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キスを迫られる僕。キスしたい私。
~勇者視線~
「加護を与えるためには、私の祝福を受けてもらう必要があるわ」
女神がそう言って僕に近づいてくる。え……なんか顔近いんですけど……
「ふふん、それならば我が祝福も必要だろう」
魔神まで……なんかすごく真剣な顔してるし……え……ちょっと待って……なんで唇尖らせてるの……
「ちょ……ちょっと……待ってください。いったい何を……」
僕は2人を制止した。何をするつもりだこの人たちは……
「「口づけ」」
ハモるな!!!!!
「意味が分かりません。ふざけないで、真面目に……」
「私は真面目だよ」「我もだ」
加護とキスの関連ってなんだ……
~女神目線~
彼とキス……これは彼に加護を与えるため……そう……大切な儀式なの……何で嫌がるのよ……
あ……また……オカマ邪魔……