葛藤する僕。適当にごまかした私。
~勇者視線~
以前にも提案した内容だが、処遇についての話を女神にした。
別に魔王側の方がホワイトでうらやましいとか……ちょっとしか思っていない……
「という事です。女神様」
女神は最後まで話を聞いてくれた。
「で、あんたはどうしたいの?」
「あ、いえ、その……」
僕は返答に困った。今の状況は僕の為なのだと分かっているから。
「今のあんたには迷いがある。それが魔物たちの策略なんだよ」
「そういう事ですか……」
考えたら、簡単なことだった……たしかに、僕を迷わすのが奴らの姑息な作戦だったのか……
さすが女神様……僕が浅はかでした……
~女神目線~
私はとっても困っていた。彼が言う通りで。今の時代、休みもなく、なんてナンセンスすぎる……
どうやって……ごまかそう……彼の為ってごり押し……いや、今は気持ちが揺れてるし……
うーん……なんて言うのが……魔王のやつらもめんどくさいことするわね……あ、そうか……
あいつらが悪いって、持って行けばいいのか……お、丁度いいわ……彼が迷っている……
「今のあんたには迷いがある。それが魔物たちの策略なんだよ」
なんか、彼が納得してくれた……良かったあ……