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俺を異世界に召喚した悪い魔女の婆さんをロリババアにしたら何処までも粘着して来るようになったんですけど!?  作者: アステロイドV2
第二章

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ディザベルの寄り道

ポートリス王国から大分離れた街道沿いの雑木林の奥。


「はぁはぁ……はぁ!」


「グギャァ!ギィィイイ!!」


年端も行かない1人の少女と棍棒や刃物を振り回しながら少女を追う3匹のゴブリン。


「だ、誰か───」


「ミギャァアア!」


「あ”───」


ゴブリンの1匹が放った投石が少女の後頭部に直撃、少女は転倒してしまう。


「助け……誰……か…………」


「助けに来たぞ」


「───え?」


倒れた少女の目の前に、いつの間にか桃色の髪の少女、ディザベルが立っていた。


「全身傷だらけではないか、危ないぞ、こんな所に1人で居ては?」


ディザベルは両膝をつき、倒れている少女に回復魔法を掛けて傷を癒す。


「痛い所は無いか?」


ディザベルは倒れている少女を持ち上げて起き上がらせると少女の服に付いた汚れを手で払いながら身体に異常が無いかを聞く。


「えっ、あ、あれ?何処も痛くない!?」


少女は初めて受けた回復魔法の効果に驚きを隠せないでいる。


「家は何処か?送り届けてやろう」


「家は───ってあれ!?あのバケモノは!?」


少女は慌てて後ろを振り返り自分を追って来ていたゴブリンたちを探すが何処にも見当たらない。


「アレならもうワシが倒したよ」


「ホント!?」


「本当じゃとも」


少女を追い詰めていた3匹のゴブリンは、駆けつけたディザベルが召喚した白金の剣によって断末魔の叫びを上げることなく倒され、既に塵も残らず消滅していた。


「お姉ちゃんもしかして強いの?」


「うむ、強いぞ。これでも冒険者じゃからな」


「冒険者!!」


少女は前のめりになって驚く。


「くふふ、ワシの名はルル。お主は?」


「私はプリアル!ルルちゃんお願い、皆を助けて!!さっきのバケモノがいっぱい家に来て!それでみんなやられちゃって!でもお姉ちゃんが逃がしてくれて!それでそれでっ!」


「家の場所は分かるか?」


「え!?あ…………」


プリアルの顔が見る見るうちに真っ青になっていく。


きっと此処まで無我夢中でゴブリンから逃げて来たせいで自分が何処から来たのか分からなくなってしまったのだろう。


「問題無いぞ、プリアル」


ディザベルは此処まで乗って来た魔法の絨毯を広げると、プリアルを抱き抱えて絨毯の上に乗せる。


「わわっ!?何これ何これ!?」


「空飛ぶ魔法の絨毯じゃよ、これでプリアルの家まで飛ばして()こう」


「場所は分かるの!?」


「何、問題ない。空から見下ろせば、すぐ分かる」


ディザベルは魔法の絨毯に乗り、高度を上昇させる。


魔法の絨毯は、たちまち雑木林の木々よりも高く飛び上がる。


「それにワシは特別目が良いんじゃよ」


ディザベルは辺りを見渡すとプリアルの家があるであろう小さな町をすぐに見つけた。


小さな村は、ここから少し離れた位置にあったがスピードを出せば3分もあれば着きそうだ。


「ほれ、もう見つけたぞ?」


ディザベルはプリアルを安心させるべく小さな町がある方向を指差す。


「ホント!?」


「うむ。ではスピードを出す故、振り落とされぬようワシの身体にしっかりと掴まっていろ」


「う、うん!」


プリアルはディザベルの腰に、ギュウッと抱き付く。


ディザベルはプリアルが掴まったのを確認すると、プリアルの町へ目掛けて絨毯を飛ばした。



町の近づくにつれて此処がプリアルの暮らす町だという事はすぐに分かった。


絨毯の下に広がる町は、今もゴブリンの軍勢から侵攻を受けていた。


町では冒険者や兵士達が応戦しているが、ゴブリンに比べ圧倒的に数が少ない。陥落するのも時間の問題だろう。


「プリアルよ、下は危ないから此処で少し待っておれ」


ディザベルは町の遥か上空にプリアルを置いて絨毯から飛び降りた。


「ルルちゃん!?」


「だいじょうぶじゃあぁぁぁ───」


ディザベルは落下しながらプリアルに心配ないと返事をした。


───数秒後、町の至る所に白金の剣が大雨の様に降り注いだ。

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