3.「王太子様に悩殺宣言」恋愛系
『王太子様に悩殺宣言したら溺愛されました 〜お手をどうぞ、僕の君〜【スピンオフ】』が実際のタイトルです。書籍化作品のスピンオフです。
前作のIF世界です。
転生する前の年齢が原作より若く、転生した先の年齢が原作よりも上です。その結果、原作で発生した問題が起きないので終始ラブラブですね。
【1】
「私は今日一日で、ヨハネス様を落とすために、私に惚れてもらうために、断固たる意思で悩殺するために、ここに来ましたわ。こちらのカードで、私と勝負をしてください」
▷「2.悩殺計画始動」より
いい台詞!
【2】
「なるほど。それで君は、僕をこの告白めいたカードの方で誘惑しようというわけか」
(面と向かって言われると、私が馬鹿みたいね……。語尾に「頭がおかしいね」とつけられても、その通りよと頷いてしまいそうだ)
▷「3.負け犬気分」より
頭がおかしいねと作者に言わないでくださいね。
【3】
「僕と二人で並んで座る場所だ。椅子か……それともベッド。どちらがいい?」
(このやろう。十五歳の女に、なんてことを聞くのよ)
「そんなの、い……」
「君は僕を悩殺したいと、さっき言っていたよね」
「………………」
「君の本気を教えてもらおう。どちらで、そのゲームをしたい?」
▷「4.究極の選択」より
押せ押せヨハネス様。いいですよねー。
【4】
「これは、君の勝負のはずだよ。僕を落とすためのね。ほら、もう一回言ってみて」
▷「4.究極の選択」より
このエピソード、好きな台詞が多いなぁ。
【5】
「その方が口説きやすいだろう? 君の持てる力の全てを使って――、僕を篭絡してくれ」
▷「5.勝敗の行方」より
する方は大変ですね。
【6】
「何を……考えているの」
「この夢のようなひとときが、朝まで続けばいいと思っていますわ」
「おかしいな。嬉しい意味に聞こえないよ」
「朝まで、あなたと過ごしたいと言っているのに?」
「この場所でいじめてほしいと、そういう意味かな」
▷「9.誕生日パーティー」より
台詞の合間の文章は省略しています。パーティ会場での会話です。こーゆー駆け引き(?)好きですねー。
【7】
「それは許可できないな。それから、アンソニー。私たちは二人きりの時間を早く過ごしたいんだ。悪いけれど失礼するよ」
▷「9.誕生日パーティー」より
ライラに誘惑(?)されている側としての安定感がありますね。
【8】
「この手はなにかしら。くっついていないと気が済まないほど、私に惚れてくれまして?」
「手綱を握っていないと、危険そうだと思っただけだよ」
▷「10.客間へ」より
この空気感いいなー。
【9】
「僕がいる。どうにかなってしまえばいい」
▷「11.ヨハネスとリック」より
正直、小説というより乙女ゲーの文章を書いている気分で執筆しています。たぶんこれからもそうです。
【10】
「……それは世界中で一番、二人きりになりたい相手かしら」
「ああ、その通りだ」
「答えは私ね。願いを叶えてあげるわ」
「ああ、行こうか」
▷「12.あてっこゲーム」より
既にイチャイチャですね。
【11】
「僕の隣と僕の腕の中……、どっちに座る?」
▷「13.ライラの私室」より
もちろん決まっていますよね。
【12】
「もう少し、自重した方がいいのかな……」
「しなくていいわ。あなたの意のままにされるのは悪くない気分だもの。すごくドキドキするし、もっとしてほしいって思う」
▷「13.ライラの私室」より
話数が少ないので、じゃんじゃん載せています。
【13】
「時間は有限。そうだろう? 君は、僕にしてほしい何かがあってこれを選んだ。五つ、命令を選んでよ。全部叶えてあげるから」
▷「13.ライラの私室」より
って言われたら、何をお願いしますか?
【14】
「終わりを考えながらの恋はしないよ、僕は。千年続くと信じている」
(卑怯すぎるでしょう、その回答)
「浮気されたら冷めるでしょう」
「いいや、相手を破滅させて君を軟禁するだけだ。僕だけしか見られないようにね」
▷「14.命令1」より
いいキャラだなぁ。
【15】
「それとも、消去法かしらね……」
「し……消去法!?」
「高圧的じゃないし、狭量でもないし……」
(――省略――)
「悪い印象は何もないもの。どれくらいか分からないけれど、好きよ」
「……そうか。逆に僕は危機感を覚えたよ。これからは僕も、持てる力の全てを使って君を悩殺しよう」
▷「15.命令2」より
消去法で好きって……言われたくないなぁ。でも、結婚相手の選択は消去法も上手くいく気もします。「ここだけは勘弁!」というのを消すわけですからね。
【16】
「つまり、私を今後も側に置いてもいいと思える人物に格上げしたってことね。その価値に見合う程度には、好きだということかしら」
「色気がなさすぎるよ、ライラ……。僕は君の作戦通りに、君にまいってしまったってことだ」
▷「15.命令2」より
お互い、まいってますね。
【17】
「さぁ、今度は君が――、僕の願いを叶える番だ」
▷「16.最後の命令」より
うんうん。策士ー!
