自分が情けないと思う僕。彼を見て興奮する私。
~勇者視線~
僕は今、説教タイムだ。女神の前で正座をさせられている。理由は初めて討伐をサボって、ポイントが減少したことについて怒られている。
「あんた、わかっているの?」
本気モードの女神。ちょっと怖い……最初のころを思い出す。
「はい…」
何も言い返せません……
「何でサボったの?自分のためだって分かってたでしょ」
完全にお怒りになっておられる様子。
「つい……」
僕は自分が情けなくなり、涙が出てきた。
「・・・・・・・・」
相当怒っている女神は顔を真っ赤にして、言葉に詰まっている様子。
僕は彼女を失望させてしまった……自分が情けない……
~女神目線~
私は今、心を鬼にしている。彼が疲れているのもわかる……少し休みたい気持ちもわかる……
でも、こうならないために今まで頑張ってきたのに……台無しになってしまう。
繰り返さない為には、厳しさも必要……
「あんた、わかっているの?」
彼は反省している様子。出来心だよね……もうしないでね……
私が説教していると、彼は涙を流し始めた。
やだ……そんな顔しないで……かわいい……ダメダメ……今は不謹慎……彼のために……ちゃんとしないと……
彼の表情の変化で私は興奮してしまった。