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俺を異世界に召喚した悪い魔女の婆さんをロリババアにしたら何処までも粘着して来るようになったんですけど!?  作者: アステロイドV2
第二章

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鑑定ッ!!(カッコいいポーズ)

───ダンジョン攻略2日目。


第8階層のボス部屋では激闘が繰り広げられていた。


「グォオオオオオ!!」


第8階層のボスである雄牛(おうし)の頭部を持った人型の魔物、ミノタウロス。


相対するは、お得意の身体強化魔法の効力によって膨れ上がった筋肉で上着が弾け飛び上半身裸になっている我らが主人公、キョウ。


「たありゃあああああ!!!」


キョウは3mを超えるミノタウロスの筋骨隆々(きんこつりゅうりゅう)とした身体に数十回に及ぶ拳のラッシュを叩き込む!


「ウグッ……オオォォォ…………」


そのあまりに重すぎる打撃を身体中に受けたミノタウロスは、血反吐を吐きながら崩れ落ち、魔力の粒子となって霧散(むさん)した。


「決まった───!」


激闘を制した俺はカッコいい決めポーズを取る。


「相ッ変わらず乱暴な奴じゃなぁ……もっとこうスマートに、効率的に、手際良く戦えんのか?」


「おいおいおい、この非効率な筋肉に救われたのをもうお忘れか~?」


俺はワザとらしくボディビルで見るような様々なポーズを取りながらディザベルに近づこうとする。


「やめろ!寄るな!近づくな!ワシから3m以上離れろ!!」


ディザベルは自分の周囲に浮いている6本の白金の剣の切っ先を全てキョウに向けて全力で抵抗する。


「めっちゃ嫌がるじゃん……」


俺は、からかうの止めて身体強化を解除し、膨張した筋肉を仕舞ってボス戦報酬の宝箱を開ける。


「別にお主が嫌という訳では……」


「あらそう?」


俺はディザベルの方を向く。


「寄るな」


「…………」


なんて理不尽な女だ。


俺は宝箱に視線を戻し中身を確認する。


中に入っていたのは───まるで茶柱の様に立っている鉄の棒だった。


「なんだこれ?」


俺はそれを宝箱から取り出そうとする───が鉄の棒はドンドン伸びて行き、全然引き抜くことが出来ない。


「なんだこれ!?」


それはもう我武者羅(がむしゃら)になって棒を引く、引く、引く!!


その必死さの甲斐もあって、ようやく棒以外の形状が宝箱から見えた。


「斧かこれ!?」


出て来たのは長さ8m超えの片刃の斧だった。


「よく見ろ」


「ん?」


俺はディザベルが指を差している斧の先端を見つめる。


「槍ィ!?……ハルバード(斧槍)かこれ!?」


訂正、長さ8m超えのハルバードが出て来た。


「重ッ!?」


その馬鹿みたいな重さに誤って自分の足に落としそうになり、俺は慌てて身体強化を発動する。


膨れ上がる筋肉、(みなぎ)るパワー!


俺は何とかハルバードを自分の足に落とさずに済んだ。


「ギャグみたいな身体じゃのぅ」


「何か言ったか!?」


「なーんにも」


「ったく、なんなんだよ、この馬鹿みたいな武器」


俺は持っていたハルバードを床に置く。


「どれ、スペクタクルズ・アイ(鑑定眼)で調べてみよ?」


「あぁ?でもアレ、さっき失敗したけど?」


「魔力を弱めながらピントが合うまで見てみよ」


「ああ、なるほど」


先程、魔力過多で誤って透視を発動させてしまったが、逆に言えばそこから魔力を弱めていけば鑑定になるなんて頭いいなぁ!


よし!目指せ鑑定!


俺はディザベルに言われた通りに魔力を弱めながら鑑定を発動させようと試みる。


微調整に続く微調整で視界に文字が浮かび上がって来た。


後は、ぼやけた文字のピントが合うようにして……っと。


「おお!」


「どうじゃ?」


「見えたぜ、俺にも、ハッキリと!」


サムズアップ!


俺はディザベルにサムズアップを見せてハルバードの性能を確かめる。



■リターン・ハルバード


高純度の鉄で作られた魔の大斧槍。


エンチャントされた能力により例え砕けても時間を掛けて持ち手から再生する。



「だって!強そ~~~!!」


耐久値を気にすることなく雑に使ってもいい武器!なんて強そうなんだ!


こんな馬鹿みたいに重くて馬鹿みたいに長すぎる武器誰が使うんだよとか思ってたけど、よーく見るとなんかカッコよく見えてきた!


ああ、なんか愛着湧いて来たかもー!


「ミスリルより硬いお主が、自身より脆い武器を使う意味はあるのか?」


「ああ、いらね!誰が使うか、こんなブサイク!」


俺は馬鹿武器をアイテムボックスに投げ捨てた。


「この世界でミスリルより硬い鉱石って何?」


「アダマンタイトやオリハルコン、それとヒヒイロカネかのぅ?」


「じゃあそれ目指して行くぞおおお!!」


「武器ならワシがいくらでも出してやるというのに」


俺は最強の武器獲得を夢見て、次なる階層へ進んだ。

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