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彼女に逆ギレされる僕。彼を守るため朦朧としていた私。

~勇者視線~

「なんで報告しなかったの。勝手なことしないでよね」

ご立腹の女神。今回の魔王退治で、僕が自分で判断したことに納得がいかない様子。


「申し訳ありません。以後気をつけます」

僕の言い方が気に入らないのか。


「何をどう、気を付けるの?具体的に言いなさいよ」

詰め寄ってくる女神。


「勝手に判断せず、指示を仰ぎます」


「わかればいいのよ」



━次の世界━


新たな魔王と僕は対峙していた。このままだと、犠牲者が増えそうだ。女神に指示を仰ぐことにした。

「女神様、今回の魔王は広範囲に被害を出す模様です。如何いたしましょう?」


女神は昼寝をしていたようで、不機嫌に答える。

「そんなのあんたが考えなさいよ。いちいち聞かないと何もできないの?」


「・・・・・・」


~女神目線~

「なんで報告しなかったの。勝手なことしないでよね」

私の大切な勇者(彼)が魔王討伐中に危険なことをしていた。私が指示していないことに首を突っ込んで。あなたのやさしさは好き、でも、それで危険な目に合うのは絶対に嫌・・・


「申し訳ありません。以後気をつけます」


優しいあなたは困った人を助けるの、自分が危険を冒してまで。あなたの心意気は好き、でも私のもとに無事に帰って来て欲しい。わがままなのはわかっている・・


「何をどう、気を付けるの?具体的に言いなさいよ」

私は彼に詰め寄った。


「勝手に判断せず、指示を仰ぎます」

私が指示した範囲なら私のエナジーが届くの、だからお願いその中から出ないで・・・


「わかればいいのよ」



━次の世界━


彼から連絡が来た

「女神様、今回の魔王は広範囲に被害を出す模様です。如何いたしましょう?」


私はずっとあなたにエナジーを送っているの、周りから見たら寝ているようにしか見えないでしょうね。


頭がぼーっとしている・・彼にアドバイスしないと・・朦朧としている・・・


「そんなのあんたが考えなさいよ。いちいち聞かないと何もできないの?」

え?私、何言ってるの・・・ち、違う・・そんなこと思っていないわ・・・


「・・・・・・」


ゴメンなさい・・違うの。あなたを守りたいだけなのに・・

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