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17.迷いの森

17話です。すみません、何度か書き直してますが、いまいち感が・・・

■■17.迷いの森



「知ってるか。古来より、人とは迷う生き物であった。」


「沖田さん、この状況で何言ってるんですか。そんなの分かってます。」


「そうっす。それより、この後どうするっすか。」



 そうだ、俺達は完全に道に迷っていた。

 

「まあ、落ち着け。こういう時は、あわてたら負けだ。」


「いい加減、そのセリフ聞き飽きたっす。たぶん10回目ぐらいっす。」


 赤坂とサスケの視線が痛い。

 

 

 ことの起こりは、4課で案件対応中のチームが行方不明になったことから始まった。

 仮想身体であるため、追跡機能があり、行方不明というのはありえないのだが、一切の連絡が途絶えたらしい。この状態は想定されておらず、行方不明の状態で死亡した場合、復活ができなくなるケースもあるらしい。

 

 至急、対応可能なチームが全て駆り出され、大規模な捜索が始まった。

 俺達も捜索に参加したが、指定された森のエリアを進んでいくうちに、異常に気がついた。

 

 まず、近くにいたチームの気配が消えた。すくなくとも近くに2チーム居たはずだが、気がつくと2チームとも気配がなくなっていた。連絡をとろうとするが、まったく反応がない。3人とも一斉に使えなくなっているため、通信機の故障ではないようだ。

 

 次に、マップが機能していないことが判明した。レーダーに反応はあるが、マップ自体が機能していないため、自分達の現在地点が分からなくなっていた。しかも、4課の担当エリアであり始めての土地であったため、土地勘的なものもまったく無い。

 

 とりあえず、来た道を戻ることにしたが、自分達の移動してきた形跡が見当たらない。周りにもチームがいたため、特にマーキングなどもしていなかった。しばらく動いてみるが、どうも同じところをぐるぐる回っているようだ。念のため、手持ちの計器でいろいろと確認してみる。すると、磁気などのいくつかで異常が見られた。このへんがマップの異常を引き起こしているようだ。

 計器が使えないのなら、太陽などを基点にすることも可能ではあるが、この森は結構深く、太陽はまったく見えていない。

 

 

 とりあえず、周りに気配がないため、じっと救助を待つというのも現実的ではないので、マーキングしながら動くことにする。

 すると、どうやら右回りで回り続けていることが分かった。なので、左側に進むようにしてみる。無意識のうちに右に行こうとするが、わざと左を向いて進む、というのを繰り返していると、水の音が聞こえてくる。赤坂が水の音で、このエリアの川の存在を思い出したようだ。記憶によれば、川を下っていけば、平地に出られるはずだというので、それに賭けてみることにする。

 

 そういえば、迷ったと分かった時から、魔物にあっていないことに気がつく。おそらく、魔物たちはここが迷うところと知っていて、近づかないのだろう。いずれにせよ、この状態での戦闘は避けたいので、こちらにとってもありがたい。

 

 水の音を目指して進んでいくと、幅10mほどの川が続いていた。そして滝のような音はするのだが、見えなかった。

 

「この川を下っていけば、森を抜けられそうだな。」


「そうですね。かなりはずれの方に出てしまうと思いますが、迷うことはないでしょう。」


 しばらく休憩したあと、俺達は川に沿って進んでいく。

 

 なんか川の方から、気配がするんだが、何もいない。赤坂とサスケも気配を感じているようだ。川幅は10mぐらいなので、それ程深くは無いはずだ。ということは、魚かなにかだろうか。

 

「なんかいるな。」


「ええ、いますね。」


 次の瞬間、川の中からウォーターボールが飛んできた。

 

 二人の前に飛び出し、盾ではじく。赤坂とサスケは、すぐに後ろに移動していた。

 

 続けて、ウォーターボールが飛んでくる。 しかし、敵が見えないので、攻撃できない。

 

「まずいな。一旦引くか。」


 俺達は、そのまま森の中に隠れる。森の中までは追ってこないようだ。

 

