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俺を異世界に召喚した悪い魔女の婆さんをロリババアにしたら何処までも粘着して来るようになったんですけど!?  作者: アステロイドV2
第一章

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あ、アイテムボックスだと!?

「よいかぁ?長旅において馬車選びを(おろそ)かにしてはならんぞ」


「ウッス」


「冒険者稼業は身体が資本!金銭面で妥協し身体を痛めては元も子もない」


「ウッス、勉強になります」


ディザベルは 貴族御用達の高級馬車(貸切)を 手配した。


「よいかぁ?長旅では不測の事態に備えて回復薬などは多く用意しておくんじゃぞ?」


「ウッス」


「いくらお主が回復魔法を使えたとしても、それを使う事の出来ない事態に陥る事だってあるからのぅ。多く持っていて損は無い」


「ウッス、勉強になります」


ディザベルは 様々な回復薬を 複数購入した。


キョウは 回復薬を 大量に持たされた。


「よいかぁ?冒険者たるもの、冒険するにもダンジョンを攻略するにせよ食料がなければ始まらん」


「ウッス」


「道に迷うこともあれば災害などで立ち往生や、ダンジョンで遭難する事もあるかもしれん。不測の事態に備え出来るだけ保存性に優れた食料を多く持ちたい所じゃが、保存食だけでは栄養が足らず身体を壊してしまう。しかし栄養のある物は腐るのも早い。アイテムバッグでは物の劣化を止める事は出来んから難儀なものよな」


「ウッス、勉強になります」


「しかしワシのアイテムボックスなら物が腐る事も無ければ劣化することも無い!好きな物を好きなだけ買うがよい!」


「おい待て」


「ん、なんじゃ?」


「あ、アイテムボックスだと!?」


「うむ、そう言ったが?」


ディザベルは、これ見よがしに自分の目の前に小さな時空の(ひず)みを起こす。


そして時空の(ひず)みにディザベルが右手を突っ込み引き抜くと、その手にはディザベルの黒いショーツが握られていた。


「アイテムボックスを保有している人間は1万人に1人と言われていて、その容量は保有する魔力の質や量によって変動し、手提げ鞄ほどから船一隻分以上と様々じゃな。勿論ワシのアイテムボックスは底無しじゃがのぅ!!」


ディザベルは自慢げに言った。


アイテムボックスから持ってきた自分の黒のショーツを両手で伸ばしたり縮めたりしながら。


…………もう突っ込まないぞ、こいつのセクハラには。


そうだ、俺には言いたいことがあるんだ!


「お前!そんな便利なもん持ってるなら、回復薬(これ)持たせてないで入れろよ!?……あぁ!?てかこの国に来た時にアンタの買い物に付き合わされた挙句、大量の荷物を持たされたけど、それもアイテムボックスに入れられたんじゃねぇか!?」


「…………てへっ♪」


「わぁざとかテメェ!!!」


「まあまあ、後でアイテムボックスのやり方を教えてやるから」


「…………まぁそれならいいけどさぁ……」


そうして食器やら洗剤やらの日用品の買い出し、戦闘用の薬や道具の買い出し、食料の買い出し、4日分の料理の作り置きと、ひたすら次の目的地であるガーンデーンへの旅の準備を進めること3日、やっっっと全ての準備が終わった。


「後は馬車(これ)に乗って移動するだけだ!」


早朝、馬車の待合所にて、キョウとディザベルは自分達が乗る豪華な馬車の前に来ていた。


周りには他の馬車も幾つかあり、複数人の護衛の冒険者や乗客もいる。


「おはようございまーす!」


「はい、おはようございま───ウッ!?」


ディザベルは御者(ぎょしゃ)の人に挨拶するや否や白金(はっきん)の剣をぶっ刺し気絶させた。


「……何やってるんすかアンタ」


「なに、安全確認じゃよ」


ディザベルは気絶させた御者(ぎょしゃ)の頭に手を置き、記憶を読み取った。


「……ふむ、問題なさそうじゃのぅ」


ディザベルは御者(ぎょしゃ)に刺した白金(はっきん)の剣を消滅させる。


「安全確認はいいけどさぁ……一応俺達だけじゃなくて他の馬車もあるんだから見られないようにやってくれ……」


「ふん、このワシがそんなミスをする訳が無い。それより早く乗れ」


「はいはい」


キョウはディザベルの後に続き、馬車に乗り込む。


外装もそうだが、内装も豪華でしっかりしている。


座席は安い馬車の固い木製の椅子と違い、ふかふかの赤いソファが使用されており座り心地は最高だ。


「ふむ、まあまあじゃのぅ」


ディザベルはソファに横たわりながら感想を述べる。


キョウの膝を枕にして。


…………距離近くねぇ?


「よいかぁ?馬車での移動中は座学をするぞ?」


「ウッス」


「馬車を止めて休憩している間は実技の時間じゃからな?」


「ウッス、勉強します」


こうしてキョウとディザベルはポートリスを離れ、ガーンデーンへ向かった。

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