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言い間違えた僕。ダッシュで逃げる私。
「ゴメンなさい。今から真面目な話します」
女神は手を合わせながら謝ってきた。
「女神様はふざけていたのですね」
僕はわざと不機嫌なふりをした。もう怒ってないですよ……
「本当にごめん……なさい。機嫌治して……ください……」
あら……敬語使いだした……チャンス……
「なら、僕を気持ちよく……してください」
言い間違えた……”気持ちよく謝ってください”だろ……
女神は顔を赤くして走り去っていた。
ヤバい……ですよね……
~女神目線~
私が笑ったことで、彼は怒っている。
どうしよう……ここは……誠意を見せるしかないわ……
「本当にごめん……なさい。機嫌治して……ください……」
彼がとんでもないことを言ってきた。
「なら、僕を気持ちよく……してください」
え……いいけど……いや……ダメダメ……ちょっと恥ずかしい……
私はダッシュで部屋に戻った。