「川の中から攻撃してきましたね。水系の魔物でしょうか。」


「おそらくそうだろうな。でも水系の魔物ってなんだ?」


 水系の魔物は初めてだった。俺達のエリアでは見たことがない。このエリア特有の魔物だろうか。

 先程のウォーターボールは、それほど脅威ではないが、相手の戦力がつかめない状態で対峙するのは危険だろう。

 

 しばらく様子を見ていると、魚の顔をして、手や背中にヒレのある人間のようなものが、川から上がってきた。

 

「サハギンか、始めてみた。」


「あれが、サハギンですか。」


 赤坂とサスケも、初めてみたようで、目を見張っている。

 

「人間ども、どこから来た。」


 先頭のサハギンが、こちらに声をかけてくる。いつでも襲いかかる、という威圧感がある。

 

「俺達は、町からきた。この森で消息を絶った仲間を探している。」


「この森は、迷いの森。一度入ったら、でることは叶わん。」

 

 サハギンたちは3人。全員が槍や剣を持っている。おそらく水系の魔法も使えるファイターということだろう。


「つまり、ここで死ねと?」


 俺が前に出ると、一斉にウォーターボールが飛んでくる。盾で防ぎながら、そのまま川のほうに押し込んでいく。 

 

「ウォータートルネード」


 俺が押し込んだ隙に、赤坂の放った魔法で、サハギン達は上空に巻き上げられていく。俺とサスケが、落ちてくるところを捕らえるために、詰め寄っていく。

 そして、サハギンを捕らえようと、剣を構えた。

 

「待たれよ。」


 声のする方を見ると、群れのリーダーと思われるサハギンと、その後ろに10人ぐらいいた。

 

「冒険者の方々、申し訳ない。」


 戦意は無いようだが、念のため、巻き上げられたうちの一人を抑える。

 

「あなた達は、操られては居ないようだ。 そ、そのお姿・・ も、もしや水神様?!」


 視線の先を追うと、赤坂が居た。へ?水神って竜とかじゃないの?

 今日は、やたらとお仕置きがすきなグループのなかの一人、魔法少女マーキュリーだ。 あ、ひょっとして、このキャラは水神をモチーフにしている・・・訳がない。

 

 突然ひれふし始める半魚人たちにビビリながらも話を聞くと、この辺の水辺はサハギン達のテリトリーだそうだ。しかし、最近セイレーンが現れて、サハギン達やこの森に迷い込んでくるものたちを虜にして、勢力を広げているらしい。

 つまり、俺達はそのセイレーンの配下だと思われていたらしい。

 なんで、川にセイレーンがいるの?と思ったが、とにかく居るそうなのでしょうがない。

 

「水神様、我々に是非、力をお貸しください。」


 俺は水神様こと、赤坂を見るが、赤坂はどうしましょう?って感じだった。

 

「おそらく、行方不明者も虜にされている可能性が高いな。ここは手伝ってもいいかもしれない。」


「そうっすね、その可能性は高いですし、ここで断るとこの森を抜けるのも面倒そうっす。」


「では、サハギンの皆よ、わらわの力を貸してたもう。」


 いや、赤坂。その言葉遣いは変だから。それとも、なんか憑依された?

 

 

 こうして、セイレーンの討伐に向かうことになった。この上流の滝のほうに居るらしい。俺達が聞いた水の音も、その滝だったのだろう。

 セイレーンは、その歌声で虜にして、自分の配下として使うのだそうだ。その辺は川にいても、一緒らしい。ということは、音による隷属の何か仕掛けのようなものがあると考えて良いだろう。でも、サハギンって耳あるのか?

