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罰を受ける僕。結局、妄想する私。
~勇者視線~
「5回分討伐ポイント入らないからね」
女神の説明に愕然とする僕。自業自得といえちょっときついな……
「申し訳ありません」
同じ失敗はしないように気をつけよう……
「で、今回の対策を考えました」
対策?……
「どういう事でしょうか」
「あんたが今後サボらないようにする対策よ」
まあ、そうなりますよね……
「僕は何をしたら良いのですか」
女神が僕に輪っかのようなものを渡してきた。
「これ頭につけて」
「これは?」
見たことある形だ……
「あんたがサボったら頭締め付けるから」
やっぱり、孫悟空かよ……
~女神目線~
私はもっと彼に厳しくしないとダメ……甘すぎた……彼のためにならない。
どうしようかな……アイテムに頼るしかないか……何がいいかな……
これが無難かな……これなら彼もサボれなくなるか……
しかも、彼なら似合うだろうな……
ワイルドっぽくするのも似合うと思うんだよね……
喋り方とか、もう少し荒々しくてもいいのにな……僕じゃなくて俺もいいな……
でもやっぱり……今のままがいいかな……って私、何を考えてるのよ……