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俺を異世界に召喚した悪い魔女の婆さんをロリババアにしたら何処までも粘着して来るようになったんですけど!?  作者: アステロイドV2
第二章

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やっぱり食レポくらいはやっておかないとね

出発から1日目。天気は晴れ、時刻は丁度お昼時。


ディザベルのアイテムボックスからパラソル、テーブル、椅子を出し、優雅なランチタイム開始だ。


「今日のお昼ご飯は───チーズ入りハンバーガーとフライドポテトです!」


「おお~!」


「そしてこちらは当店の手作りコーラでございます」


「ひぅっ!?なんじゃこれは!?しゅわしゅわして舌がピリッとするのぅ!」


ディザベルは目を丸くしながら、少しずつコーラを飲んでいる。


「うぇっ!?炭酸飲んだ事無いの!?いや流石にあるでしょ」


「いや無いぞ。今までの人生、嗜好品(しこうひん)の類いは(たしな)んでは来なかったからのぅ」


「へぇ~、それでどう?」


「ふむ……果実ジュースの方が好きかの、これも嫌いではないが」


「ふ~ん……まあ、また飲みたくなったら言ってよ」


「うむ…………ひゃうっ」


「ささ、御者の2人もどうぞどうぞ」


キョウはディザベルの食べているものより量の多いハンバーガーセットを自分達の馬車の御者の2人に振舞う。


「ありがとうございます!」


「美味しいですよ、この飲み物!」


「それは良かったです」


どうやら好評みたいだ、料理人冥利に尽きるぜー。


「では(わたくし)も頂きますか!」


ディザベルの対面の椅子に座りながらハンバーガーを頂く!


柔らかなバンズに挟まった二段の肉厚パティ!そしてパティに挟まる、とろりととろける濃厚チーズが4枚も!みじん切りの玉ねぎに、ピクルスの酸味が奏でるハーモニーッ!!


細長くカットしたフライドポテトも塩味が効いていて美味い!!


「う~ん、美味い!最高ッ!!」


そしてそこに手作りコーラを流し込むッ!!


「くぅ~~~ッ!これよこれ!流石に慣れ親しんだコーラと比べて完成度は落ちるが初めて作ったにしては上出来なんじゃない!?」


「なんじゃ騒がしい奴じゃのぅ」


「折角の異世界メシ!やっぱり食レポくらいはやっておかないとね」


「お主、もうこっちに来て一年経つじゃろ。何を今更……」


「それはそれ、これはこれ…………ンまぁ~いっ!!」


「…………そんな事より食べ終わったら魔法の実技をやるからの」


ディザベルはキョウのオーバーリアクションを白い目で見ながら話を切り出す。


「ンまぁぁぁ───いいぜ、遂にあの魔法を習得する時」


「急に落ち着くな、気持ち悪い」


あの魔法とは何かって?そんなのは決まっている!



「アイテムボックスだァ!」


昼食を食べ終わり、適度な食後の休憩も取り、英気も気合も十分!溢れるパワー!!


「よいかぁ?理論は馬車で言った通り、後はお主次第」


「ウッス」


ディザベルはキョウの背後に立ち、抱き付く。


お互いの身体がピッタリと密着しているせいで、背中にディザベルのふくよかで柔らかい胸の感触が伝わって来る。


「魔力の操作は……それでよい」


ディザベルは瞳を閉じ、キョウの体内に巡る魔力を感じ取りながら指導する。


「後はイメージを強く持て。別の空間、異なる時空という水の中に手を突っ込むようなイメージを……」


「イメージ……イメージ……」


キョウは瞳を閉じ集中する。


ディザベルの言う通り、水の中に手を入れるイメージでゆっくりと右手を前に伸ばすと、赤い魔力を帯びた右手が徐々に異空間に穴を開けて行く。


「……ふむ、どうやら成功のようじゃのぅ」


「え、嘘、マジ!?」


ねんがんのアイテムボックスをてにいれた!?


キョウは急いで両目を開け右手を確認すると右手は手首から先が別の空間に飲まれていた。


「お、おぉぉぉおお!?」


キョウは右手を出したり引っ込めたりしながら自分の魔法が成功した事を確認する。


「ほれ、そこに顔を突っ込んで容量を確認してみぃ?」


「おぉ~、どれどれ?」


キョウはディザベルに言われるがまま自分のアイテムボックスに頭を突っ込み、中を確認する。


「おぉ~~~すんごいっ!!!」


アイテムボックスの中は、一面真っ白な銀世界。


気になる容量は…………よく分からなかった。


真っ白すぎて距離感も広さも何もかも、ぜーんぜん掴めない。俺が悪いわけじゃない。


「どれどれ」


ディザベルが俺のアイテムボックスに文字通り首を突っ込む。


「うおっ!?」


キョウの真横にディザベルの顔が出てきた。


「ほほぅ、ワシと同じくらいとは、やるのぅ」


「ホント?そんなに広い?」


ディザベルとキョウはアイテムボックスから顔を引っ込める。


「うむ、これほどのアイテムボックスの持ち主は久々に見たぞ」


「そんなこと言われると承認欲求と優越感が満たされてちゃうよ」


「くふふ、仮にもワシの一番弟子なのじゃから、これくらいは当然じゃな」


「あれぇ!?一番弟子!?順位繰り上げですか!?」


「そういうことじゃ。ほれ」


「うおわ」


ディザベルは自分のアイテムボックスからキョウが預けた旅の荷物をポンポン出していく。


「早速自分のアイテムボックスに入れてみぃ」


「ウッス」


俺はディザベルのアイテムボックスに入れていた自分の荷物を自分のアイテムボックスに引っ越しさせる。


「……そういえば、あの馬付いて来てるぞ」


ディザベルは自分達の馬車の後ろに付いて来ていた二頭の白馬を横目で見る。


「ああ、白馬(リヴァータ)の事?なんか元の生活より俺といる方が面白いとか言って自分の彼女と一緒に付いて来たんだよね。ホ~ントいい気なもんだぜ、彼女連れてデートだよ!」


「ブルゥゥゥ……!(フッ……お前の様な面白い奴、二度と出会えそうに無いからな)」


「ったく……」


キョウは自分の旅の荷物から水と人参を取り出し、リヴァータとその彼女の二頭に与える。


「馬よ水を飲め、人参を食べなさい」


「ブルゥゥゥ……!!(フン、気が利くな)」


「…………お主、ワシがいない間、他に変な事をしていないじゃろうな?」


「いや別に?」


「……そうか…………」


ディザベルは何とも言えない不安を感じながらも考えない事にした。

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