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勧誘に揺れている僕。無理にでも引き止めたい私。
~勇者視線~
僕は来賓扱いを受けていた。
メーカー、商社、など大手の仕事などを説明されていた。
ホワイトぶりをすごくアピールしている……
これも、魔王たちの作戦だ。僕は騙されないぞ!
だが、それらに、憧れる僕がいた……
いやいや……魔王に仕えて良い事なんて……ちょっと待遇が良くなって……無理のない討伐して……
リフレッシュできて……ストレスのない……
僕は勇者だ!女神に仕えて、社畜のように戦ってきたんだ!
はあ……なんだかな……
でも、やっぱり僕は女神に仕えてきたこれまでが、悪くないと思っていた。
~女神目線~
私はいま移動している。彼のもとへ……
今まで、無理させてきたし……理由があるとはいえ……彼も思うところあっただろうな……
魔神のやつ、まさかこんな作戦で来るとは……彼が魔神側が良いと決めたらどうしよう……
私に引き留める権利はない……そんなのイヤだ……彼には私のもとにいてほしい……
でも、それは私のワガママなんだろうな……だとしても……一緒にいたい……
彼はどう思っているんだろう……