 

「音で虜にされると分かっているのであれば、耳を塞いでおけばいい訳だろう?」


「たしかにそうですが、我らサハギン族は体全体が耳のようなものですので、塞ぐということができません。」


 あー、そういうことか。面倒だな。

 

「それでしたら、サイレントの魔法を応用して、一時的に音を弾くようにしてみましょうか。」


「え?そんなことできるっすか?」


「謹製テントとかで使っている、あの魔法の応用でできそうですね。ただし、会話もできなくなりますので、その辺の準備は必要になりますが。」


 赤坂凄え。そんなことまで出来るのかよ。

 対策として、ハンドサインを決めて、最低限の意思疎通をできるようにしておく。

 

 サハギンの戦士達30名ほどと、その滝に向かうと、物陰に隠れて様子を伺う。

 滝の周りには、虜にされているらしい100人ほどのさまざまな種族がいた。

 その中に、見慣れた装備の集団も15人ほどいる。あれが行方不明になったチームのようだ。しかも、3チームとかいるし。よく見ると、俺達と捜索に来ていた2チームもいやがるようだ。

 おい、捜索にきて遭難するなよ。まあ、俺達も遭難したけど。

 

 サスケとサハギンのうち捜索能力に優れた数名で、状況を探ってもらう。おそらくセイレーンの眷属もある程度いると思われるが、セイレーンもその姿はないようだ。

 

 サスケ達が戻ってくると、なんか一生懸命、身振り手振りで伝えてくる。が、まったく分からん。

 耳栓を外すように、サスケに耳を指差してやる。

 

「セイレーン達は、あの滝の裏にある洞窟みたいなところに居そうっす。数までは分からないっすが、眷属もそれなりには居そうっすね。」

 

「じゃあ、あそこの集団を先に倒す必要があるってことか。」


 早速、動くことにする。作戦的には、どうも虜にされている状態だと、動きがものすごく遅い。おそらく意識が無い状態かつ、命令されたことだけしか出来ないのであろう。そして、もともと持っている能力を使うことができないのであろう。

 それであれば、赤坂の魔法を中心に俺達だけで対応したほうが良さそうだ。なんせ、まだ連携とかできる状態ではないし、唯でさえ音に頼れない状態だ。

 

「おい、こっちだ。」


 俺が連中の前に躍り出て、注意を引く。想像通り、ゆっくりと俺に向かってあるって来た。やつらは音が聞こえているので、音にも反応してくる。


「サンダー(範囲)」


 赤坂のサンダーが次々と集団に放たれると、殆どがそのまま気絶しながら崩れ落ちた。残っているのは、俺と同じ装備をした行方不明者だけのようだ。

 しかし、サンダーの効果で麻痺しているため、ほぼ立っている状態になったため、俺とサスケがどんどん気絶させていく。あっという間に片がついた。

 

 ためしに、一人だけ起こしてみると、虜になった状態から抜けていた。一旦気絶すると、虜から開放されるようだ。早速、他も起こしていく。

 

 話をしてみると、やはり森で迷って、この滝にきたところで、セイレーンとその眷属達に襲われたらしい。そして、歌のようなものを聴いたら、意識がなくなったらしい。虜にされている間は、意識がないようだ。

 

 戦えそうなのは、手伝ってもらうことにして、ハンドサインを教えて、耳栓をしてもらう。サハギンは赤坂が魔法をかけていく。

 

 情報によると、セイレーン達は、数はそれほど多くなく、強さもそれ程強くなかった。むしろ、セイレーンの能力である、相手を虜にしてしまうという戦い方をしているようだ。

 

 しばらくしたところで、滝から何かが出てきた。

 

「お前ら、なにをしておる。そのもの達を捕らえろ。」


 セイレーンの眷属と思われるものが、俺達を指し示していた。まあ、虜になってないから、言うこときかないけど。

 逆にサクッと捕まえてしまう。虜になっていないことに驚いていたが、結局、尋問には答えてくれた。

 

 セイレーンと10名ほどの眷属が中にいるらしい。やはり、もともとは海にいたのだが、なんらかの事情で川に逃げてきたそうだ。おそらく、ほかの魔物かなにかに、負けて追われたのだろう。

 

