってたら、暴発して全員死んでたかもしれないから。」
一同沈黙。
「まあ、沖田はあとで装備とりに来いよ。新しいの用意しておくから。 あ、もちろん開発部持ちな。」
そうそう、赤坂の変身だが、あれは見た目を変える機能があるらしく、性能はどの見た目でも変わらないらしい。 その機能っているの?
とりあえず、一同解散。
部署に戻ると、みんなの目が痛い。 今日はライフ減りまくり。 ああああああ、斉藤課長が呼んでるうううう。
「沖田と赤坂は、規定通り3日間休め。 その後のことは、後日とする。」
会社の規定で、1週間以上の連続勤務をした場合には、最低3日の休暇がもらえることになっている。 いつも以上に神制度だと思う。 この視線続いたら、俺折れるって。
その日はそのまま帰りました。 装備は休暇後に受け取りにいくって、上条さんにメールしといた。