虚空に嘆く
昔から。私は存在するだけで沢山の人から嫌われる。何か迷惑をかけた訳でも無く、喋ったことも、接点すら無いのに。恋人にすら、好きと言ってほしいと頼まないとセックス以外……いや、セックスの時でさえ言ってもらえない。
あぁ。私は好きな人にすら、好きだと言ってもらえないんだ。きっと付き合ってるのも、私が哀れでカワイソウだから。
「生きていてごめんなさい」
そう、呟いてしまう。自分なんて、さっさと消えてしまえば良かった。
分かってる。消えなければいけないと。それなのに。
消えるのが怖い
その恐怖と戦えず、ダラダラと今も生きてしまっている。
消えてしまいたいと思うだけで、消える事ができない臆病者。
いっその事、すべての記憶を消してしまえたら。楽になれるだろうに。
大嫌いな自分。大嫌いな世の中。
「文句しか垂れ流せない屑は私です。」
それでも、そんな私でも。生きる事は赦されるだろうか。否、赦されはしない。いや、赦されないどころか、だれも私を見ていない。興味なんて無いのだから。
この先も、私は誰にも愛されないと分かって居ながら、嘆き求めるのだろう。
「あぁ……私を愛して」