 洞窟は2人が並んで歩ける程度の広さだった。サハギンによると、奥は結構深くまで続いているそうだ。

 俺達と、サハギン数名がメインで入っていく。なにかあったら、端末で信号を送って、外の待機組に突入してもらうことにする。

 一応、途中で信号のやり取りをして、テストしながらだけど。ダメなら、中継してもらえばいい。

 

 俺達はどんどん進んでいくが、特になにも出てこなかった。途中で信号が届かなくなったため、中継に入ってもらい、そのまま進んでいく。

 

 しばらくいくと、明るい部屋のようなものが見えてくる。あれが、最深部だ。

 その部屋は、祭壇として使われていたという。壁に水晶が剣のようにつきだしており、その水晶が光を放っている。

 

「ふふふ、良くぞここまで来た。では、褒美としてわらわの虜にしてやろう。」


 なんか言ってる女の人がいる。多分あれがセイレーンだろう。一応、驚いてみた。

 そのまわりには、眷属が10人ほどいる。眷属達は剣や杖を持っていた。

 

 セイレーンが歌い始めるが、俺達は耳栓をしているので、影響は受けない。が、突然苦しみだす。

 

「ううううううわああああああ」


 眷属達が俺達に近づいてきて、俺達をセイレーンの前に連れて行く。

 

「わらわの前に跪くがよい。」


 セイレーンのその言葉に、俺達は聞こえていないのだが、一斉に伏せる。とはいえ、別に五体投地ではない。

 

 背後から、一斉にセイレーンや眷属に向けて魔法と弓が放たれた。眷族たちがばたばたと倒れていく。信号で駆けつけた仲間達からの攻撃である。続けて、剣を持った仲間達が残った眷属にかかっていった。俺達は起き上がると、セイレーンに向かっていく。

 

「お前ら、何故虜にならん。」


 と、セイレーンは言っていると思うのだが、耳栓してるから聞こえてない。まあ、怒りまくってるし、この状況なら、そのセリフしかないだろう。

 

 セイレーンが水系の魔法を放つ。俺が正面でそれを受けるが、結構きつい。サスケとサハギン達がセイレーンに切りかかり、ダメージを与えていく。しかし、セイレーンは物理攻撃には、それなりに耐性があるようだ。あまり効いている感じがない。後ろでは、眷属達との戦いが繰り広げられている。

 

 赤坂がファイアを唱えるが、水にファイアもあまり効き目がなさそうだった。サンダーは効きそうだが、ぬれた床を電気が伝って、広範囲でダメージをうけそうなので使えない。そのまま持久戦になっていくが、セイレーンの攻撃は、殆どが水系の魔法によるものであり、サハギン達は水系の耐性を持っているため、それほどダメージは受けない。しかし、俺は盾で防いでいるといっても、結構ダメージが蓄積していった。途中でサハギンにタンクを変わってもらうが、正面でうけると、サハギンといえども結構きつそうだった。

 このまま、セイレーンのMPが切れるまで粘れれば勝ちだが、一向に切れる気配がない。どちらかというと押されており、ジリ貧になりつつあった。

 

 突然、後ろから肩をつかまれ振り返ると、赤坂が退避のサインを出している。俺はサスケ達に退避の合図を送って、入り口に退避していく。幸いなことに、眷属はもう残って居なかった。

 

 セイレーンは俺達が逃げ出していくのを見ているだけで、追いかけてはこなかった。

 そして、その正面には、赤坂が一人で立っていた。

 

「ウォータートルネード!」

 

 突然、水の竜巻が吹き荒れて、セイレーンの体が勢いよく持ち上がる。俺はあわてて盾を構えて赤坂の前駆けつけ、飛んでくる石や水、風から守りながら、赤坂と通路まで後退していく。途中何度も竜巻に巻き込まれそうになるが、周りの助けもあり、なんとか通路までたどり着けた。

 

 セイレーンの体は、水のトルネードで持ち上げられ、何度も勢いよく天井や壁に叩きつけられていく。

 

