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負け惜しみしか言えない僕。迷惑をこうむる私。

~勇者視線~

僕は魔王と戦っていた。そこまで強くない相手だ。だが防御に徹する相手に攻めきれないでいた。

どれくらい時間が経っただろう、日が暮れようとしていた。


声がした。「まだ終わっていなかったのか!」


なんと別の魔王が現れた。ヤバいな2人相手はきついな……


「引継ぎお願いします」「了解です!」


最初に戦っていた魔王は帰っていった。どうやら定時らしく、引継ぎで次の魔王が来たようだ。


「僕はうらやましくなんかないんだからな!」


負け惜しみなんかじゃ……


~女神目線~

彼は今も戦っている。最近の魔王側の福利厚生に危機感を抱いた私は、そっと様子を観察していた。


長時間の戦闘が続いていた。魔王側、勤務交代してるんじゃないわよ……不味い……また彼が……


ホント迷惑なのよね……彼の機嫌取らないと……


あんまり魔王側に心を揺さぶられると、また余計なこと考え出すから……

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