【18】
「ねぇ、ヨハン……。私の何がいけないのかしら。どうしたら、ずっと愛してもらえるの。話す内容が駄目なの? 価値観が駄目? 性格が女性として駄目なのかな……」
「駄目じゃないよ、ライラは可愛い」
「最初はそう思っても、誰も彼も皆……愛してはくれなくなるのよ……」
▷「17.明かされる過去」より
ライラの根底にある感情ですね。原作で書きそびれたので、こちらで。
【19】
「ずっと愛してほしいんだろう? 分かりやすく愛してあげよう」
▷「18.入学式の朝」より
ずっと愛されたいなぁ。
【20】
「安心して、不健全に僕を愛してほしい」
▷「19.メルルとの出会い」より
この台詞、めっちゃ好きなんですが!
【21】
「私のものに手を出すことは許さない。誰であろうと容赦はしない。力ずくで排除されたいのなら、望み通りにしてやってもいいが?」
▷「23.食堂でアンソニーと」より
原作とかぶりますが、ここは外せないかなと!
【22】
「……人に尽くすの、実は好きなの?」
「君に尽くすのが、ね。それに……この身体は、僕だけのものだろう?」
▷「24.土の曜日」より
エロいですね。ライラの精神年齢が原作より若いので、こうなりやすいですね。
【23】
「だから、悪いけど卒業したら早めに結婚してもらうよ。僕はこう見えて臆病なんだ。縛りつけておかないと不安で仕方がない」
▷「27.そしてまた二人に」より
付き合いたてってそうですよね。
【24】
「いつか、百点の言葉を言い合いましょうね、ヨハン」
「百点? それはどんなって聞いてもいいのかな」
「ええ。共に過ごして最高の人生だったねって、しわくちゃの顔で笑い合うのよ」
「それは確かに百点だ。あーあ、やっぱりライラには敵わないな」
▷「27.そしてまた二人に」より
そうやって歳をとりたいですね。
【25】
「はぁ……やっぱり日が浅すぎるな。この四年間の学園生活の中で、もう少しなんとかさせてもらおう。覚悟しておいてくれよ、ライラ」
「……覚悟って、何を……」
「君がもっと自信を持てるように、僕は君を溺愛する。安心して、好きなだけ溺れてくれ」
▷「29.カムラの研究室」より
溺愛ですから!
【26】
「二人きりになって誰もいないのなら……もっとキスしてほしいな」
▷「30.研究棟の廊下で」より
若いライラですからね!
【27】
「俺のこと、愛人にしません? ご満足いただけるよう頑張りますよ。一度だけでも、俺とも試してみてくださいよ」
「絶対にしないわ」
「ヨハネス様とは違う境地へ行けるかもしれませんよ」
「結構よ。そんなこと言っていると殺されるわよ? どんな境地にもヨハンとしか行かないわ。それに、私が支えてほしいと縋りたくなるのは、あの人だけ。あなたは眼中にないのよ」
「縋りたく……なるんですか。それは敵いませんね」
「そうよ。もう行くったら行くわ」
「そうですか……。とりあえずは諦めます。ライラ様のご助言は、ずっと覚えていますよ」
「そう。壁を乗り越えられるといいわね。私とは全くの無関係のところで、一人で新境地へと辿り着くといいわ」
▷「32.アンソニーと図書館で」より
うん、やっぱりアンソニーも好きですね。間の文章は省略しています。
【28】
「アンソニーの気持ちを少しだけ理解してしまったよ。隙が多すぎる。こんなに人がいない場所で、男と二人きりになっちゃ駄目だよ、ライラちゃん」
▷「33.ジェラルドと最初で最後の」より
この設定だとこうなるんですね……これはこれで切ないです。
【29】
「――ね、お願いがあるの。私のヨハン、叶えてちょうだい?」
「そう言われて、僕が断れるわけないじゃないか」
▷「37.幸せな未来を信じて【完結】」より
終始甘いですね。スピンオフですから!
【30】
「愛しているよ、ライラ。永遠に」
「ええ、私も永遠に愛している」
▷「37.幸せな未来を信じて【完結】」より
あまっあまな二人を書けて、満足です!
以上です。
本作によって原作の補完もかなりできたのかな。二人の根底にある感情などを、より深く書けた気もします。
次はコメディ系です!