「ひえええええええ」


 などと言っていると思われるが、当然聞こえてない。まあ、耳栓を外しても、嵐のような音しか聞こえていないだろうけど。

 そして、こちらも必死に通路の壁にしがみつきながら、風や飛んでくる石などを盾で防御しているのがやっとである。

 

 しばらくして、徐々に竜巻は弱くなっていった。

 

 ドカッという音というか、振動がした方を見ると、そこにはセイレーンが横たわっていた。

 近づいてみると、セイレーンは変な方向に体がねじれており、おそらく水晶で斬られたであろう傷で、全身が傷だらけになって息絶えていた。

 

「この状況で、ああいう魔法を使うとか・・・ というか、あんな魔法って使えるものなのか・・・」


 行方不明だったチームのメンバー達が、赤坂を驚愕の目で見ていた。まあ、普通は思いつかんし、使えんな、普通は。

 

 一応、周りを確認すると、セイレーンの眷属は残っていないようだ。こちらも何人かが怪我をしてはいたが、重傷者はなかった。後始末はサハギン達に任せて、俺達は川まで戻った。

 

 

「さすがは水神様でございます。これで安心して暮らせます。」


 サハギン達のリーダーが俺達に感謝の意を示し、なんか光っている物を出してきた。

 

「水神様、こちらをお納めください。我らの宝になります。」


 え? え? それって、○ーキュリー・クリスタルじゃね? つうか、これ以上変身させてどうするのよ・・

 

「ありがたく頂戴する。」


 赤坂はニッコリ微笑んで、受け取ってしまった。

 

 

 サハギン達が、下流の森を抜けるぐらいまで、送ってくれるという。俺達はサハギンのリーダー達に挨拶をして、下流へ向かった。歩きながらサハギン達から話を聞いたが、どうやら、この森は磁気ばかりでなく、いろいろなものがおかしいのだそうだ。まず、計器類は使えず、まっすぐ歩けなくなる。太陽も見えないため、確実に道に迷うのである。

 4課のメンバーによると、本来ならここは立ち入り禁止区域だったのだが、魔物を追って、気がつかないうちにまぎれてしまったのだという。

 また、セイレーンが住みつく前は、川までなんとかでて、そこから下流にむかっていく、というのが最後の手段だったが、捕らわれていたものたちは、そこで待ち構えていたセイレーンに捕らわれたという。

 

 推測だが、海を追われたセイレーンは、迷いの森に惹かれてきたのではないか、と思う。ある意味、迷いの森は、陸地のバミューダトライアングルのようなものだ。

 でも、セイレーンを追い払うほどの魔物がいたとしたら、それって何者なんだろう。やっぱりクラーケンとかになるんだろうか。まあ、赤坂あたりはクラーケンでたこ焼きとか作りそうだから、喜んで討伐しに行きそうだけど。

 

 結構な距離を歩いたが、ようやく森を抜けることが出来た。案内してくれたサハギン達に挨拶して、俺達はそれぞれ分かれていった。計器類は回復していたので、連絡を取って、全員無事であることを伝え、向かえに来てもらうことにした。

 

 こうして、迷える森から無事生還できたのだが、報告書は後でコピーさせてもらうことを忘れずに伝える。助けたのだから、それぐらいはやって欲しい。

 

 

 後日。赤坂がサハギンから貰った例の宝が、ものすごくヤバイことが判明した。真田課長いわく、魔力の増幅、コントロール機能を持ち、クレナイの対魔波動砲のコントロールが出来てしまう可能性があるらしい。可能性とはいえ、どんな性能なんだ、それ。

 至急、幹部会議が開かれ、永久封印とすることが決定する。まあ、勝手に異世界から持ち出していいレベルの物でもないしな。

 

 当然、その決定に赤坂は怒り狂うわけだが、そのとばっちりは、俺とサスケに向いた。当然向いた。


狼人とかリザードマンが結構好きなので、入れてみたんですが。

途中で息切れしているのが、ありありと出ててすみません。

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