表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺を異世界に召喚した悪い魔女の婆さんをロリババアにしたら何処までも粘着して来るようになったんですけど!?  作者: アステロイドV2
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/51

初めてのボス戦、初めての宝箱

「敵がいない……」


張り切ってダンジョンに突入したのに敵の姿が何処にも見当たらない、何故だ!?


「それはそうじゃろ。ここはまだ1階、先に入って行った冒険者が倒しておるわ」


「そっ…………かぁ~~~」


他の冒険者の存在をすっかり失念していた。


ここは言わば他のプレイヤーが存在するMMORPGの世界、一人用のRPGの世界では無い。


他にプレイヤーが存在する以上、モンスターは狩られていて当然だし、更に言うならゲームと違ってモンスターや宝箱の出現数も調整されている訳では無いし、階層ボスとの戦闘も複数のプレイヤーが同時に挑戦出来るようなゲームと違って順番を待たないといけない。


俺は何処かゲーム気分でいたのかもしれない。


「い~やマジかぁ……」


マジで一戦もせずに第一階層目のボス部屋前まで来てしまった。順番待ちの待機列に並びながら俺はため息をついた。


「別に楽でよいではないか?戦闘なら後で嫌というほど味わえるぞ?」


「それはそうかもしれないけど……何というか出鼻を挫かれたというか……」


「ふむ……ならばボスとの戦闘はお主がやるか?」


「是非ともそうさせてもらいます……」


道中の戦闘が無かったとはいえボス戦はある、気を取り直して行こう。


遊園地のアトラクションよりは回転率の良い待機列に並びながら自分達の番はまだかと待つこと20分、ようやく自分達の番が来た。


「遂に来た来た、やっと来た!俺の華々しい成り上がり冒険者物語の第1ページを飾るモンスターは何処のどいつだ!?」


俺は第1階層のボス部屋の扉を勢いよく開けて中へエントリーする。


ボス部屋は土の地面に土の壁、そしてそこそこの広さの広間にゴブリンが6匹。


…………6匹!?


「うっ、嘘だろ!?」


ま、まあ1階のボスならこんなもんか?こんなもんなのか!?いや噓でしょ!?


「汚い」


お粗末なボスの登場。俺がそのあまりのしょうもなさに肩透かしを食らっている間にディザベルが白金の剣を雨の様にゴブリンに発射し瞬殺してしまった。


「「あ」」


俺がディザベルが同時に同じ言葉を発する。


「す、すまん。お主に任せると言ったのに反射的に殺してしまった」


ディザベルがばつが悪そうにキョウに謝る。


「い、いやまあ一応命が掛かってる戦闘でボケっとしてる俺が悪いから」


「そ、そうか……では次こそは」


「ああ、俺がやるよ」


気を取り直して第2階層に向かおうと広間の奥にある下り階段に向かおうとした時、何もない空間から木箱が現れた。


あの特徴的なSilhouette(シルエット)は!?


「こ、これは宝箱!?」


俺は屈んで木箱に触る。


「そういえば忘れてたのぅ」


ボス戦といえば強敵とのバトル、そして討伐報酬!なのだが…………。


「な、なんだろう…………全ッ然ッ開けたくない。開けたい気持ちが微塵も沸いて来ない!?」


「……ワシが開けるか?」


流石に可愛そうだと思ったのかディザベルが代わりに宝箱を開封しようかと提案する。


「い、いや流石に俺が開けようかな……いやでもこれ!俺にとって異世界生活初めての宝箱なんだけど……!」


震える手が止まらない。


「お、おお…………うおおおおおおおおおおおおおおおお!これは気合いの雄叫び!開けさせていただきますッ!」


意を決して人生初の宝箱を開けるッ!


「さあ中身はッ!!!」


俺は宝箱の中身を凝視する。


「…………薬草じゃの」


「ハァッ!?葉っぱが3枚ィィィィ!?うわぁぁぁぁあああ!!」


「…………フッ……」


悪いとは思っていつつもキョウの大袈裟なリアクションにディザベルは思わず鼻で笑ってしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